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ロングセラー物語 第2話:カイゲンファーマ株式会社 改源

風神さんの「風邪ひいてまんねん」の台詞でお馴染み、「カイゲン」こと、カイゲンファーマの第一号商品「改源」のご紹介です。

  • 「改源」は「生薬」と「洋薬」のダブル処方のかぜ薬。「生薬」で自己治癒力を引き出し、「洋薬」でかぜの引きはじめのつらい症状をしっかり抑えるというお薬です。
    創業当時は「お茶でのむかぜ薬」を、キャッチフレーズとしていたとのことで、カフェインを敢えて配合せず、お茶で「改源」をのむことで、お茶に含まれるカフェインとの相乗効果により、「誠に気持ちよく、たん、せきを止め熱をさます」と謳っていました。薬事法が改正されてからは「改源」にカフェインを配合していますが、今も「茶湯または湯水で服用」する用法になっているのです。

    「改源」の語源は中国の古典「孟子」の言葉で「幡然として改め」「源源として来る」から引用しています。これは、幡(はた)が休むことなく翻り、水が絶え間なく流れるさまを表しており、「日々新た(ひびあらた)又新た」「毎日が開闢(かいびゃく=天地・世界の始め)」という意味で、カイゲンファーマの社員の心構えとして現在も受け継がれています。

    1982年、TVCMにカイゲンの風神さんによる「かぜひいてまんねん」のセリフで初登場。以来、カイゲンファーマのマスコットキャラクターとして風神さんは現在に至っています。これは俵屋宗達の「風神雷神図屏風」の風神をキャラクター化したもので、2013年11月には道修町の少彦名神社の「神農祭」のパレードに風神さんの着ぐるみが参加するなど、地元大阪では人気のキャラクターとなっています。
    1966年から大阪道頓堀に、2011年から浅草雷門前に、カイゲンファーマの看板を搭載。今はいずれも「カイゲンの風神さん」をデザインし多くの方に親しまれています。

    「改源」の粉末は今も薬包紙に包まれています。薬包紙だから、口の中に「改源」の粉が広がり、その甘い独特の香りが、かぜ薬としての効果を上げているのです。現在は工場の機械で自動的に薬包紙を折っていますが、当初は1包1包手作業で折っていました。
    昔から変わらず、お茶碗をイメージしたロゴマークと共に家庭薬として親しまれ、これからも、「かぜに改源」は変わらぬロングセラーとなってゆくでしょう。

    からだに届く、安心を。 KAIGEN

    【企業ロゴデザインの由来】
    突出させた「K」の文字は、現在の強みや得意領域をさらに進化させ、より先進的なメディカルソリューションを提供していくカイゲンファーマの企業意識を表現している。ブランドカラーは「元気」や「生命力」をイメージするオレンジ。
    ブランドメッセージ「からだに届く、安心を。」は、からだへの負担の少ない安心・安全な製品の提供を通じて「からだにやさしい予防医学」を追求するカイゲンファーマの企業姿勢を表現している。


  • 初期のパッケージデザイン
    スズランをモチーフとしたデザイン。
    市松模様が特徴的。
    お茶でのむことをパッケージ上でも訴求している。


    改源は今も薬包紙で包まれています。

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