地下鉄谷町線 天満橋駅から徒歩6分、マンションの1階にあるテイクアウト専門のパティスリー。チョコレートが好きだとおっしゃる橋本シェフに春から初夏に向けたケーキをオススメしてもらいました。シュプレームは口溶けのよいミルクチョコムースと甘酸っぱいアプリコットクリームで構成されていて、中にはアプリコットのコンポートが入っており、周りはザクザクのノワゼットとチョコでコーティング。味のハーモニーと食感の変化が楽しめます。底生地には小麦粉不使用のビスキュイショコラサンファリーヌを敷いてあり、アレルギーの方にも優しい気遣いが。

グリオットピスターシュは見た目から惹きつけられる色彩。ピスタチオの生地とムースにグリオットのムース、アクセントにグリオットチェリーのコンポートセックが層になりピスタチオの濃厚なムースと砕いた実の香ばしさ、グリオットの甘酸っぱさが初夏のイメージにぴったり。一つのケーキの中で、味の変化、食感の違いを楽しめるのがフランス菓子です。

京都市営地下鉄 四条駅、阪急京都線 烏丸駅、6番出口から徒歩8分、高辻通に面したマンションの1階、カフェスペースのあるパティスリー。いつも新しいケーキを考えておられる中元シェフとマダム。その中から季節を通して楽しめる定番の2品を紹介します。Masala（マサラ）はハルマリ茶園のアッサムティーのムースとミルクチョコレート、ショコラ生地にスパイスレモンがアクセントになった大人好みの味。レモンとシナモンがアッサムティーのムースと合わせることでこんなに相性が良いんだと再発見です。

お店の名前を冠したS（エス）はフロマージュブランのムースの中に赤すぐりなど赤いフルーツのソースが閉じ込められたケーキ。軽い口どけのムースと甘酸っぱいソース、後から来るイタリア産グレープフルーツの酸味が爽やかな印象。上品でキュートなデザインも魅力です。これからの季節、バラを使ったコンフィチュールやケーキが登場するそうなので、そちらも楽しみです。