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黒川眞妃子先生の薬膳レシピ 7

春の肝養生…浅利と山梔子さんししの炊き込みご飯

材料(4人分)
米・2合 浅利(殻つき)・300g 水・適量 酒・大2 山梔子・1個
水(煎じ用)・200cc 薄あげ・1/2枚 枸杞子・少々 三つ葉・少々
A:(浅利の濾し汁+山梔子の煎じ汁+水)2カップ 醤油・大1 酒・大2
作り方
  • 米は洗っておく。山梔子は水200㏄に30分ほど浸し、半量になるまで煎じて冷ましておく。
    薄あげは細かく刻む。枸杞子は水で戻す。
  • 鍋に砂出しをしてよく洗った浅利、ヒタヒタの水、酒大さじ2を加えて蓋をして中火にかけ、浅利の口が開いたら火を止めて取り出し、身をはずし、汁は濾しておく。
  • 炊飯器に米と薄あげ、A、醤油、酒、を加えて普通に炊き、炊き上がり5分前に浅利の身を加え、炊き上がったら器に盛り、枸杞子、三つ葉を添える。
効能
五臓に潤いを与え、ほてり、イライラなどの情緒不安の改善に役立つ浅利と血圧降下、鎮静作用で気持ちを落ち着かせる山梔子を合わせ、春の肝養生に役立つ一品です。

「ゆるゆる伸び伸び春養生」

中国古典の「黄帝内経」には春の養生について「夜更かしをしても良いが、朝は早く起きて庭をゆっくり散歩する。体を締めつけている物があればゆるめ、体を伸びやかにして過ごすように心がける」と書かれています。

春になり気温が徐々に上昇すると、自然界の「陽」の要素も少しずつ増し、植物は芽吹き、動物は冬眠から目覚めます。人間も他の生きものと同じく新陳代謝が活発になり、眠っていた細胞も動きだして体内に溜まった老廃物を外にだそうと働きます。
この時に一生懸命働いてくれるのが五臓の「肝」です。

中医学でいう「肝」は西洋医学の肝臓の働きだけでなく、自律神経系や新陳代謝の機能を担い、全身の気の流れをコントロールして精神を安定させています。また、血液を貯蔵し、必要なときに必要な場所へ供給する血の調節も担っています。

春は卒業、入学、入社、社内での異動や引越しなど、生活環境の変化が多くストレスを感じやすい季節。肝はストレスの影響を受けやすく、気が滞ると肝の働きは弱まってイライラ、情緒不安、消化器系のトラブル、不眠などの不調、血の貯蔵や供給にも影響が出て、眩暈、かすみ目、月経不順、手足のしびれや筋のひきつりなど様々な不調が現れます。

肝が一生懸命働いてくれるには肝血を補う法蓮草、人参、レバー、枸杞の実や赤いベリー類、ホタテ、浅利、蜆などの貝類がお勧めです。ストレスを溜めこまないように三つ葉や春菊、柚子、ミントティーやジャスミンティーなど香りのよいもので気の巡りを良くしておきましょう。
朝早く起きて散歩しながら体内の陽気を巡らせ、体は締め付けずにゆるゆる伸び伸びと。リラックスの時間を持ちながら健やかな春を過ごしましょう。

黒川 眞妃子氏プロフィール
黒川 眞妃子 氏

経歴

おばんざい料理店経営のち、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師を経て国際中医師に。現在医療学院薬膳講師の傍ら「関西薬膳びと」「国際ウェルネス薬膳協会」を立ち上げ市民大学講座、鍼灸学院薬膳セミナー、企業様薬膳研修セミナーや薬膳調理実習会、産科病院での産前、産後食セミナー、幼稚園での薬膳給食献立。その他飲食店薬膳メニュー開発、薬膳コラム執筆など。 食べることは生きること・・・食卓に昇る「おばんざい薬膳」普及に奮闘中。

資格

国際中医師、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師、中医薬膳指導士、食育インストラクターsecond Grade

執筆

大阪人「祭りのときの食養生」、フェリエ「キッチンからのラブレター」連載、ママ育コラム連載、「お出かけ帖」料理ページ担当など多数。

メディア情報

TV:朝日放送 おはよう朝日です/ 大阪テレビ なにしょ
ラジオ:原田伸郎 のびのび金曜日