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黒川眞妃子先生の薬膳レシピ 11

花粉症対策に…菜の花と浅利の酒蒸し

材料
酒大・2、水大・4、菜の花・100g、浅利・200g
作り方
  • 浅利はよく洗う。菜の花は茎の部分と花の部分に分け、茎が太いようなら縦半分に切る。
  • 鍋に浅利、酒、水を入れて中火にかけ、蓋をして3分ほど蒸し、浅利の殻が開いたら浅利を取り出す。
  • [2]の鍋の蒸し汁を沸騰させ菜の花の茎、花の順に入れて蓋をして弱火〜中火に火を弱め、菜の花が柔らかくなったら浅利を戻し入れザクッと混ぜ、器に盛る。
効能
皮膚粘膜を丈夫にし肌の炎症を抑える菜の花と過剰な熱と水分を除く浅利を合わせ、花粉症の症状の緩和に役立つ一品です。
アレンジ
菜の花と浅利のパスタ
菜の花のお浸し

「花粉症」

花粉症は外から入ってくる花粉に対し体の免疫が過剰に反応しておこります。

近年ではアレルゲンとなる植物もスギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカンバなど約50種類を越え、発症時期も2月から4月の春先より5月以降や秋口など多岐にわたります。

花粉症はアレルギー性鼻炎の一種ですが鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの鼻症状に収まらず花粉が付着することで目の痒みや充血、顔や皮膚の痒みなどにも悩まされます。

鼻炎の症状を抑える抗アレルギー剤も多く開発されていますが、毎年症状を繰り返したり、発症者が年々増加傾向にあることからその対策は花粉が飛びはじめたら寄せつけず、症状が出たらタイプ別に養生し、また根本的な体質改善も必要となります。

先ず花粉を吸い込まないようにマスクやメガネを着用し、外出から戻ったら玄関前で洋服に着いた花粉をはたき、うがい、顔、目や鼻を洗い、お風呂でしっかり花粉を洗い流してからお布団に入りましょう。

症状が出はじめたら「寒・熱」のタイプ別に食養生を摂りいれましょう。

透明で水っぽい鼻水、冷たい空気にあたるとクシャミが連発、体が冷えるのは「寒タイプ」。体を温める白ネギ、生姜、玉ねぎ、南瓜のスープや味噌汁、しそ茶やシナモン紅茶もお勧めです。

目や鼻の痒み、のど粘膜の腫れ、黄色く粘る鼻水、口が渇くなら「熱タイプ」。余分な熱を鎮める大根、梨、キュウリ、白菜、菜の花、法蓮草、桑の葉、ワカメ、ミントティー、菊花茶、ドクダミ茶もお勧めです。

中医学では花粉症になりやすい人は体の水分代謝が悪く体内に余分な水(水飲)があると言われています。

この水飲に関わるのが食物を栄養水に変える消化器系の「脾」、栄養水を気化して細かくする「腎」、それを全身に送りだす呼吸器系の「肺」です。

脾を補う食材は穀類、豆類、芋類、椎茸、南瓜、発酵食品、白身魚。「肺」を補い代謝を上げる食材は白木耳、蓮根、梨、百合根や辛味のスパイス類。「腎」を補う食材は黒ごま、黒豆、ひじき、牡蠣、イカ、クコの実など。

一旦かかると再発を繰り返す花粉症。根本的な体質改善にも取り組んで花粉症を克服しましょう。

黒川 眞妃子氏プロフィール
黒川 眞妃子 氏

経歴

おばんざい料理店経営のち、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師を経て国際中医師に。現在医療学院薬膳講師の傍ら「関西薬膳びと」「国際ウェルネス薬膳協会」を立ち上げ市民大学講座、鍼灸学院薬膳セミナー、企業様薬膳研修セミナーや薬膳調理実習会、産科病院での産前、産後食セミナー、幼稚園での薬膳給食献立。その他飲食店 薬膳メニュー開発、薬膳コラム執筆など。 食べることは生きること・・・食卓に昇る「おばんざい薬膳」普及に奮闘中。

資格

国際中医師、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師、中医薬膳指導士、食育インストラクターSecond Grade

執筆

大阪人「祭りのときの食養生」、フェリエ「キッチンからのラブレター」連載、ママ育コラム連載、「お出かけ帖」料理ページ担当など多数。

メディア情報

TV:朝日放送 おはよう朝日です/ 大阪テレビ なにしょ
ラジオ:原田伸郎 のびのび金曜日

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