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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第13回 梅雨時こそ、アロマで快適生活!

本格的な夏を迎える前の雨。緑は恵みの水分を補給し一層生い茂りますが、やっぱりこの時期の蒸し暑さは苦手という方は多いですよね。こんな時期こそ、アロマの出番です!生活パターンに合わせたアロマテラピーを取り入れ、工夫次第で快適に過ごすことができます。ぜひアロマ生活で梅雨を快適に乗り切りましょう♪

①足のむくみをとるフットケアオイル
薬剤師業務ってどうしてこんなに立ち仕事が多いんだろうと、帰宅後のパンパンになった足をみて思うこと、皆さんもありませんか。とくに梅雨時は体内にも余分な湿が溜まりがち。一日の疲れはその日のうちに取らないと、辛いですよね。そこで、むくみケアに最適なブレンドをご紹介します。

〈作り方〉
スイートアーモンドオイル30mlにローズマリー精油3滴とジュニパーベリー精油3滴を加え、よく混ぜます。
〇ローズマリー精油・・・シソ科の多年草で血流を改善する作用と集中力を増大させる作用が知られています。ハーブとして使う場合は高い抗酸化作用が魅力的です。
〇ジュニパーベリー精油・・・ヒノキ科の果実から採れる精油で、ジンの香りです。爽やかな木の香りですが、気を通し発汗、解毒作用があります。
〈使い方〉
足浴時に5滴程度入れても良いですし、ふくらはぎや足裏のセルフマッサージにも最適です。くるぶしあたりを起点に、下から上の方向へオイルを伸ばすようにマッサージしましょう。

②寝起きのような気分を一新するリフレッシュミスト
蒸し暑さのせいか、体力も消耗しがちでテンションも上がりにくいこの時期。手軽に持ち運べるアロマの携帯ミストがおススメです。なんだかボーっとして頭が回転しない時に使ってみてください。

〈作り方〉
無水エタノール5mlにペパーミント精油3滴、ベルガモット精油2滴、レモン精油1滴を入れてよく混ぜ、精製水25mlを加えます。30ml用の遮光スプレーボトルに入れて完成です。
〇ペパーミント精油・・・気分をリフレッシュさせる刺激的なミントの香りです。時差ぼけや消化不良、乗り物酔い防止にも効果的です。夏に向けて使いやすく、ミントの中では甘さがある香りですので、好まれる香りです。
〇ベルガモット精油・・・不安感を取り除き明るく前向きにしてくれる柑橘類の香りです。心配事があり暗く悩む時におすすめの香りと言えます。ベルガプテンを含むため、日中のアロマトリートメントは避けた方がよいでしょう。
〇レモン精油・・・フレッシュな柑橘の香り。午前中に嗅ぐと一日をすっきりとスタートさせることができます。
〈使い方〉
リフレッシュスプレーとして、室内や自分の周りに数回噴霧してその香りを楽しみます。脳のスイッチのように気分転換したい時に気軽に使えます。自宅に持ち帰っている間は冷蔵庫保存しておくと、さらに気持ち良いミストになります。

③汗のにおいを抑えるリネンスプレー
〈作り方〉
無水エタノール15mlにティートリー4滴、ラベンダー4滴を加えてよく振り混ぜ、精製水35mlを加えてさらによく混ぜれば完成です。50ml用のスプレーボトルに入れて保存しましょう。
〇ティートリー精油・・・フトモモ科の樹木の枝葉から採れるこの香りは、アボリジニの傷薬として有名です。抗菌作用に長けているため、雑菌の繁殖を防ぎます。主要成分は1,8-シネオールです。
〇ラベンダー精油・・・シソ科の花や実から採れます。アロマテラピーと言えばこの香りですよね。抗菌作用・リラックス作用・鎮静作用など、使えるシチュエーションは多いです。リナロールや酢酸リナリルといった鎮静作用のある成分が多く含まれています。
〈使い方〉
洗濯物をベランダに干す前に数回シュッとスプレーしておくと、生乾きの嫌なにおいがしなくなります。また、余談ですがテーブルなどを拭くお掃除スプレーとしても使えて重宝です。家具や衣類へご使用の際は、アルコールに弱いものは避けてくださいね。