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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第15回 夏の疲れをアロマでスッキリ!

夏真っ盛りのこの時期。暑さのために、夏バテしたり汗をかき不快な気分になったりと、なかなか過ごしにくい季節ですよね。こんな時こそ、日常生活にアロマを取り入れて快適に過ごしましょう♪
天然成分の精油の香りは嗅神経を通じて脳内を刺激し、心地よく感じる神経伝達物質を放出する手助けをしますので、イライラや不満を鎮めリフレッシュさせてくれます。
今回は夏に使いやすい香りをご紹介します。

〇シトラス系
・グレープフルーツ
・ベルガモット
・オレンジスイート
・レモン など
ミカン科の爽やかな柑橘類の香りです。リフレッシュ作用があり、前向きな気持ちに切り換えたい時にオススメ。ほとんどが果皮を圧搾抽出したものですので、フロクマリン類(ベルガプテンなど)を含むものは光毒性(紫外線を浴びると皮膚刺激を発生し、シミや炎症の原因となる性質)に注意が必要です。マンダリンやオレンジスイートは比較的光毒性が弱いと言われています。

〇ミント系
・ペパーミント
・スペアミント
・ハッカ
シソ科の地上部から採れます。清涼感があるので、ルームスプレーなどを作る時に数滴加えると、体感温度を下げることができます。ケトン類が多いため、多量をアロマトリートメントに使うことは避けましょう。

〇ウッディ系
・ティートリー
・シダーウッド
・モミ
木の爽やかな香りは気分転換に最適です。モノテルペン類は森林浴のような精神作用をもたらすと言われていますので、午前中の早い時間や午後の休憩時に嗅ぐとよいでしょう。モミやシダーウッドにはにおいを抑える作用があり、男女ともに抵抗が少ない香りと言われていますので、汗のにおいなどが気になる時にはおススメです。

〇余談~自律神経を整える香り
・ラベンダー
・ゼラニウム
バランシングオイルとも呼ばれている香り。急激な季節変動に体がついていかず、免疫力が低下しやすい時に使うと良いでしょう。午後の疲れがたまりそうな時間帯に、今日一日がんばった自分へのご褒美として、香りをゆっくりと嗅ぐ時間を数分、持ちましょう。