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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第16回 秋のスポーツ対策アロマ

食欲・読書・芸術―もうすぐ秋の気配を感じる時期が訪れますね。暑い夏もやっと終盤を迎え、過ごしやすい季節がやってきます。今回はスポーツの秋をテーマに、スポーツに最適なアロマをご紹介したいと思います。

【ウォーキング/ジョギング】
ハンカチやリストバンドなどに気持ちを前向きにさせる香りを付けておくと、気分転換にリフレッシュでき、快適に運動することができます。皮膚に直接つかない部位に精油を2~3滴利用しましょう。
☆おすすめ精油・・・グレープフルーツ精油・レモン精油・ペパーミント精油・ベルガモット精油・ローズマリー精油

【エアロビクス/ジム】
筋肉を強く動かして行うトレーニングでは、気持ちを切り替えるリフレッシュ作用がある香りを嗅ぐと、心地よく運動を続けることができます。ミントやシトラス系、森林浴を思わせるような軽めのウッディー系の香りがよいでしょう。汗の香りも紛れて心地よく運動できますよ。
☆おすすめ精油・・・ペパーミント精油・レモン精油・ジュニパー精油・スギ精油

【ヨガ・ピラティス】
自分を見つめて心身のバランスを整えるような作用のある精油を芳香浴しましょう。アロマポットやディフューザーがなくても、マグカップにお湯を張ったものに精油を数滴垂らせば充分香りを楽しむことができます。
☆おすすめ精油・・・フランキンセンス精油・ミルラ精油・サンダルウッド精油

なお、筋肉を使い過ぎてしまい、こむら返りなどの筋肉疲労や、筋肉がけいれんしてしまった時には、加温効果があり筋肉を緩ませる作用がある精油を使ってセルフトリートメントをしましょう。運動後にたとえ数分でもセルフケアをすると、足も軽くなり気持ち良いものです。必ず1%以下の濃度になるように植物油で希釈したオイルを使いましょう。

ラベンダー精油・・・リラックス作用があり、筋肉を緩めて疲労感を軽くします。
スイートマジョラム精油・・・加温効果があるため、縮んで固くなってしまった筋肉を解きほぐしてくれます。
レモングラス精油・・・筋肉を温めて効率良く疲労を緩和するため、スポーツアロマではよく使う精油。アルデヒド類を多く含むため皮膚刺激に注意しましょう。薄めの濃度での使用をお勧めします。
ミズメザクラ精油・・・サリチル酸メチルが多く含まれているため、血流を良くして筋肉疲労に適しています。アスピリン喘息の方には禁忌の精油ですのでご注意ください。

アロマテラピーを少しプラスするだけで、運動しやすい環境を整えることができます。
ぜひ気軽に試してみてくださいね。