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カウンセライダー日並のこみコミ通信

第30回 主体的に生きる

大学でキャリア教育プログラムという授業をやり始めました。就職活動が始まるまでに、就職力を強化することが目的です。就職力とは、主体性、協調性(コミュニケーション力)、社会・経済の動きを知る力、としました。主体性と協調性はここ数年、企業が新卒を採用する時に求める能力の上位に必ず入っています。この3つさえあれば、まず就職に困ることはないと思います。

キャリアセンターに与えられた目標は、一期生全員が就職することと、その中の何割かが上場企業に就職することです。
(ちなみに上場企業に就職しても、豊かなで幸せな人生を過ごせるとは限りません)
そのためには、大学生活の中で、できるだけ早期から就職を意識し準備をしておく必要があります。就職活動時期になってから準備を始めても手遅れですし、自力でちゃんとしたところに就職するのが難しくなります。大学生活の中で主体性を身につけ、充実した日々を過ごせば、就活時期になっても慌てることなく、社会の中のどこに根を下ろし、自分の力を誰のために役立てるかを決められるはずです。そうなれば、自分の志望する企業に受け入れてもらえるはずです。

また、主体性を身につけ、仕事や人生を自分でコントロールできるようになると、就職してすぐに会社をやめてしまうこともないと思います。タワーズワトソン株式会社の大海太郎さんは、自分で人生を切り開いていけるという自信が、社会の規範から逃れた自由な発想につながり、守られた場所から出ていくことをリスクだと感じなくなると言っておられます。今の企業は、自社だけでしか通用しない人材は求めていません。どこに行っても通用する自立した人材を必要としています。

自分で考え、自分で決断し、自分で行動して何か結果を出す。時には周りを巻き込んで大きな成果に繋がることもあります。成功すれば当然自信がつくし、失敗しても、そこから何かを学べば、もっと大きく成長できます。
私もこの仕事に主体的に取り組み、3年後には“一期生全員就職しました”と報告できるように頑張ります。