1つのミスが時として患者の死に繋がる医療の世界。医療技術が発展した現代でも医療事故は度々起こります。医療事故を防ぐためにも医療現場にはリスクマネジメントが求められます。
平成18年6月の「医療法」の改正に伴い、薬事法、薬事法施行規則が改正され、安全管理のための体制整備が義務化されました。このことにより、安全管理のための職員研修やヒヤリハット事例の収集、分析、改善処置も義務化されました。
今回の全体集会はヒヤリハットを通じて、薬局おけるリスクマネジメントについて学びました。
「ヒヤリハットに学ぶ!―ハインリッヒの法則―」大正富山医薬品株式会社様
『患者に被害を及ぼすことはなかったが、日常診療の現場で、”ヒヤリ”としたり、”ハッ”とした経験を有する事例』 をもとに、ヒューマンエラーの対策、組織内での検証方法など、医療機関、薬局に求められるリスクマネジメントについて学びました。
「ヒヤリハットの収集・分析」
先の医療機関・薬局におけるリスクマネジメントを受けて、ハザマ薬局 松原先生がハザマ薬局でのヒヤリハットの「薬局3.0」で新たに出てきた問題における、リスクマネジメントについてお話いただきました。
「では実際に、これまで学んだヒヤリハットをハザマ薬局に落とし込んでみたらどうなるか?
講演を聞いた後は全社員が数グループに別れ、考えられるリスク・エラーについて、話し合いと発表がなされました。各グループも大いに白熱した議論が展開されました。
大きな質的転換を求められる薬局の中で、その先端を走るハザマ薬局
最後はファルメディコ株式会社 代表取締役社長 狭間研至による講義
薬局1.0から薬局2.0、そして薬局3.0への変遷を通じて、社会における薬局・薬剤師のあり方の変化。さらには、薬局3.0における新しい薬局経営のマネジメントまで、今後の事業戦略も含めて講義していただきました。
2016年4月には調剤報酬の大幅な見直しが予定されています。ここではかかりつけ薬局の普及を目指した薬局の改革が促されました。処方箋を出すだけなど、従来の「薬剤中心」の業務から、患者さんに寄り添える、地域に根ざし、地域の患者さんを支える「患者中心」の薬局へと変貌すべく、ハザマ薬局はこれからも新しい薬局づくりを進めてゆきます。