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スポーツファーマシスト活動報告

第12回 世界陸上ロンドン2017での出来事

今回は、世界陸上ロンドン大会2017で起こった出来事をご紹介したいと思います。
世界記録保持者、ジャマイカのウサイン・ボルト選手が引退前、最後のレースになると発表していたことで、大会前から非常に注目度がありました。

男子100m決勝、結果は1位にジャスティン・ガトリン選手、2位にクリスチャン・コールマン選手、3位にウサイン・ボルト選手でした。1位を有力視されていた、ボルト選手は最後のレースで3位という結果となりました。

通常、競技終了後には競技者の健闘を称えるために、会場からは拍手が送られます。しかし、今回のレース後、会場では拍手ではなくブーイングが起こりました。この件について多くの記事が、ガトリン選手の過去のドーピング違反が原因だと述べています。
過去にガトリン選手は、2度ドーピング検査で陽性反応となり、2006年から2010年まで出場停止の制裁を科せられています。一方、ボルト選手は1度もドーピング検査で陽性反応を出さず、陸上短距離界のヒーローのように扱われていました。

ガトリン選手へのブーイングは、ボルト選手の引退が優勝で飾れなかったことによるものなのか、過去ドーピングをしていたガトリン選手が優勝したことに対してのものなのか、もしくはその他の理由なのか、確かなことは分かりません。しかし、ドーピングの件が、全く関係ないとは言えないと私は感じました。
スポーツは、見る人に感動と勇気を与える素晴らしいものです。最善を尽くした競技者には敬意を払うことが大切です。しかしトーピングは、今回のように競技者も、観客も、中継を見ている側もいい気持ちにならないような状況にさせてしまいます。

この場面を見た方はどう感じたでしょうか?
今後、ドーピングがないスポーツ界にするためにどのようなことが必要でしょうか?

一人一人がしっかり考えることが、クリーンなスポーツを作っていくとおもいます。