薬学生のつくるクラフトコーラ専門店 【 調剤室一 】
薬学生のつくるクラフトコーラ専門店 [調剤室一]
調剤室一とは?
クラフトコーラを作っている学生団体。
メンバーは全員薬学生で、薬学ならではの生薬や薬膳の知識を取り入れたメニューを考え、現在は愛知県を中心に色々なマーケットに出店し販売しています。
地域のイベントに出店することで住民の方と接点を作り、人と人とのつながりを生むことを目的として活動しています。
代表の水谷朋加さんはじめ、メンバーの方々にお話をお伺いしました
立ち上げたきっかけ
薬学生としての挑戦の場を作りたいと思ったのがスタートです。
薬学部の学生ってあまり他の学部生と接点がないことが多く、また授業や実習などでバイトも多くはできない環境なので社会と関わる接点が少ないなというのを感じていました。
ただ1人では時間も知識も能力も足りないことが分かっていたので、同じように挑戦したい気持ちを持つ仲間を募り、みんなで大きなことに挑戦してみたいと思い立ち上げました。
メンバーはどのように集めたのですか?
私、水谷のXのアカウントにプロトタイプの段階でアップ、興味をもってくれる方を募りました。
ちょうどコロナ禍だったこともあり、SNSをチェックしている人も多かったからかそれでDMが届いたりして、初期メンバーとして5~6人集まりました。
そこから初めての出店時には17~18名くらいはメンバーとして集まっていました。
なぜクラフトコーラを?
初めからクラフトコーラというワードがあったわけではなく、とりあえず飲食にまつわるものが良いなといった感じでした。
固い学生団体ではなく、バイトの延長で先輩の店を手伝っているくらいの感覚のラインを狙いたかったので。
飲食をするにあたり、少し調べてみると、食べ物関連は保健所の関係で少しハードルが高いことが分かり、飲み物になりました。じゃあ飲み物の中で何をする? となった時に、安直ではありますが横文字でカフェとかに置いてあるとちょっと気になってしまう“クラフトコーラ”が選ばれました。
クラフトコーラのレシピはどのように発案しているのですか?
しっかりと個性を出しつつも誰でも飲みやすい味になるよう心がけています。
例えば今回「こだわりん おそとのフードマーケット」の際に出した新しいレシピでいうと山椒やカルダモンの香りを重視して考えました。
スパイスで唐辛子やペッパーなどを入れたりしても香りとしては合うのですが、入れてしまうと辛く感じる方も多くなるかと思います。なので、そのような人を選んでしまうことが明確なものは抑えめにしています。
また、効果・効能についても意識しています。
ナツメグやチンピ、サンザシやコリアンダーは胃の調子を整え、消化を助けてくれる効果があったり、山椒やシナモンは血の巡りを良くし、冷えなどの日々の身体の調子を整えてくれたりします。
こういったところも薬学を学ぶ調剤室一ならではの個性だと思います。
今後の活動について教えてください
引き続き半年に1回の岡崎市でのマーケットへの出店は続けて、そこをベースに年2回から4回ほどに増やしたいと思っています。
現在は愛知県内での出店しか経験がないため、関東の方でも挑戦したいです。
また、同時並行で現在クラウドファンディングの準備を進めています。
これまでは愛知県内の薬局の方にスポンサーのような形で支援していただいていたのですが、業界内外問わずもっと多くの方に知っていただくためにクラウドファンディングをすることを決めました。
クラフトコーラ原液の商品化を目標に返礼品を考えたり、細かい部分をつめたりしている最中です。(取材5月下旬当時)
出店レポート
5月19日(日)に開催されていた「こだわりん おそとのフードマーケット」への出店時ではシロップ1種類に対して3種類の割り方が用意されていました。
オススメはⅠのソーダだそう。
当日は雨でじめじめとした暑さでしたが、ソーダのおかげでさっぱりと美味しく涼むことができました♪
“調剤室一”という名前は薬剤師・薬局をもっと身近に感じられるようになってもらうため。例えばお花屋さんやコーヒーショップ、そういったものと全く同じラインに調剤室という名前が並ぶ世界をマーケットの中だけでも作りたいという想いがこめられているそうです。
今後彼らが卒業し実際に働き始める頃、薬剤師という職がより社会に浸透し、理想とするポジションとなるようファーネットマガジンでは引き続き薬剤師業界の情報発信を続けていきたいと思います。
調剤室一の次回の出店情報やメンバー募集、その他最新情報は下記SNSをご覧ください。
各種SNS Instagram:(@chozaishitsu_1) X:(@chozaishitsu_1)