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コーディネーター連載

経験3年未満でも大丈夫? 若手薬剤師の転職実情

転職時期や転職理由は人によってさまざま。
自身のステップアップを目指す方もいれば、職場環境の改善を目指す方、ご結婚やご出産などライフステージの変化によって働き方を見直すべく転職をされる方もいます。
現職でのお仕事に不安を抱えながらも、経験が浅いことから転職先がないのではないかと不安を抱えている若手薬剤師さんも多くいらっしゃると思います。
今回は、実際にユニヴにご相談いただいた調剤経験3年未満の若手薬剤師さんが、どんな経緯・ステップで転職を実現してきたのか、いくつか実例をご紹介します!

「このままでいいのかな……」漠然とした不安から転職への決断 (26歳・女性)

●地元の薬局へ就職し1年、抱えはじめた漠然とした不安

大学卒業後、実習先からの紹介を受けて実家から自転車圏内の薬局へ入社しました。実家から通いやすく、総合病院門前で多科目の勉強もでき、人間関係含め職場環境に大きな問題もなかったので、気付けばあっという間に2年目を迎える頃となっていました。

調剤業務については複数科目で多くの経験ができたものの、とにかく日々迅速かつ正確に調剤するだけの状況に、「このままただ外来対応をしているだけでいいのだろうか……?」と漠然とした不安を抱くようになっていました。

 

●面談カウンセリングの中で知る、自身の想いと業界ニーズ

漠然とした不安の中、インターネットでぼんやり求人検索をしていたら、転職活動前の相談だけでも親身に受けていただけそうなユニヴさんを見つけました。

電話で転職意思がまだ明確でないこともお伝えしたうえで、「まずは今抱えている不安やお考えを一緒に整理しましょう」とのご提案から、自宅近くまで足を運んでいただき面談カウンセリングを実施していただきました。

面談カウンセリングの中では、私が抱いている不安がどんなところにあるのか丁寧に整理していただき、「薬剤師として長く働き続けることへの強い想いがあること」「その実現のために、どんな経験を今から積んでおくべきかが分からないこと」が、自分の中で大きな不安となっていることが明確になりました。

想いが明確になったうえで、薬局業界市場のニーズについてお話いただき、自分がどんな環境を目指すべきかが明確になり、転職することを決断できました。

 

●先を見据えた前向きな転職の実現

そこからは非常にスムーズな流れでした。面談で自身の転職の軸、目指したい環境が明確になったため、面談実施から面接、就職先決定までは1ヶ月ほどで終了しました。

仕事をしながらの転職活動ではありましたが、効率よく進めることができたのは漠然としていた想いを認識でき、目標を明確にすることができたからだと思います。ぼんやりと求人検索をしていただけだったはずが、まさか最終的には何の迷いもなく転職まで意思決定できるとは、自分でも驚きでした。

転職して3か月程が経ちます。前職とは患者さんに対する姿勢が全く異なる環境で慣れない業務に大変なことも多いですが、目標を持って仕事に励むことができています。「自分がどんなキャリアを描きたいのか」、転職活動の初期にコーディネーターさんと一緒に整理できたことが、転職の成功に繋がったのだと思います。

病院から薬局へ! 未練のない転職を実現 (27歳・女性)

●外的要因による転職の検討

学生時代から目指していた病院薬剤師として、新卒入社した病院でやりがいを感じながら勤務を続けてきました。現職では薬剤師の数も多く、医師や看護師、その他コメディカルとの連携が重要であることを実感する一方で、自身の所属する薬剤部にはその部内でさえ、大きな溝があることが日に日に浮彫になってきたのが3年目を迎える頃でした。

若手の意見に全く耳を傾けてもらえなかったり、チーム制での業務を行う中で他チームから根も葉もないクレームを受けたり……。何よりも、その状況を薬剤部長が把握しながら放置している状況にありました。

病院での仕事自体は非常にやりがいがあり前向きに頑張ってきたので、どうにか環境改善を目指したいと働きかけたものの、先輩の中堅薬剤師がことごとく退職されていく状況から、本来は望んでいなかった「転職」という選択が浮かんでも仕方ありませんでした。

 

●急かすことなく想いを尊重してくれたことで転職を決断

薬剤師の母親が過去にユニヴさんに相談したことがあり、「親身になって話をきいてくれたよ」との紹介から登録しました。担当してくれた方が同世代の女性だったこともあり、面談カウンセリングでは初対面ながら非常にリラックスしてお話できました。

当初は、現職へ募る不安もありながらまだ諦めたくない未練のような想いもあり、転職活動を具体的に進めていくことに迷いがありました。また、年齢的にも遠くない将来結婚を控えている状況でしたので、これから先の働き方も含め決断には少し慎重になっていました。そうした点を理解していただいたうえで、検討できる今後の選択肢をメリット・デメリット含め提案いただき、一度持ち帰ることになりました。選択肢が明確になり、冷静に検討できる時間があったことで、現職に固執する必要性がないことを最終的にはきっぱりと決断することができました。

 

●未練なく納得いく転職の実現

面談で提案いただいた選択肢をパートナーとも相談した結果、私は調剤薬局への転職を決断しました。病院薬剤師のやりがいも大きかったのですが、やはり当直・夜勤の対応をこれまで通りに行うことは、結婚・出産を想定したときに不安が大きいことも事実でした。転職は繰り返したくなかったですし、自分の母親のように子どもができても働き続けたい想いが強かったので、自分自身の薬剤師としての市場価値を高めるべく、外来だけでなく在宅や地域医療連携にも前向きな薬局への転職を目指しました。

初めは病院勤務への想いもぬぐい切れなかったですが、自分でもここまで未練なくすっきりした気持ちで転職できたことには正直驚きです。自分の今の状況と今後の考えについてユニヴさんとの面談を通じてしっかり整理できたことが、転職がうまくいった何よりの要因だと思います。

自分一人では間違いなく見出せなかった選択かつ結果です。周りの友人で「いいところがあれば」と何となく求人検索をしている子が多いですが、今回の経験を伝えてあげようと思います!

 

新卒募集が終わった4月、MRから調剤薬局への転向(28歳・女性)

●出遅れてしまった就職活動

大学卒業当時は残念ながら国家試験合格は叶いませんでしたが、学生時代は製薬会社のMR職を目指していたため、予定通り大学卒業と同時に社会人のスタートを切りました。

とはいえ将来的に薬剤師資格を活かした業務に就きたい想いはあったため、仕事をしながら薬剤師資格取得を目指しましたが、現実は甘くなく……。結果的には国家試験合格を優先するため、約2年でMR職を退職。3回目のチャレンジで国家試験に合格することができました。

完全に自分の甘えですが、国家試験後はこれまで仕事に勉強にと気が休まらなかったので少し休息時間がほしいと思い、実際に就職活動をはじめたのは4月に入ってからでした。どの法人も新卒採用を一通り終えているタイミングで動き出したのは、正直遅かったと今更ながら思います(笑)

 

●現実を知り、身が引き締まった面談カウンセリング

いざ就活を始めるにも情報が溢れる中でどう進めるべきか分からずにいた頃、友人がユニヴさんを紹介してくれました。

自分で求人を探していた際は、正直なところ年収や休日といった条件ばかり気にしていました。前職がMRということもあり、同世代の中ではそれなりの年収をもらっていたのも事実で、薬剤師としての経験がゼロにも関わらず前職を基準値として考えてしまっていました。この考えを改めることができたのは、コーディネーターさんとの面談カウンセリングのおかげです。

仕事の話はもちろん趣味や家族のことなどいろんなお話をする中で、担当のコーディネーターさんは私の価値観をしっかりと捉えてくれたように思います。そのうえで、今の薬局業界の市場観や、調剤未経験である自分がどんな立場にあるか、どんな姿勢で仕事と向き合うべきか、現実をしっかりと伝えてくれました。あくまで私に寄り添いながらも、しっかりと現実を伝えてくれるその姿勢に、否定されたという思いはありませんでした。

納得感をもって向き合うことができ、ようやく甘い考えを捨てた就職活動をスタートすることができました。

 

●採用枠が少ない中でも納得のいく結果に

私が就活を始めた4月は多くの法人が新卒採用を終えた時期で、ある程度人材確保が叶っている法人が多くある状態でした。それでも担当コーディネーターさんが必死に求人を探してくださったおかげで、覚悟していたよりも多くの薬局求人を提案いただけました。また面接対策等も丁寧に行ってくださったおかげで、面談実施から2週間ほどで内定まで至ることができたのだと思います。

さらにコーディネーターさんは、現実の厳しいお話をしつつも私の思いも汲んでくださり、内定先との交渉に尽力してくださったので、想定していたよりも年収アップした内容で内定を頂くことができました。

ここまで尽力していただいた環境ですので、これからしっかりと業務に励み、恩返ししていきたいと思っています!

 

 

いかがでしたか?
今回は経験0~3年未満の若手薬剤師の転職実例を紹介させていただきました。
転職のきっかけはさまざまですが、事例のなかでもあったように、ネガティブな理由をきっかけに検討される方も多いかと思います。どんな職種であれ、働くことは楽しいことより辛いことの方が多いかもしれません。
それでも、前向きな気持ちをもって働けるかどうか、ここが大切なことだと感じます。相談からでも大丈夫! 少しでも不安がある方は、是非一度お話してみませんか?

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