知ってる?薬剤師の‟わ”
一般社団法人 薬剤師の“わ”
病院、薬局、企業に関係なく、薬剤師のつながり「輪」を創りたい!
https://yakuzaishi-wa.com/
代表:有限会社SHD 岩出 賢太郎 Kentaro Iwade, Ph. D.
大阪府 寝屋川市香里本通町8-1-104
TEL:080-5333-2197
Email:iwade.shd.2019@gmail.com
今回、「薬剤師の“わ”」を詳しく知るために毎月行われているセミナーにお邪魔しました!
会場に入ると約15名程が参加されていました。20代~50代の方まで年齢層は幅広く、男女比も半々くらい。今回お邪魔したセミナーの内容が「スポーツファーマシストの活動について」ということもあり、実際にスポーツファーマシストの資格を持った方も参加されていました!
セミナーのイメージといえば、講師の方の講義をメモを取りながら聴く…といったイメージですが、薬剤師の“わ”のセミナーはグループワークがあったり、講師の方から問いかけがあったりと積極的に参加しやすい雰囲気。今回は3~4名のグループを作って各グループでカードゲームをプレイ。皆さん和気あいあいと楽しんでいる様子でした。
ゲームを一通りプレイされた後は、今回の講師である吉岡幸洋先生が実際によせられた相談を基にスポーツファーマシストとしての見解や活動内容を説明。皆さん熱心に聴いていました。
1時間半のセミナー後は年代性別問わず情報共有する場として交流会を開催。
“わ”を広げる場としてお酒も交えながら皆さん楽しそうにお話されていました。
ドーピングについて学べるカードゲーム
「ドーピングガーディアン」をプレイ
薬剤師の“わ”の理事会メンバー2名にお話を伺いました
代表 岩出 賢太郎さん
―薬剤師の“わ”の活動についてお聞かせください。
主な活動は本日のようなセミナー、またオンラインでのセミナーも毎月実施しています。
薬剤師の“わ”はロゴマークがあるのですが、4つのカラーで輪を作り上げています。赤が薬剤師のわ、黄色が経営者のわ、ピンクが女性薬剤師のわ、緑が薬学生のわ、とそれぞれの色に意味を持たせ、この4つを柱に展開しています。
今回のセミナーは薬剤師の“わ”としての実施ですが、例えば経営者のわでは年に2回ほどですが経営者が集まって情報交換する場を提供させていただいたりしています。
―なぜ4つに分けようと思われたのですか?
日本人の意識を考えたときにターゲットを細分化した方が参加しやすくなると思い4つのわをつくりました。例えば薬剤師という括りだけだとなかなか参加しようとならない方が多いと思うのですが、30代限定や女性限定などにすると「私ターゲットだ。いってみようかな?」と行動に移しやすくなると思います。
より幅広く、多くの人に知って参加してほしいと考えているからこそ分けるという選択をしました。
―より多くの人に参加してほしいとのことですが、そもそも薬剤師の“わ”をつくったきっかけをお教えください。
私自身の話になるのですが、私が36歳の時に独立し薬局の経営をスタートさせました。その際に実感したのが情報量の少なさや人員不足、当時1人薬剤師だったので自分が休んだら店舗を休みにせざるを得ないなど不安に感じることが多くありました。
同じような薬局は自分だけでなく、各地にあると思います。そういった問題を解消できる方法は何かないかと考えたときに、小規模薬局の経営者さんや小規模薬
局で働いている方が集まれるコミュニティがあれば……と思ったのがきっかけです。
例えば今だったら医薬品不足が多いですよね?大きなチェーン店だったら別の近くの店舗から足りない分のシェアがあると思うのですが小規模だとそうはいきません。そういった時に“わ”を通じて助け合える人脈を広げていただきたいです。
やはり知っている人、顔を合わせたことがあるかないかで声のかけやすさも変わると思うので。
また今後を考えたとき、そろそろ引退したいけれど跡継ぎがいない。医院との付き合いや地元の方との関係を考えると薬局を閉めるわけにはいかない……。そういった悩みを抱えた際、コミュニティがあれば独立を考えている薬剤師さんと繋がることができるのではないかと考えました。
―今後、薬剤師の“わ”を通じて考えていることはありますか?
今はとりあえず、より多くの人に知ってもらいたいです。
私の拠点が大阪なこともあり、現状オフラインのリアルセミナーは大阪のみ。参加してくださる方も大阪や近隣の兵庫や京都の方がメインとなります。なので今後は関東でも研修会をしたいと考えています。
そのためには参加者がいなければならないので、まず少しでも知ってもらうために全国の学会に足を運び、学会後に食事会などを企画。まずは気軽に交流できる場を設けています。
食事会の情報は決定次第Xにて発信していますのでぜひフォローしておいてください!(笑)
また、今後は薬学生のサポートもしていきたいと思っています。例えばボランティアとして介護現場に赴いて現場の現状を知ってもらうことで大学では学べない経験を提供していきたいです。
事務局長 上田 彩さん
―唯一の女性理事会メンバーですが、薬剤師の“わ”に入った経緯を教えてください。
元々製薬会社でMRとして働いていたのですが、独立したいと考えるようになり、
調剤薬局の方に転職しました。調剤薬局で経験を積み、そろそろ独立にむけて動き出そうという時に代表理事である岩出に出会い、薬剤師の“わ”を知りました。
初めは、一参加者としてセミナーに出席していたのですが、徐々に次回のセミナーの内容を相談されミーティングに参加したりするようになっていました(笑)
そうこうしているうちに岩出から「本格的に薬剤師の“わ”としての活動に参加しないか?」と誘いをうけ、現在に至ります。
―薬剤師の“わ”での目標はありますか?
これは私の考えですが、薬剤師は普段から勉強するべきだとずっと思っています。
薬剤師の仕事って例えば薬局だと、患者さんがきてお話してお薬をお渡しして、患者さんは満足して帰られます。そして患者さんが満足されると我々薬剤師も満足します。
でも、その患者さんにお話しの中でお伝えした内容はいつの時代のデータなのでしょうか? きちんと最新のデータを知るには、自ら外に出て情報を取ってきたり仕事をしたり、現状についてきちんと勉強しなければ新しい情報って入ってこないと思います。
なので薬剤師のみんなが勉強する場を提供する。ただ勉強するといっても私自身勉強が格段好きなわけではないので(笑)、「気軽に楽しく勉強できる場」を提供したいと思っています。
また岩出からの話にもあったと思うのですが、薬剤師の“わ”の4つの柱の1つに「女性薬剤師のわ」があります。現状なにか活動ができているわけではないのですが、薬剤師の6割以上が女性なのに対して学会などに足を運ぶと男性の方が多いのが現状です。その現状を考えると難しいですが、女性が足を運びたくなるようなコンテンツを考え企画し、実施したいと思っています。
運営サイドで一緒に考えてくださる女性薬剤師さんを増やすことも目標ですね。現状女性が私一人なので(笑)
―まだ参加したことがない方に向けて一言お願いします。
何事も初めの一歩って勇気がいるし、尻込みしてしまうと思います。でもやってみると、参加してみると全然出来たり平気だったり、楽しかったりしたことって経験としてあると思うんですよね。
薬剤師の“わ”も初めは知らない団体だし、研修会って楽しいイメージもないと思います。でもとりあえず参加してみていただきたいです。
私自身が楽しいことを求めているので、絶対楽しいと思っていただける研修会を企画しています!
みなさんのご参加お待ちしております。
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