ファーネットマガジンがお送りする「豊食紀行」第2回目は和食と日本酒にこだわったお店をご紹介。
レポーターイチオシの4店を厳選し、じっくりご紹介。
それぞれのお店の独自のこだわりをお楽しみ下さい。
読者レポーター Recommend!!
日本酒に合った美味しいお料理を落ち着いた、癒される雰囲気で。
少し敷居が高いと感じがちな日本酒。オーナーは日本酒を飲む際のルールや、格式高さを敢えて取り去り、通な人には勿論、初心者の方々にもカジュアルに、自由に楽しんでもらいたいという思いをお持ちです。
日本酒を広めたいという思いから、新しい日本酒作りに挑戦している蔵元の銘柄も積極的に取り扱っておられます。
日本酒は月に3〜4回、約50種類の銘柄を全て入れ替えます!
ご来店の度、そのときにしかない旬のお酒や、限定のお酒が楽しめます。
こだわりの食材を使用した、お酒に合う手の込んだ酒の肴、珍しいおつまみも魅力のひとつです。
・ 所在地 東京都江東区富岡1-1-2
・ 最寄駅 地下鉄東西線/都営大江戸線 門前仲町駅から徒歩4分
・ 営業時間(月~金)18:00~翌2:00 (土)18:00~24:00
・ 定休日 日曜日・祝日
・ 予約可 03-3641-3660
オススメの一品
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特大ししとうと冷茄子のおひたし
480円口当たりまろやかな茄子の甘みとししとうの味のバランスが絶妙見た目も味も涼しげな一品
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自家製鯖のメンチカツ
580円口に含んだ時に溢れる肉汁感は、ただの鯖のすり身ではありません。作り手さんの「目に見えないひと手間」があり、納得の味わいに なっています。
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新政3種飲み比べセット
1,100円色々な新政を楽しんでみたいという方に…同じ蔵元で作られた3種類の飲み比べセットです。
銀座で少し贅沢なディナーを召しあがりたいなら坐来をお薦めします。
ここはなんと大分県直営のレストラン。
大分は豊後水道の関サバ、関アジ、そしてふぐなどの海の幸、また山の幸はかぼす、どんこと食の宝庫と言える県です。
坐来のお米、 水、味噌、醤油、そして器まで大分産にこだわっています。
関アジなどの刺身はもちろん、豊後牛や耶馬渓黒豚のローストなどは特にお薦めです。
お肉の旨みが 口の中で広がり、至福の時を経験することができます。
レストランの雰囲気も黒を基調にシックで落ち着いていて、ゆったりと御食事を愉しむことができます。
「よいレストラン」には、美味しい食事と丁寧なサービスが不可欠です。坐来にはそれがあると思うのです。
さらにレストランと隣接して物産コーナー、大分県東京事務所があります。
ここでは、干物、どんこ、味噌、醤油など大分の美味しい物産が購入できます。
また東京事務所では観光コーナーもあり食と旅の両方の情報を得ることができます。
・ 所在地 東京都中央区銀座2-2-2 ヒューリック西銀座ビル8F
・ 最寄駅 地下鉄有楽町線銀座一丁目駅(4番出口)徒歩1分
・ 営業時間 17:30~23:00(L.O22:00)
・ 定休日 日曜日、祝日、年末年始、盆、第1土曜日
・ 予約可 03-3563-0322
・ HP http://www.zarai.jp/index.html
オススメの一品
創業12年を迎える樂食ざっぷの店主・山本さんは、「良い素材にあまり手を加えず美味しく」をモットーにお料理を提供されています。店内で一際存在感のある、壷のようなおでん鍋で作る名物白いスープのおでん(おまかせ盛り合わせ900円)も、九条ねぎや菊菜は歯ごたえを保ちつつ、味がのるよう注文いただいから作ります。
ざっぷで使われるお水は「ドクトルウォーター」という還元ミネラル水。美味しいお酒とこのお水を飲んでいると悪酔いしないとのこと。
店名「ざっぷ」とは英語(zap)でビビるという意味や驚いた時の感嘆詞で使われる言葉だそうです。
お酒好きには堪らないお料理の数々に、あなたも感嘆の声を漏らさずにはいられないはず。
・ 所在地 京都市北区上賀茂岩ヶ垣内町98-5
・ 営業時間 PM5:00~AM1:00
・ 定休日 火曜日
・ 予約可/075-712-3736
・ HP http://www.kyoto-zapp.com/
オススメの一品
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まぐろほほ肉ゆっけ
880円まぐろ1匹に2箇所しかないほほ肉を軽く炙り、程よい甘辛さの味噌で。
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あげた天おまかせ3種盛り
800円注文が入ってから鱧のすり身と素材を合わせて揚げる、ふわりとした食感のさつま揚 げ。しょうが、もやし、納豆など具材は12種類、1個300円から。
オーナーが食べたい・飲みたいと思うものしか置かない、
こだわり抜いたお店・鬨。
お酒はオーナー自身が1升飲んだ上で、また飲みたいと思うものしか置かないという徹底ぶり!
ジャズの流れる店内で、ゆったりとしたお食事が楽しめます。
鬨ではコースがおすすめ!3000円、4000円、5000円(5000円は3日前要予約)の3つのコースで、旬のお料理をお出し頂けます。お酒も日本酒、焼酎、ワインなどお好きなものと飲む量をお伝えすると、お料理にあったお酒をトータルコーディネートして頂けます。
・ 所在地 兵庫県神戸市灘区原田通1-1-5
・ 最寄駅 JR灘駅/阪急王子公園駅から 徒歩5分
・ 営業時間 18:00~23:30(L.O)
・ 定休日 水曜日
・ 予約可 078-801-8019
オススメの一品
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鬨蕎麦
1,500円鬨名物・鬨蕎麦は「玄海の塩」、蕎麦つゆと6種類の薬味で味わう蕎麦です。薬味の組み合わせで一口ずつ全く違うお味が楽しめます。お気に入りの組み合わせを見つけてみてください。
お蕎麦を食べ終わった後の蕎麦湯も絶品です。絶品蕎麦湯のために薬味を少しずつ残しておいてくださいね!(6種類の薬味:本わさびの日本酒漬、山わさび、蕎麦の実、蕎麦米のあられ、刻み柚子、辛味大根) -
団
1,000円ここ半年で味にのりがでてきたという「団」。旨みと甘味の濃いお酒です。「団」のポテンシャルが1番活かせる、少し小さめのグラスでご提供。
日本酒をいただく場合、近年は「冷や」で飲む事が多くなりました。酒の味が変わらず、風味を楽しめるとの理由ですが、もちろん「燗」の胸が熱くなる独特の味わいも捨てがたいものがあります。
もちろんお酒の銘柄によって冷やに向いているか、燗に向いているかは様々です。
皆様はワインを飲まれるとき、ワイングラスにはこだわりをお持ちでしょうか?ワインの香りと味、色などを楽しむために、ワイングラスの形状は大変多くの種類が用意されています。敏感な人であればグラスの形状が違うだけでその風味の感じ方が変わってしまうと言われています。
それは日本酒でも同じ事が言えるはずです。
厳選された素材を磨き上げ、丹念に作られた日本酒にはそれぞれ銘柄ごとに独特の味わいがあり、「コク」「透明感」「キレ」などと表現される幅広い楽しみ方があります。
そこで、日本酒を楽しむときにも「酒器」にこだわってみてはどうだろう?というご提案。
家呑みでお酒を楽しむときにも、とっておきの酒器コレクションで楽しむのはお店で呑むのとはまた違った楽しさがあると思うのです。
今回、ご紹介するのは「猪口」。
「おちょこ」とも呼ばれる小さな酒器ですが、これは主に燗酒をいただく場合に用いられるものです。ただ、家で呑む場合は自由なスタイルで楽しめばいいと思います。
精緻な絵付けで人気の「九谷焼」の猪口。
特にこの大きさのものには素晴らしく細かな絵付けが施されており、まさしく小さな宇宙。骨董店でも九谷焼の酒器は人気が高く、コレクションをされている人も多いそうです。
大皿などと比べれば骨董価値が低いのでかなりのアンティークでもお値段は手頃ですね。
明治時代以前のものは現代のものと違ってかなり細かな絵付けが楽しめますし、九谷独特の「赤を使わない」、いわゆる「古九谷」と呼ばれる時代のものはコレクターの間でも人気のアイテムだそうです。
ただ、骨董価値ばかりを考えてコレクションが目的になってしまっても面白くないので、ここはせっかくのお猪口で美味しい日本酒をいただきましょう。
難しいことは抜きにして、職人さんが丹念に手描きした絵柄にウットリしつつ、極上の日本酒をいただくのもロマンティックなひとときじゃありませんか?