腕時計は、もはや時間を知る道具ではなくなった?
皆さんは「ペブル」というスマートウォッチをご存知でしょうか
「ペブル(Pebble)」が登場したのは、2012年のこと。アップルウォッチより以前から製造されており、アップル以外では一番売れているスマートウォッチなのです。その新モデルである「ペブルタイム(Pebble Time)」と「ペブルタイムスチール(Pebble Time Steel)」が、2015年に相次いで発売されました。一見するとおもちゃかスウォッチのように見えるペブルですが、これがなかなかの優れモノなんです。
スマートフォンと連携することを前提にした割り切った設計
ペブルはスマートフォンに「ペブル公式アプリ」をインストールして、ペブル本体に転送する仕組み。6500以上の専用アプリが用意されており、簡単なゲームから、活動量計や睡眠時間の計測まであります。アイデア次第で自分でアプリを開発することも可能。残念ながら日本語には対応していないので、日本語用アプリを追加して使います。スマートフォンを補完するものと考えれば、実用性はかなり高いといえるでしょう。ディスプレイにはカラー液晶は使わず、太陽の下でも読みやすいe-paperを採用。e-paperは消費電力が少ないため、1回の充電で約7日間バッテリーが持続します。アップルウォッチは小さなコンピュータなので、1回の充電で約22時間しか持ちませんが、ぺプルは「時計として、どこまでのことができるか」を追求しているのです。
ケースにはマイクが内蔵され、ペブルから電話をかけたり、SMSのようなメッセージを送ることもできます。電話の着信に対し「後でかけ直す」と音声で入力することもできます。
薬剤師とペブルは、どんな付き合い方ができるでしょうか
ペブルはスマートフォンと連動することが最大の特長。仕事中もロッカーに入れたスマートフォンからメール着信の知らせが届き、その一部を読むことができます。在宅訪問のため外出している間も、スマートフォンの着信を知らせてくれます。アラームが何種類も設定できるので、平日と休日で起床時間を使い分けたり、予定表を入れておけば不規則な勤務にも対応できます。薬剤師は日付を書くことが一日に何度もありますが、西暦と和暦の両方が表示される文字盤を選択しておけば、手元を見るだけでサッと書くことができます。また、学会や勉強会などでのプレゼンテーションの場面では、画面の切り替えが手元でスムーズに行えます。
機能だけでなくファッション性もペブルの魅力。ストラップのカスタマイズが容易で、レザーかスチールが選べます。文字盤も何千種類も用意されていて、自分好みのフェイスが必ず見つかります。つまり、世界にひとつだけのデザインを作ることができるのです。そんなペブルと一緒なら、忙しい勤務も快適に過ごせるのではないでしょうか。
Editor/金森由利香