- 材料
- ご飯・茶碗3杯 海老・8尾 韮・1/2袋 紅花・小1 卵・2個 黒木耳(乾燥)・3g
生姜、ニンニク(刻み)・各小1 オイスターソース、醤油・各小2 塩、胡椒・少々
油・大1 酒・少々 - 作り方
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- ボウルに卵を溶き、紅花を入れてかき混ぜておく。
- 黒木耳は水で戻して刻んでおく。韮は2㎝ほどに切る。海老は皮をむき、背ワタを取って酒を振りかけておく。
- フライパンに薄く油を引き、【1】を流し入れて箸でパラパラに炒めて器に取り出す。
- フライパンに油、生姜、ニンニクを入れて弱火にかけ、香りが立ったら中火〜強火にして海老、黒木耳を炒め、火が通ったらご飯を加えてサッと炒め、塩、胡椒、醤油、オイスターソースで調味する。
- 【4】に卵を戻し入れ、韮を加えてザクッと混ぜて器に盛る
- 効能
- 体を温める海老、韮、生姜、ニンニクと血液を活発に動かす紅花を合わせ、
子宮が冷えて血液の流れの悪さからくる月経痛対策に役立つ一品です。 - 注意:紅花は作用が強いので1日3g〜9gまでとし、妊娠中や月経過多など出血傾向がある方は食べないようにして下さい。
月経痛
月経は次なる妊娠準備のために起こる子宮からの正常な出血です。
本来月経時は小腹部や腰に軽い脹痛を感じるぐらいだと言われますが、器質的異常がなくても毎回酷い月経痛に悩む女性は少なくありません。中医学には「不通則痛」「不栄則痛」と言う痛みの法則があり、月経痛も子宮の血液の流れが悪かったり、栄養が不足したりすると痛むと考えられ、その原因は大きく4つのタイプに分けられます。
1つ目は月経前〜月経中に小腹部が冷たくキューと引きつるような痛みがあり、温めると和らぎます。手足の冷えを伴い月経血が暗赤色で塊がある場合は子宮が冷えて血の流れが悪い「寒凝胞中」タイプ。
このタイプはお腹を温める食材《生姜、胡椒、山椒、シナモン、グローブ、紅花、鶏肉、羊肉、海老、青魚など》が良いでしょう。
2つ目は月経前~月経中に小腹部が張って痛み、イライラしたり、月経周期は遅れたり早まったり。月経血は暗赤色で塊がある場合はストレスで気の巡りが悪くなり、共に血の流れが悪くなる「気滞血瘀」タイプ。
このタイプは血の流れを良くする《紅花、桃仁、山査子、青魚、黒木耳、紅麹、黒豆など》と、気を巡らす《玉ねぎ、らっきょ、紫蘇、陳皮、春菊、ジャスミンなど》を積極的に摂りましょう。
3つ目は月経後半からシクシクと痛み、疲れやすく顔面は蒼白。月経血は淡赤色でサラサラする場合は元の気血不足の上、さらに月経出血で子宮が栄養不足となる「気血虚弱」タイプ。
このタイプは気を補うために《米、粟、山芋、椎茸、棗、じゃが芋》や血液増加に役立つ《法蓮草、人参、黒木耳、竜眼、落花生、青魚、イカ、ナマコなど 》がおすすめです。
4つ目は月経後半~月経後にジクジク痛み、足腰がだるく眩暈がおこり月経血は淡赤色。元の肝血や腎精不足の上、さらに月経出血で血が不足。子宮が栄養不足になる「肝腎虚損」タイプ。
このタイプは《胡桃、韮、鹿肉、羊肉、海老、クコの実、蓮の実、黒豆、山芋など》で肝と腎の働きを良くしましょう。
月経痛は女性だからこそ受け止めることが出来る体の中からのサインです。食事の面からも自分自身をサポートしてあげましょう。
経歴
おばんざい料理店経営のち、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師を経て国際中医師に。現在医療学院薬膳講師の傍ら「関西薬膳びと」「国際ウェルネス薬膳協会」を立ち上げ市民大学講座、鍼灸学院薬膳セミナー、企業様薬膳研修セミナーや薬膳調理実習会、産科病院での産前、産後食セミナー、幼稚園での薬膳給食献立。その他飲食店薬膳メニュー開発、薬膳コラム執筆など。 食べることは生きること・・・食卓に昇る「おばんざい薬膳」普及に奮闘中。
資格
国際中医師、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師、中医薬膳指導士、食育インストラクターsecond Grade
執筆
大阪人「祭りのときの食養生」、フェリエ「キッチンからのラブレター」連載、ママ育コラム連載、「お出かけ帖」料理ページ担当など多数。
メディア情報
TV:朝日放送 おはよう朝日です/ 大阪テレビ なにしょ
ラジオ:原田伸郎 のびのび金曜日