2017年5月14日(日)大阪・28日(日)東京にて「独立希望薬剤師向け譲渡案件・M&A活用セミナー」を開催しました。講師は複数の調剤薬局を経営する日本経営承継支援パートナーの大道一馬先生です。
すぐに独立を考え譲渡案件をお探しの薬剤師さん、規模拡大を目指す薬局オーナーさん、将来の独立について情報収集中の若手薬剤師さん…、色々な薬剤師さんにお越し頂きました。
今回はセミナーの内容を少しだけお伝え致します!
今後考える業界の展望
消費税率10%への引き上げが延期され、平成30年度(2018年)の診療報酬と介護報酬の同時改訂では、社会保障費削減に本気の財務省による大幅なマイナスを覚悟する必要があります。また、調剤薬局オーナーの高齢化をはじめ、薬局経営最大のネックとなる薬剤師不足の継続等、M&Aが加速しています。
独立希望薬剤師が陥りがちな状況
1.独立支援会社への就職
経営者の「いずれ独立させるから」という言葉を信じて転職をしても、同じような先輩が沢山残っており、自分の番が回ってくるか分からない、という状況が多々あります。また、独立に際して必要な経営の知識を教えてもらえず、一歩が踏み出せないままとなっている薬剤師さんも少なくありません。
2.院内から院外へのDrを探す
大手チェーンも狙っている院内残り30%を勝ち取れますか?紹介を待っていても、その紹介者の中で「あなたが1番」でない限り、良い案件は回ってきません。既に独立し取引のあるオーナーさんとこれから独立を考えるあなたのどちらに紹介するか、というのは言うまでもありません。
3.新規開業Drとの同時開業
内科系であればクリニック開局から患者数が落ち着くまで5年と言われています。それまでは1日5枚や10枚の処方箋で、テナント、人件費等月の固定費を支払っていかなくてはなりません。軌道に乗るまでに倒産する薬局が大多数です。
薬局規模と譲渡例
薬局は大きく3段階に分けられます。
①1日40枚以下 ②1日40枚以上 ③1日100枚以上
独立薬剤師が購入する狙い目は11日40枚以下の薬局です。
薬局譲渡のコツ
なによりもタイミングが大切!良い条件の譲渡案件に出会うのは、結婚相手を探すよりも難しい確率です。地域や応需科目等の条件はできるだけ減らし、視野を広げて、いつでも動ける体制を整えておくことが独立への近道です。
四方満足の薬局譲渡
オーナーになると患者さんの処方箋1枚、この数分間で数千円もらえたのだと「裏打ち」を気にするようになります。患者さんのお薬手帳にある別の薬局で処方された薬の説明や相互作用等、少しでも患者さんの役に立つ情報を提供したいと、医療サービスの質が向上します。患者さんも信頼してくれて、薬局に通ってくれるようになります。医療サービスが向上して患者さんが嬉しい、薬剤師が包括して一人の患者さんのお薬をみることで減薬が進みドクターも嬉しい、後継者不足で閉じるしかなかった薬局の継続ができて先代も嬉しい、そして薬局経営により地域貢献をしながら利益も出していけて自分も嬉しい。
是非、こうした四方満足の薬局譲渡を行いましょう。
他にも薬局運営と薬剤師の給与計算方法や、営業権の相場についてもお話頂きました。ご関心をお持ちの薬剤師さんや規模拡大を目指す薬局オーナーさんは、是非ユニヴのアドバイザーにご相談くださいませ。より詳しい内容や具体的な譲渡案件についてお話させて頂きます!
株式会社バシラックス 代表取締役
株式会社日本経営承継支援 調剤薬局支援室 パートナー
(http://www.yakkyoku-joto.com/)
薬剤師