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子育てママの働き方 先輩ママ薬剤師に聞く!仕事と家庭両立のコツって?

「仕事と家庭をうまく両立できるか不安」「ブランク期間が長く、現場で働けるか不安」…。出産や育児で職場を離れた女性薬剤師さんのそんな不安を解消すべく、家庭と仕事を両立するママ薬剤師さんに、復職したきっかけやご自身の体験など、お話を聞いてみました!

単身赴任のご主人が2か月に1度しか戻られない状況で復職されたママ薬剤師 Mさん(36歳)

経歴:DRG2年→調剤薬局6年→出産に伴い退職→〈再就職〉調剤薬局
ブランク期間:約6年、お子さんの人数:1人、復職時のお子さんの年齢:4歳

●復職したきっかけ
子供が幼稚園に慣れ、少し手が離れたので復職を考えるようになりました。

●苦労したこと
普段家で家事・育児を1人でしていることもあり、いつも時間に追われています。夏休み等の長期休みは幼稚園に預ける時もお弁当持参なので、忙しいです。

●良かったこと、仕事のやりがい
ダラダラせず、生活にメリハリがついたと思います。

●復職前の不安と現在の職場環境
復職前は子供が病気になったときに快くお休みさせてもらえるかが不安でした。しかし実際は、職場に子育てを終えた方も多く、病気や急に幼稚園がお休みになっても仕事のお休みをいただけているので、とても助かっています。

●休職中の取組みや現在の自己研鑽
休職中には日経DIを読んでいました。現在は、夜は子供と一緒に寝て、朝早く起きて、少し勉強してます。

●復職を考える女性薬剤師さんへのアドバイス
子育ても仕事も体力が必要です。休職中にもう少し運動して体力をつけておけばよかったな…と思うので、是非皆さんはうまく時間を作って運動したりしてくださいね。

復職後、2人目を妊娠され産休中のママ薬剤師 Kさん(34歳)

経歴:企業1年→病院6年半→出産に伴い退職→〈再就職〉調剤薬局(現在産休中)
ブランク期間:約2年、お子さんの人数:2人目妊娠中、復職時のお子さんの年齢:1歳

●復職したきっかけ
結婚に伴い新天地で家事育児だけの生活となり、少し閉塞感を感じ始めたことと、近所に子供の遊び友達がおらず、子供の為に保育園が必要かなと感じ始めたことです。

●良かったこと、仕事のやりがい
自分の世界が広がりました!!!(笑)働く前は、話す相手は家族、日中はまだ話せない子供との日々だったので、仕事を通して家庭以外の社会と繋がっていると感じられます。また、小児科の処方も多い薬局に復職したのですが、出産・育児の経験を踏まえて独身時代よりも投薬の説明がしやすくなりました。

●お仕事のご状況
現職に入職して9ヶ月で産休に入りました。妊娠を職場に伝えるタイミングや、出産・育児でお休みを頂きたいと伝えるのは少し勇気がいりましたが、子育て経験のある先輩薬剤師がいたことや子供の育児と仕事の両立を理解してくださる職場環境に出会えたことに心から感謝しています。

●復職を考える女性薬剤師さんへのアドバイス
出産後の復職先を探す際に盲点だったのが、保育園探しでした。保育施設はなかなか空きがない上に、施設によって預けられる条件が様々です。復職後はお子さんを預けようとお考えの方は保育施設も早めに調べておくと、復職先を探す際にスムーズにいくと思います。

パート勤務と正社員勤務を経験されたママ薬剤師 Cさん(52歳)

経歴:企業3年→病院2年→出産に伴い退職→〈再就職〉調剤薬局12年→調剤薬局
ブランク期間:約7年、お子さんの人数:1人、復職時のお子さんの年齢:7歳

●復職したきっかけ
主人が体を壊して休職した時、家計を助けるために復職を決意しました。

●苦労したこと
調剤薬局が初めてだったので、当初は投薬・服薬指導をするにあたって、勉強不足な自分に落ち込みました。1年間くらいは、移動時にも薬の本やまとめたノートを持って行き、集中して勉強しました。

●良かったこと、仕事のやりがい
家庭以外に自分の居場所・活躍できる場ができ、職場の方や患者様と繋がりができたことが良かったです。

●雇用形態変更のきっかけとそれぞれの働き方
パート勤務で時間を徐々に増やし、自分の能力を上げていった結果、次の段階が正社員という形になりました。パート勤務では、シフトを個人的な都合に合わせていただけるので、生活時間に余裕を持つことができました。正社員勤務では、家事に費やす時間を作りづらいですが、お給与が良いことと、在庫管理など自分の職能を広げられる点が良いと思います。

●復職を考える女性薬剤師さんへのアドバイス
育児は母親にとって一番大切な仕事ですが、せっかく持っている資格を活かして、自分の為にも患者さんの為にも、是非自分の可能性を広げ、能力を発揮してください。

先輩ママ薬剤師さんに聞きました!

復職して良かったことは何ですか?

  • 辛いことも多いけど、家族と離れてまた改めて家族に感謝することができた。
  • 世間から疎外感を感じることがなくなった。子供に母親が外で働いている姿を見せられる。
  • 経済的に自立できること、誰かの役に立っているという充実感。一人の人を育てていくのはとても尊いこと。でもいつか子育てが終わるころに薬剤師として誰かのためにできることがあればそれはさらに幸せなことだと思う。
  • 患者さんだけでなく同じ職場の人など多数の人と接することができて日々勉強になる。

休職中に取り組んでおけばよかったと思うことはありますか?

  • 資格をとるための勉強、あとは自分のための時間をもっと作るべきだったと思う。
  • 勉強と現場意識の継続。どっぷり専業主婦からの再就職は頭も体もついていかない。

仕事と家庭の両立に心がけていることはありますか?

  • 初めに入職する段階でできること・できないことを明確にしておき、「子供がいるから、〇〇できない」を小出しに言わない。できることは、人一倍しっかり取り組むよう心がける。
  • 家事や育児を自分で完璧にやろうとしないこと。家事を後回しにしたり省いたり、溜まったりを許せるようになると、両立するペースがそれなりにできてくる。
  • 子育て中は迷惑をかけるのはお互い様なので、普段しっかり仕事をして良い人間関係を築いておけば、急なお休みでも対応してもらえる。そして、いつも周りに支えられて仕事をしていることを忘れずに感謝する。

ママ薬剤師さんの仕事と家庭の両立を応援します!

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