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子育てママの働き方 育児って楽しい!子供ってこんなに可愛い! コツは「がんばり過ぎない」育児法

ママ薬剤師さんはどうやって仕事と家庭を両立しているの?
読者の皆さまからのご要望にお応えして、今回は八幡西調剤薬局のママ薬剤師さん4名にご協力いただき、座談会を開催致しました!

お子さん:1歳10か月男の子

中村 渚さん
(36歳)

お子さん:1歳6か月男の子

大庭 裕子さん
(34歳)

妊娠中

小林博子さん
(31歳)

お子さん:1歳1か月女の子

中村 知江さん
(30歳)

産休育休の取得は大変でしたか?

  • 大庭

    4〜5年前までは女性社員が少なかったのですが、ある先生が産休育休の前例を作ってくれて。

  • 小林

    それ以降はすごく取りやすくなりましたね。うちは若い世代を積極的に採用しているのですが、年齢的に結婚・出産を考える方が多いので、人数を増やして長期の休みにも対応できるようにしています。

  • 中村(渚)

    私は子供が欲しかったので、転職の際は産休育休制度が整っていることを条件に探してここに決めました。

  • 中村(知)

    私たちは同時期に産休育休を取ったのですが、会社の理解と皆さんのご協力のおかげで問題なくお休みをいただけました。

  • 小林

    私は皆さんがお休みのときに現場にいましたが、薬剤師の人数がいるので、しっかりとカバーできていましたよ。

大庭さん

ママ薬剤師1日のスケジュール

6:30 夫起床
7:00 自分・子供起床
夫・子供朝食の間にお弁当作り
7:30 夫出発 子供を遊ばせながら自分朝食、片付け
7:50 自分・子供の身支度
8:15 出発 保育園へ
9:00〜18:00 仕事
18:10 職場出発 子供のお迎え
18:45 帰宅 夕食準備
19:15 夕食
19:40 子供とお風呂
20:15 子供の寝る準備 本の読み聞かせ、洗濯物をまわす
20:30 寝かしつけ 自分もつられてしばらく寝る
22:00 自分起床 残りの家事(洗濯物を干す、片付け、朝食準備、保育園準備等)
00:00 自分就寝

職場の体制と雰囲気で大きく変わりますよね。

  • 大庭

    別の会社で復職を考える方には、是非職場見学に行っていただきたいと思います。家が近い、大手だという条件面だけで決めるのではなく、実際の職場の雰囲気を見て、現場の薬剤師さんに話を聞くことは本当に大切です。

  • 中村(知)

    職場の雰囲気が悪いと家庭にも影響が出てきてしまいますよね。

  • 中村(渚)

    「あの人はすぐに休むよね」と言われる職場もあると聞きました。そういうところへ入っていくのは怖いですね。

  • 大庭

    復職時は「ブランクがあるから」と遠慮してしまいがちですが、自分の要望は初めにきちんと言った方が良いです。後で自分が大変ですし、結局は周りにも迷惑を掛けてしまいます。子どもは月に1回は熱を出したり、病気をしたりするし……

  • 中村(渚)

    ここでは保育園から呼出しがあれば快く送り出してくれるし、子供の病名を伝えたら「じゃあ3日ぐらいお休みだね」と期間まで理解してくれます。

  • 小林

    小さい子供がいる薬剤師が多いので、つわりの辛さも分かってもらえます。

中村知江さん

ママ薬剤師1日のスケジュール

6:30 自分・夫起床
6:40 子供起床 朝食
7:15 夫出発
7:30 自分・子供の身支度
8:30 出発 保育園へ
9:00〜18:00 仕事
18:10 職場出発 子供のお迎え
18:30 帰宅 夕食準備、夕食
19:30 子供とお風呂
20:30 寝かしつけ
21:00 洗濯物干し、TV〜就寝

復職するかどうかは迷いませんでしたか?

  • 大庭

    私は仕事が楽しかったので元々退職という選択肢はありませんでした。新卒のリクルーターをしているのですが、産休育休中もリクルートだけは顔を出していたくらいです。

  • 中村(知)

    私も子供を産んで、家を建ててという流れだったので、お金のこともあり復職しないことは考えませんでした。

  • 小林

    パートでの復職も考えましたが、子供にも家にもお金がかかるので、私も正社員での復職を考えています。

  • 中村(渚)

    育休は法定通り1年だったのですが、それ以上お休みしていたら暇だったと思います。笑

  • 大庭

    私の地区は待機児童が非常に多くて、保育園に入れなくなる前に2〜3か月早く復職させてもらいました。私も育休中暇だと思うことがあったので、意外と良かったですね。笑

  • 中村(渚)

    保育園に預けるとお昼ごはんを食べさせてくれるし、お昼寝もすんなりしてくれるので、ずっと家でみるよりも楽になりましたね。それに復職したからといって諦めないといけないことは特にありませんでした。

  • 大庭

    夏季休暇を利用して旅行にも行けるし、子供との時間を犠牲にしているということは無いかな。

  • 中村(渚)

    仕事に来たら座ってお昼ごはんが食べられるしね。笑

  • 中村(知)

    でも、仕事から帰って久しぶりに子供に会うと、すごく癒されます。

  • 大庭・中村(渚)

    分かる!

  • 小林

    明日も頑張ろうと思いますよね。

お子さんが産まれる前と復職後で何か変化はありましたか?

  • 中村(知)

    来局するお子さんがもっと可愛く思えるようになりましたね。

  • 中村(渚)

    小児科は本当に楽しい。自分も子供を小児科に連れて行っているので、子どもの機嫌の悪さとか、お母さん寝れていないだろうなとかいったことに気付けるようになりました。

  • 大庭

    独身のときは「この薬飲めないんですよね」と言われても、「◯◯に混ぜたら飲みやすくなりますよ」というお決まりの会話をしていました。今は気持ちがよく分かるから、まず「中々飲んでくれないですよね!」という共感から入ります。

  • 中村(渚)

    薬を混ぜるものもチョコレートやアイスにって説明するけど、まだ甘いものは与えていないというお母さんも多いよね。

  • 小林

    「まだ食べさせてない」というのが私にはとても衝撃でした!

  • 中村(渚)

    子供ができると、大体これぐらいの月齢・年齢だったらそろそろ食べ始めてるかなという食べ物も分かるようになりましたね。

  • 小林

    以前ママ薬剤師さんが「甘いものを食べない子は、出汁に混ぜるといいよ」って教えてくれて、なるほどなーと思いました。お母さんにならないと分からないことも多いですね。

中村渚さん

ママ薬剤師1日のスケジュール

6:10 自分起床・夫出勤 自分の身支度、お弁当作り
6:30 子供起床 子供の着替え、朝食準備
7:10 子供に朝食を食べさせる
7:30 子供を遊ばせながら自分朝食、片付け
7:50 自分・子供の身支度、連絡帳記入
8:05 出発 保育園へ
9:00〜17:00 仕事
17:10 職場出発 子供のお迎え
17:45 帰宅 夕食準備
18:10 子供に食べさせながら自分も夕食、片付け
18:50 夫帰宅 夫が子供と遊んでいる間に夫食事・お風呂準備
19:15 夫・子供入浴 明日のお弁当、朝食準備
19:50 自分入浴
20:30 寝かしつけ、夫再び出勤
21:00 子供就寝後、洗濯物を回す
22:00 自分就寝

仕事と家庭の両立のコツはありますか?

  • 大庭

    夫と役割を決めないようにしています。夫は仕事の日は丸1日いないし、不定期でお休みがあるので、役割を決めてしまうとどちらかがいない時に家事が回らなくなってしまいます。二人とも何でもできるようにというのを心掛けてきました。

  • 中村(渚)

    私も大庭先生と同じで、お互いどちらもできるようにしています。

  • 大庭

    薬剤師という職種で、男性と同じぐらい収入があるところは協力を得やすい点かもしれませんね。

  • 中村(知)

    いつかは子どもができるだろうから、と主人は結婚当初から自分で何でもやってくれていました。保育園のことも積極的に話を聞いて、情報共有してくれるので助かっています。

  • 大庭

    夫の周りは共働き夫婦が多いので、先輩方が子育てや家事をしているのを見て、父とはこういうものだという良いイメージがあるようです。

  • 中村(渚)

    主人は仕事の付き合いで飲みに行くことも多いのですが、子供との時間が少ないと本当に懐かないんですよね。抱っこしても泣かれちゃう。主人もこのままだとまずいと分かったようで、できるだけ子供との時間を作るようになりました。今では子供もお父さんとの時間を楽しんでいるようです。

  • 大庭

    リクルーターをしていると出張に行くこともあります。出産後、初めて出張したときは、夫は子供の夜泣きに気付かなくて大変だったみたいです。ハッと目が覚めたときにはいろいろぐしゃぐしゃで…笑

  • 中村(渚)

    子供も夫も慣れだよね。

  • 大庭

    日々の流れが固まってくるまでは揉めることもありましたが、今は効率の良いやり方が分かりました。

  • 中村(渚)

    全部自分でやらないといけないと背負い込んでしまうとストレスになるので、子供の成長に合わせてライフスタイルが変わっていく都度、夫と相談していくことが大切ですね。

仕事と家庭の両立は、職場やご主人の協力で支えられている部分も大きいのですね。ユニヴでも、一人でも多くのママ薬剤師さんが楽しく働けるようサポートしていきたいと思います。