診療報酬改定を重ねる度、独立開局は段々と狭き門になっていくと考えています。それでも独立開局を目指す薬剤師さんへ、独立開局成功塾やコンサルティングでお伝えしている次世代の薬局経営者になるための5原則、私の独立・経営での経験や考えが、何か今後のヒントになれば幸いです。
1店舗目は友好的M＆Aで独立開局を
個人での新規薬局立ち上げは信用もまだ無いので、資金ショートになると後がありません。1店舗目はM＆A案件で利益と信用を伸ばすことが大切です。M＆A案件は、1日の処方箋枚数が25〜40枚程度、トータル2000万円で収まるぐらいの規模感をお勧めします。
そして、案件は「立地」「処方箋枚数」などの条件だけでなく、現地に足を運び半径500ｍにどのようなクリニックや住居があるのかを自分の目で見て、将来の伸びも考慮してください。行動すれば思いがけない掘り出しのM＆A案件に出会えることもあります。
また、M＆Aでは今まで築いてこられた良い部分をしっかりと引き継ぎながら、改善できる部分に着手していくことで、地域や人との関係を大切にしながら着実に伸ばしていくことができるでしょう。
経営と薬は似ている
『病院前の景色を変える』という薬局数の削減を示唆する国の方針の中、独立開局は誰でもできることではありません。実際、私も以前は不安に思っていました。では、なぜ解消されたのかというと、保険収入だけでなく『薬局×α』の収入で、心の持ちようが大きく変わったからです。薬局を続けたいからこそ、視野を広げるべきだと思います。報酬改定に怯えるのではなく地域や従業員のために、薬局をより良くするために「独立開局したら薬局だけ」という概念に囚われないことです。
そして経営全体のバランスを取りましょう。薬は主作用がある反面、副作用のリスクがあります。薬剤師は普段から薬を通して患者さんにとって最適なバランスを考えているはずです。もちろんメリットがあるためその薬が処方されるのです。経営も同じように色々な裏のリスクを知った上で、メリットを信じて素直に動ける人が成功するのだと思います。
多職種連携力（Dr）
医師との連携なくして薬局の成功なし
情報発信力（WEB）
顔と名前を出して自分の考えを発信
SNSやHPなど個人で様々な情報発信ができるようになり、そこから広がる可能性は無限大です。独立すると看板はあなたです。自分を出すことに抵抗を感じるバリアを少しずつ外して、顔と名前を出して情報発信ができるようになりましょう。独立開局後、患者さんはもちろん、その薬局で働きたいと考える薬剤師・事務の方は必ずあなたのことを調べるからです。
まずは匿名ブログで自分の考えを発信するところからでもOK！
マインドセット（成功者の考え方を身につける）
あなたにとっての「成功」とは？
先ず初めに、なぜ起業したいのかを今一度考えてみてください。気持ちだけが先行し、案件が出たら飛びつくという状況では、本当に目指したかったところには辿り着けないかもしれません。一度時間を取って、自分の在り方や自分らしい「成功」を突き詰めて考え、人にも話せるようになってください。すると自分の中で気付きがあり、独立するための覚悟ができます。そこからがスタートです！
船井総研・船井幸雄さんの成功者の3条件「素直・プラス発想・勉強好き」はその通り！
お金の管理力（経理）
不安材料は一つでも少なく
独立を考えるなら会社資本金100万円も含め、最低限200〜300万円の自己資金が必要です。そして、融資の知識を持ちましょう。事業計画書の書き方や自分自身の想い、実際の案件の将来性を踏まえて融資担当者を納得させられるよう、知識とプレゼンテーション能力を磨いておくと案件が出てきたときに迅速に動くことができます。
「お金がない」「融資について分からない」が足枷になるのはもったいない！
マーケティング力（集患）
地域・クリニックも含めてイメージを形成し、自然と患者さんが集まる薬局へ
株式会社ケイファーマ 代表取締役
いちえ薬局経営や独立開局成功塾開校の他、コンサルティング事業、WEB事業、飲食事業など幅広く手掛ける
〒521-1351 滋賀県近江八幡市安土町常楽寺60
TEL：0748-46-3939
独立に向けて学びたいのに情報が得られない…という薬剤師さんは是非『独立開局成功塾』へご参加をご検討ください！
お問い合わせ先 / 独立開局成功塾 運営事業部
メール：info@k-pharma.co.jp
独立のご希望条件を先にお伺いし、個人で独立する際に購入しやすい規模の案件が出てきたときにすぐご案内致します。将来の独立も含めて、まずはお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
株式会社ユニヴ 経営支援事業部 富田
フリーダイヤル：0120-458-789