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地方転職の魅力を探る

転職というと、「会社」「職種」「待遇」を変えるものだと一般的には考えられますよね。
しかし最近よく耳にする「Uターン転職」「Iターン転職」「Jターン転職」はいずれも、仕事と一緒に“ライフスタイル”をも変えることができます。
今回はユニヴのサポートで地方転職に成功した薬剤師さんの事例を踏まえ、地方転職の魅力をお伝えします!

Iターン・Uターン・Jターンって?

Iターン…都会に生まれ育った人が、地方に移住して働くこと。

Uターン…地方で生まれ育った人が地元を離れて進学・就職をした後、再度生まれ育った土地に戻って働くこと。

Jターン…地方出身者が都会で進学・就職した後、生まれ育った土地とは異なる地方で働くこと。

東京から宮城へUターン

20代女性

  • ●薬剤師になるために上京
    私は「医療に携わる仕事がしたい」と思い地元・宮城にある薬科大学に進みました。6年生のときは必死に国家試験に向けて勉強しましたが、結果は不合格。今でも忘れられないほど悔しかったです。その後有名な予備校講師に直接習いたいと単身上京し、1年越しのリベンジを果たしました。
    合格後は試験勉強中に内定をいただいた薬局に入社しました。「自分を採用してくれる薬局ならどこでもいく」という考えと「まずは試験に合格したい」という思いがあったので、あまり深く考えずに就職先を決めてしまいました。

  • ●仕事環境に覚えた違和感
    入社した薬局は病院の門前店が多く、様々な科目が経験でき充実した環境でした。しかしながら慢性的な人員不足が解消されず、異動と応援勤務が多く発生していました。また勉強会や研修などの体制が全くなく、外部セミナーや研修会などの費用負担もないという環境でした。そういった勤務環境・教育体制への不安を感じ始めた私は、環境を変える決断をしました。

  • ●宮城で転職活動
    若い間は東京で働きたいという気持ちもありましたが、生活・仕事環境を一旦リセットしたいという思いや、やはり家族や友人が近くにいる場所へ戻って暮らしたいという思いがあり、仕事を辞めて実家のある宮城へ戻りました。帰ってみると生まれ育った環境はやはり居心地良く感じました。
    転職活動に関しては、「1店舗に腰を据えて勤務できる」「薬剤師が多く配置されており、勉強会などの学べる環境が整っている」という、前職で叶えられなかった希望をベースに、地元で10店舗程運営する薬局さんと、宮城にも数店出店している大手薬局さんの2社の面接を受けました。
    そして地元密着の薬局さんに入社を決めました。今後、地元密着の薬剤師になりたいと思っていたので、イメージする環境により近かったことと、地元での勉強会の機会が多く薬剤師としての経験やステップアップも望めそうだと感じたからです。
    バタバタと忙しい環境ではありますが、薬剤師の人数も多く、残業もほとんどないので自身の勉強にも時間をあてることができています。また、周りで働く方も地元の方なので、空気感が似ていて働きやすさを感じています。
    実家暮らしに戻ったので生活面にも余裕ができたことと、家族や友人が近くにいるので気持ちも楽に仕事を楽しめています。

大阪から離島へIターン

20代女性

  • ●新しいことへの挑戦
    私は両親が薬剤師だったこともあり小さい頃から薬剤師になることが夢で、地元の薬科大学に入学しました。大学卒業後は実家近くの調剤薬局に就職し、多くの処方科目に触れながら在宅業務等も経験して、とても充実した日々を過ごしていました。現職に不満はなくやりがいを感じていましたが、もともとの活発な性格もあり、勤務して3年が経ったとき、漠然と何か違うことにも挑戦してみたいと思うようになり、大学時代から憧れていたアメリカ留学を考えはじめました。

  • ●今後のキャリアプランを考える
    ただ、海外ではせっかく取得した薬剤師資格が使えないため、幼い頃からの夢だった薬剤師という仕事にブランクができてしまいます。何か新しいことを始めてみたいけど、薬剤師としての仕事ができなくなるのは悲しいし…と、何となく悶々とした気持ちで過ごしていました。
    そんな中、友人と九州にある離島へ旅行に行く機会がありました。ゆったりと時間が流れる穏やかな雰囲気とそこで見た海の綺麗さにただただ魅了され、ここで働きたいと即決で離島への引越し・転職を決意しました。

  • ●離島で転職活動
    離島に転職をしても、これまで経験してきた在宅業務は継続して学びたいと思っていましたし、まだまだ実務経験が短いので、多くの処方科目に触れながら研修制度が整っている環境でスキルアップしたいと考えていました。また、今回離島に行くにあたって1人暮らしとなるため、住宅手当・借上げ社宅制度のある環境を希望していました。
    このような希望を踏まえ、離島にも数店出店している大手調剤チェーンさん、県外に本社があり離島にも1店舗運営している中堅薬局さんの2社面接を受けました。
    悩みましたが、最終的には大手調剤チェーンさんへの入社を決めました。離島での就業ということで、研修を受けるとなると島を出て他県へ行かなければならないところがほとんどでしたが、大手調剤チェーンではウェブやテキストで受けられる研修制度も整っており、安心感がありました。また面接時の交通費・引越し時の費用負担など、援助していただけるのも本当に有難かったです。そして、今後大阪へ戻ったり別の場所へ転居する場合にも、チェーン薬局であれば退職をしなくて済むというところが決定打となりました。
    実際に移り住んでみて、離島は都会のようなバタバタ感が全くなく、ゆったりとした環境の中で仕事ができるので、ストレスが減ったように感じます。
    また閉局時間自体が大阪にいた時よりも早くなったので、自分の時間が取りやすいのが嬉しいです。カメラやスキューバダイビングなどの趣味と仕事を両立して、毎日満喫できています。

地方転職のメリット・デメリットの話

転職となるとついつい仕事環境だけに目がいってしまいますが、地方へ転職する場合は住む場所ががらりと変わりますので、生活環境についても自分に合っているか考えておかなければなりません。メリット・デメリット含め、しっかりと下調べを行いましょう。

メリット

渋滞や通勤ラッシュが少ない

人が密集していないため、渋滞や通勤ラッシュが起りにくくなります。その分通勤時間やストレスも軽減できるので、気持ちに余裕が持てそうですよね。

金銭面に余裕が持てる

地方は物価が安いのが魅力です。特に注目すべきなのは住居費でしょう。費用の関係で狭いアパートに住んでいた方も、地方では同じ金額で2倍以上の広さのマンションに住めるといったことが珍しくありません。
給与面においても、地域によって薬剤師不足が深刻なエリアもありますので、都会に比べると少し給与ベースが上がる可能性があります。

子育てがしやすい

都会では保育園に空きがでず、仕事をしたくてもできない方が多くいます。一方、地方では都会に比べ幼稚園や保育園にも入りやすいため、仕事と子育てのバランスが取りやすい傾向にあります。Uターンでご実家に帰られる方は、家族のサポートを受けられることも大きなポイントとなりますよね。
さらに地方では地域みんなで子供を育てるという環境が整っていることが多いので、安心感もあるのではないでしょうか。

デメリット

免許・車がないと生活が不便

公共交通機関があまり発達していなかったり、近くにスーパーなどのお店が少ないことから、必然的に車が必要となる可能性が高くなります。免許を持っていない、ペーパードライバーだという方は事前の準備が必要かもしれません。

人付き合いの距離感に慣れない

都会では良くも悪くも人との関わりが希薄になりがちですよね。その距離感に慣れていた方にとっては、地方での人付き合い・ご近所付き合いに初めは違和感を覚えるかもしれません。ただ人の温かみ・助け合いの心に魅力を感じる方にとっては、とても住みやすい環境になるのではないでしょうか。

情報量が減る

インターネットの普及で情報量の差は減ってきているものの、例えば仕事面において、セミナーや勉強会などに参加して新しい知識を得る機会は少なくなる恐れがあります。最新の技術やノウハウは、やはりまだまだ都会に集まりやすいと言えます。ただ、近年はオンラインで受講できるセミナーなど、さまざまなサービスが増えてきていますので、それらを有効に活用して自主的にスキルアップを図っていくことは可能でしょう。

薬剤師の皆さんに聞きました 地方へ転職した理由は?
  • プライベートの時間を削りながら仕事をしていましたが、年齢が上がるとともに体力の低下を痛感したので、今後は大好きな信州でプライベートとのバランスを取りながら生活したいと思いました。
  • これからも薬局薬剤師としてキャリアを積んでいこうと考える中で、実家の近くで定年まで長く勤務できる環境にシフトしたいと思ったので。
  • 全国を色々と回ってみたい!と思って、大学卒業後から全国各地の調剤薬局で仕事をしています。
  • 定年退職を機に、旅行でよく訪れていた北海道へ引越したいと思いました。

今回ご紹介したメリット・デメリットの他にも、ご自身の考えや希望と照らし合わせると様々な項目が出てくると思います。それらをしっかりと精査した上で、楽しい地方ライフを満喫しましょう!

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