伊豆半島は有数の観光地とともに特に東側は箱根、湯河原、熱海、伊東と有名な温泉町が連なる。中でも静岡県伊東市は火山によって創造された痕跡がそのまま残る。伊豆高原、城ヶ崎海岸や大室山などなど火山の恵みを受けた素晴らしい大地だった。

熱海駅からJR伊東線に乗り換え、伊豆半島東岸の相模灘を見ながら伊東市を目指す。
約25分、列車に揺られて伊東駅に降り立った。今日はあいにくの曇り空が広がるが、気温はちょうどいい。車に乗り込み、城ヶ崎海岸へ向かう。ここは後ほど紹介する大室山が、約4,000年前に噴火したときの溶岩が海に流れ出し、海の侵食で削られてできた溶岩岩石海岸。
海岸の距離は約9kmもあり、大部分が断崖と、小さな岬と入り江が連なる姿は壮観。富士箱根伊豆国立公園の指定を受けている。

吊り橋は揺れる揺れる。スリルを味わいながら入り江を渡り、ゴツゴツした溶岩を歩く。その色、形、断崖と広がる海を前に、意識せずとも禅の境地に至り、戻る頃には爽やかな気持ちになれた。

伊東市のシンボルでもある大室山は単成火山で国指定の天然記念物。見た目がすごくキュートでグーグルアースの地図で見てみても個性的。360度どこから見ても、お椀を伏せた形をしている。それに普通の山にはあるはずの木が1本も生えていない。
表面は草に覆われ、冬は枯れ色、山焼きの後の黒色、若葉の黄緑、夏の新緑、秋のすすき色と四季折々に楽しませてくれる。リフトで登った時はちょうど、すすきの銀穂が覆い始めた頃だった。

リフトを降りると山頂は噴火口になっていて周回ができる。約1㎞のお鉢めぐりは、眺望をさえぎるものがなく、最高の散策コースだ。余談だか映画「君の名は。」の舞台に似ているという話も......（御嶽山や阿蘇山、青ヶ島なども似ているとのことで浪漫が広がる）。

噴火口跡にはなぜだかアーチェリーの設備がある。初心者でも楽しむことができるそうだが、この時は風が強く営業はしていなかった。

大室山は全てがキャッチーで可愛さに溢れていた。（ちなみに小室山もある♪）

里山の中にひっそりと佇む懐石料理店で昼食をとる。国道沿いに小さな看板があるだけで、事前に調べておかないとほぼ見つけられない。隠れ家的な佇まいが心をくすぐる。お昼のランチメニューには新鮮なお造りが付いてくるが、魚の美味しい伊東に来ているのでここに金目鯛を追加した。御膳はグッとゴージャスに！

ぷりぷりのお造りに、季節の煮物、お味噌汁もほっこりする♪味付けにこだわった金目鯛も旨〜い！伊東に来たら、またここに来ようと思う。

翌日は体験ダイビングに参加するため川奈港へと向かった。といっても泳ぎは苦手なので、今回は静岡県から東海・関東を中心に調剤薬局を展開されている、株式会社うさぎ薬局からお2人の薬剤師さんに協力を願った。髙畠史帆さん（女性）と右隣の四ノ宮崇さん。
ダイビングでお世話になったのは川奈ガイドサービス ジェスターのインストラクター、杉山くん（杉ちゃん左）と代表兼水中カメラマンの鬼頭さん（右）

川奈港はJR伊東駅より車で約20分という駅近！アクセス抜群で川奈海水浴場が隣接している。クラブハウスで書類にサインをし、ダイビングにおける注意事項や安全確認などの講習を杉ちゃんより受けた後はウェットスーツを合わせ、水着に着替えてダイビングスポットへ向かった。
装備を整えたお二人は若干緊張気味で見ているこちらも緊張してきた！

海岸に降り立ち、スロープから海に潜る。ここから30分は海の中でひと時の無重力を味わいながら、魚たちと遊ぶ。

戻ってきたお2人から笑顔がこぼれる。特に四ノ宮さんは水泳経験者なので潜っている間中、イキイキとされていたそうだ。着替えを済ませたみんなの顔は潜る前と大違いなのが、いかに楽しかったかを物語っていた。