精神科薬物療法認定薬剤師
認証機構 | 一般社団法人 日本病院薬剤師会 |
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目的 | 精神科薬物療法に関する高度な知識と技術により、精神疾患患者の治療と社会復帰に貢献することを理念とし、精神疾患に対する薬物療法を安全且つ適切に行う |
延べ合格者数 | 363名 |
試験実施 | 年1回・6月 |
試験内容 | 対象疾患:ICD-10で精神及び行動の障害(F00‐F99)に分類される疾患、認知症、アルコール・薬物依存症、統合失調症、気分障害、神経症・心身症、睡眠障害、発達障害等 |
条件 |
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費用 | 試験料:日本病院薬剤師会 会員10,800円、非会員16,200円 審査料:日本病院薬剤師会 会員10,800円、非会員16,200円 認定料:21,600円 |
更新 | 5年 |
直近試験合格率 | 非公開 |
取得者アンケート
精神科薬物療法認定薬剤師:谷藤弘淳さん(43歳・男性) *精神科単科病院勤務 *2009年取得
- 勉強時間
- 試験対策としての勉強は半年ほど、日常業務自体も勉強の内。
- 勉強時間の取り方
- ちょっとしたすき間の時間を利用するとともに、自宅などでのまとまった勉強時間も確保。
- 勉強方法
- 日常業務の中で、患者さんへの服薬指導や医師からの問い合わせなどに対応していくことで勉強になることは多い。学会や講習会に積極的に参加することも重要。先に認定取得した薬剤師から情報を得る・相談するのも方法の一つ。
- 実際の業務への活用
- 患者さんの副作用などを観察し、薬剤性の問題の有無を評価、医師に対し処方の提案(薬の切り替えやその際の変更スケジュール、予想される反応など)を行った結果、副作用が改善し、患者さんの笑顔が見られた。
- 今後の目標
- 認定取得を目指す薬剤師からの相談応需、指導を行う。若手を育成し、精神科薬剤師の裾野を広げる。
外来がん治療認定薬剤師
認証機構 | 一般社団法人 日本臨床腫瘍薬学会 |
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目的 | 外来がん治療を安全に施行するための知識・技能を習得した薬剤師/地域がん医療において、患者とその家族をトータルサポートできる薬剤師の養成を目指す |
延べ合格者数 | 639名 |
試験実施 | 年1回・12月〜翌年1月 |
試験内容 |
筆記試験
面接試験 |
条件 |
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費用 | 試験・審査料:21,600円 登録料:10,800円 更新審査料:16,200円 |
更新 | 3年 |
直近試験合格率 | 52%(第5回試験) |
取得者アンケート
外来がん治療認定薬剤師:滝澤健司さん(37歳・男性) *保険調剤薬局勤務 *2015年取得
- 勉強時間
- 2013年~
- 勉強時間の取り方
- 日中は外来業務が忙しいため、通勤時間を使って勉強。日常業務では、日本臨床腫瘍薬学会監修の「がん化学療法レジメンハンドブック」を常にポケットに入れて、どの治療レジメンを使用して治療しているのか、支持療法薬などから確認しながら業務にあたり、知識を吸収。
- 勉強方法
- 日本臨床腫瘍薬学会では初心者向けのスタートアップセミナー、中級者向けのブラッシュアップセミナー、上級者向けのエキスパートセミナーのようにレベル毎に各種セミナーが用意されているため、自分の勉強の進み具合にあったセミナーを活用した。
- 実際の業務への活用
- 資格取得までは、薬剤師として受け身であることが多かったが、資格取得後は患者さんの副作用の状態を判断し、適切な支持療法の提案を行ったり、がん薬物療法の治療効果に大きな影響を与えるような併用薬があれば代替案を提案したりするなど、積極的に処方医に提案を行うことができるようになった。
- 今後の目標
- よりよい外来がん治療のために薬薬連携が必要不可欠であるが、病院薬剤師に任せた受け身の連携ではなく、病院薬剤師と薬局薬剤師が対等な関係で薬薬連携が築けるよう今後も自己研鑽していきたい。
在宅療養支援認定薬剤師
認証機構 | 一般社団法人 日本在宅薬学会 |
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目的 | 日本在宅薬学会が提唱する新しい医療環境の創造に向けて、在宅療養支援に関する、知識・技能・態度を備えたこれからの薬物療養をしっかりと支えることができる新しい薬剤師を育成し良質の医療を提供する |
延べ合格者数 | 90名 |
試験実施 | 年1回・1月 |
試験内容 |
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条件 |
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費用 | 審査料:10,000円 登録料:10,000円 |
更新 | 3年 |
直近試験合格率 | 72%(第4回試験) |
取得者アンケート
在宅療養支援認定薬剤師:原田祐希さん(29歳・男性) *保険調剤薬局勤務 *2017年取得
- 勉強時間
- 3ヵ月
- 勉強時間の取り方
- 業務終わりや休日の隙間時間にeラーニングで学習。
- 勉強方法
- eラーニングで学習した内容をまとめ、その内容を使って復習を行った。
- 実際の業務への活用
- 資格取得後、在宅で中心静脈栄養法を行う患者さんを対応することが増えたが、輸液に関して学んだことを活かし、栄養管理や水分管理を経過的かつ適正に支援することができた。
- 今後の目標
- 薬剤師が専門性を活かして患者さんをよくするために、在宅療養支援認定薬剤師の資格取得のために学んだことを活かしつつ、他のスタッフともこの学びを共有しながら、みんなでよい仕事を実践していきたい。この目的を達成するために必要な資格は、どのようなものでも積極的に取得に向けて頑張っていきたい。