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黒川眞妃子先生の薬膳レシピ 14 肝胃不和タイプに…山芋大根ふわとろスープ

材料
大根・100g、山芋・40g、出汁・800㏄、豆腐・1/4 丁、醤油・小2、塩・少々、三つ葉や柚子皮・少々
作り方
  • 大根はすりおろしてザルに上げる。山芋は皮をむいてすりおろす。豆腐は大きめに切る。
  • ボウルに大根と山芋をよく混ぜておく。
  • 鍋に出汁を沸かし醤油、塩で調味して豆腐を加えてサッと煮る。
  • 器に3を注いで2をのせて三つ葉や柚子皮を添える。
効能
消化促進効果のある大根や山芋を合わせながら刺激が少なく胃に優しい一品です。

「胃痛と薬膳」

胃痛の原因は、飲食の不摂生以外にも老化や過労による臓腑機能の低下や情緒不安からの自律神経の乱れ、元々の虚弱体質や寒冷の邪気の侵入などによって起こります。中医学では腹部の痛みに対して、痛みのみを重視するのではなく発生の原因や痛みの性質、部位や全身の状態を把握しながら治療が進められます。薬膳でも同じように其々に痛みの性質や随伴症状からタイプを分け、適した食材で献立を組んでいきます。

冷たいものを食べ過ぎて急にお腹が冷えて痛む「寒邪困脾」タイプには黒砂糖湯、シナモン紅茶、生姜湯でお腹を温めて下さいね。食べ過ぎて消化不良をおこし腹部の膨満感と痛み、ゲップ、口臭、吐き気のある「飲食停滞」タイプには大根のすりおろしや山査子茶で消化促進することと、暫く胃を休めることも大切です。胃に不快なつかえ感、脹痛、ゲップ、胸やけ、精神的ストレスで軽減したり増強したりする「肝胃不和」タイプには香りのよい蕎麦に大根おろしや大葉を添えたり陳皮粥もお勧めです。疲れると食欲はなくなり、また食後にシクシクと痛みが酷くなり下痢をしやすい「脾胃虚弱」タイプには胃腸を強めるじゃが芋、南瓜、山芋、豆類の煮込み料理がよいでしょう。

胃のやけるような痛みと不快感、のどの渇き、尿が少なく赤っぽい、歯ぐきの疼痛や出血がある「胃熱」タイプは辛いものや脂っこいものの過食、ストレスなどで胃に熱が生じています。冷やした緑茶、キュウリのサラダ、あっさりと煮て冷やした冬瓜など熱を鎮めることが必要です。
平素から陰虚体質、また熱病後に胃がズキズキ痛み、口やのどが乾燥し胸やけのある「胃陰虚」タイプにはくずし豆腐、白木耳のトロトロ煮、ジュンサイのスープ、松の実粥で胃陰を補いましょう。
胃が針で刺されたように痛み、便が黒く食後に痛みが悪化する「瘀血」タイプには紅花ご飯、青梗菜と黒木耳の黒酢炒めなどで血液循環を促進し痛みを和らげてあげましょう。

食べものは胃腸の消化吸収によって栄養に変わり、気血津液を生成して全身に栄養を与えています。健康な体作りには先ず胃腸のトラブルを回避して栄養を取り込めるようにすることが必要です。胃痛がおこったときは痛みのみに着目するのではなく、根本的な原因も考えながら大切な身体をサポートしてあげて下さいね。

黒川 眞妃子氏プロフィール
黒川 眞妃子 氏

経歴

おばんざい料理店経営のち、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師を経て国際中医師に。現在医療学院薬膳講師の傍ら「関西薬膳びと」「国際ウェルネス薬膳協会」を立ち上げ市民大学講座、鍼灸学院薬膳セミナー、企業様薬膳研修セミナーや薬膳調理実習会、産科病院での産前、産後食セミナー、幼稚園での薬膳給食献立。その他飲食店 薬膳メニュー開発、薬膳コラム執筆など。 食べることは生きること・・・食卓に昇る「おばんざい薬膳」普及に奮闘中。

資格

国際中医師、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師、中医薬膳指導士、食育インストラクターSecond Grade

執筆

大阪人「祭りのときの食養生」、フェリエ「キッチンからのラブレター」連載、ママ育コラム連載、「お出かけ帖」料理ページ担当など多数。

メディア情報

TV:朝日放送 おはよう朝日です/ 大阪テレビ なにしょ
ラジオ:原田伸郎 のびのび金曜日

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