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黒川眞妃子先生の薬膳レシピ 15

瘀血対策の薬膳 「鯖と紅花の炊き込みご飯」

材料
米・3 合、鯖缶水煮・1 缶、紅花・小さじ1、出汁・2カップ、ごぼう(ささがき)・60g、薄揚げ(みじん切り)・1/2 枚 舞茸・1/2 袋、醤油・大2、酒・大1、生姜(みじん切り)・10g
作り方
  • 米は洗い、ザルに上げておく。鯖缶の水はきっておく。
  • 舞茸は食べやすい大きさに裂く。/li>
  • 炊飯器に材料の全てを入れて普通に炊く。
効能
血流を良くする鯖に血行を促進する生姜や紅花を合わせ、瘀血対策に役立つ一品です。
注意:紅花は作用が強いので1日3g ~ 9gまでとし、妊娠中や月経過多など出血傾向がある方は食べないようにしてください。

「瘀血と薬膳」

私たちの体内血液は常に循環し、内は五臓六腑、外は皮肉筋骨に至るまで全身の組織、器官に栄養を運び、その機能を支えています。この血液が汚れて粘度が高まり、ドロドロと流れにくくなった状態を中医学では「瘀血」と呼んでいます。
瘀血の原因はさまざまで、血流を補助している筋力の低下、油っぽい食事の偏りによる血の粘り、ストレスにより自律神経が乱れて血液循環が悪くなる、血液運行を推動しているエネルギーの不足、体の冷えや体内の血液不足でも起こります。
瘀血による症状の現れ方は複雑ですが、「痛む」「しこる」「黒ずむ」などの特徴を持っています。
刺すような痛みの頭痛、肩こり、関節痛、月経痛。血行不良が続くとその部位が盛り上がりグリグリしてきます。シミ、そばかすができやすく皮膚や顔色が黒ずんできたり、唇や舌の色は紫暗く、舌に黒いシミのような斑点が現れたり、舌裏の静脈が太長く浮き出てきたりします。
女性の場合は月経血にも変化が表れ、黒ずみや血塊が混じることもあります。瘀血の状態をそのままにしておくと動脈硬化、糖尿病、高脂血症、脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病や婦人科系疾患の子宮内膜症、子宮筋腫にも発展するリスクが高まりますので早めの対策が必要です。
瘀血対策の食材の代表は魚の脂の中にEPAやDHAの脂肪酸を含むイワシ、サンマ、サバ、カツオなどの青魚です。これらは血液中の中性脂肪を減らし、コレステロールのバランスを整えて血流を良くする働きがあります。
玉ねぎ、にら、ニンニク、生姜、葱、山椒、しそ、シナモンなど辛味で体を温める性質のもので気血の流れをよくしましょう。
ハーブティーなら薔薇花茶が良いでしょう。エネルギー不足で胃腸の弱りのある人は自然な甘みを持つ穀類や芋類、発酵食材も取り入れてくださいね。
生活面ではストレスを溜めないようにリラックスできる時間を作り、気分転換に散歩に出かけましょう。
パソコンに向かったら1時間に1度は休息をとって目を休め、軽い体操をして体を伸ばしましょう。夜は温かなお風呂にゆっくり入り血海(膝頭の内側の縁から指3本上のツボ)を指圧するのも効果的です。
サラサラとした血液を体の隅々まで巡らせて、伸び伸びとした心と体で春を過ごしましょう。

黒川 眞妃子氏プロフィール
黒川 眞妃子 氏

経歴

おばんざい料理店経営のち、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師を経て国際中医師に。現在医療学院薬膳講師の傍ら「関西薬膳びと」「国際ウェルネス薬膳協会」を立ち上げ市民大学講座、鍼灸学院薬膳セミナー、企業様薬膳研修セミナーや薬膳調理実習会、産科病院での産前、産後食セミナー、幼稚園での薬膳給食献立。その他飲食店 薬膳メニュー開発、薬膳コラム執筆など。 食べることは生きること・・・食卓に昇る「おばんざい薬膳」普及に奮闘中。

資格

国際中医師、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師、中医薬膳指導士、食育インストラクターSecond Grade

執筆

大阪人「祭りのときの食養生」、フェリエ「キッチンからのラブレター」連載、ママ育コラム連載、「お出かけ帖」料理ページ担当など多数。

メディア情報

TV:朝日放送 おはよう朝日です/ 大阪テレビ なにしょ
ラジオ:原田伸郎 のびのび金曜日

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