- 材料(4人分)
- そうめん:120g、塩、オリーブ油・少々
- ソースなど
●完熟トマト・3個、オリーブ油・大匙2、塩、胡椒・少々 - ●赤、黄パプリカ・各1/2個(種をとったもの)
- ●キュウリ・1/3本
- ●セロリ・10cm(すじをむいたもの)、塩・少々
- ●ハト麦(乾燥)・大匙2
- 作り方
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- トマトは湯むきをして刻む。野菜は細かく切りそろえる。ハト麦は30分ほど茹でて柔らかくする。
- ミキサーにトマトを入れて回す。
- トマトがピュレ状になったらオリーブ油を加えてさらに回し、乳化したらボウルに移して野菜、ハト麦を加え混ぜ、塩、胡椒で味を整える。
- そうめんをゆで上げ、氷水ですぐ冷やしてザルに上げ、キッチンペーパーで水分を取りオリーブ油、塩少々で調味する。
- フォークを使い、そうめんを食べやすい分量に丸めて盛りつけ、たっぷりのガスパチョソースを回しかける。
- 効能
- 体内の水分を補充しながら熱を冷ます食材をたっぷり使い、酷暑の夏に嬉しい一品です。
「夏の食養生」
私たち人間も他の生き物と同じように自然界の影響を受けながら暮らしています。
中国古人たちは太陽の動きに合わせて1年を二十四節気(二十四の気)に分類し、作物を作り収穫して生きてきました。日本へは漢字と共に伝来し、日本の自然に合わせてアレンジを加えられながら現在でも季節や暮らしの目印となっています。
夏は5月5日頃からの立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑の6つの節気を経て8月7日頃の立秋までの3カ月を表します。
「立夏」の頃には徐々に気温も上がり新緑は青さを増してきます。この時期は紫外線が強く乾燥した空気で肌のトラブルが起こりやすくなります。オレンジや苺などのビタミンC の多い食材、抗酸化作用のあるトマトやパプリカ、メラニンの活性化を抑制する舞茸などで肌を守ってあげましょう。
6月に入り穀物を植え付ける「芒種」の頃から湿った季節の到来です。この時期は、湿気の影響で毛穴が閉じて汗が出にくく体内に余分な” 水” が溜まりやすくなります。頭が重い、体がだるい、浮腫む、めまいがするなど不快な症状が現れたら利尿作用のあるキュウリ、アサリ、ワカメ、冬瓜、ハト麦、エンドウ豆、空豆などと発汗作用のあるネギ、生姜、紫蘇などを上手く組み合わせたお食事と、適度な運動も加えながら体内から水を追い出しましょう。
7月後半「大暑」の頃には、梅雨も明け酷暑の到来です。自然界の陽気は最も盛んになり人の体は熱を帯び、大量に出る汗によって津液(体液)は消耗し、血液は粘りやすく心臓や血管に負担がかかる時期となります。この時期は、苦瓜、レタス、セロリ、白菜、ナス、豆腐、キウイ、スイカなど体内に水分を補充しながら熱を冷ます食材がお勧めです。また、暑いからと言って冷たい飲みものをガブガブ飲み過ぎると消化器官が弱まって食欲が落ち夏バテの原因になりますので、水分の摂り方にも注意が必要です。
夏は1年で最も体力を消耗する季節です。過度な運動を避け、自然の恵みの力を借りて大切な体を慈しんでくださいね。
経歴
おばんざい料理店経営のち、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師を経て国際中医師に。現在医療学院薬膳講師の傍ら「関西薬膳びと」「国際ウェルネス薬膳協会」を立ち上げ市民大学講座、鍼灸学院薬膳セミナー、企業様薬膳研修セミナーや薬膳調理実習会、産科病院での産前、産後食セミナー、幼稚園での薬膳給食献立。その他飲食店 薬膳メニュー開発、薬膳コラム執筆など。 食べることは生きること・・・食卓に昇る「おばんざい薬膳」普及に奮闘中。
資格
国際中医師、国際中医薬膳管理師、国際薬膳調理師、中医薬膳指導士、食育インストラクターSecond Grade
執筆
大阪人「祭りのときの食養生」、フェリエ「キッチンからのラブレター」連載、ママ育コラム連載、「お出かけ帖」料理ページ担当など多数。
メディア情報
TV:朝日放送 おはよう朝日です/ 大阪テレビ なにしょ
ラジオ:原田伸郎 のびのび金曜日