平素は弊社支援事業「人財採用」並びに「経営支援」をご利用いただき、並々ならぬご厚情を頂き、誠にありがとうございます。創業30周年を迎え、日頃大変お世話になっております医療機関様、企業様、薬科大学様、そして弊社サービスをご利用いただきました皆様方にご挨拶と御礼を申し上げます。
1989年(平成元年)10月、現本社オフィスが所在する大阪市北区西天満で、株式会社ユニヴは創業いたしました。当初は、企業様向けの大学生の新卒採用支援サービスを事業の根幹に置き、より良い新卒学生を採用したいと考える企業様へコンサルティング、アウトソーシングの業務支援を主としておりました。
その後のバブル崩壊、2000年のゼロ金利政策解除や2001年国債30兆円枠による緊縮財政、民営化、規制緩和などによるデフレスパイラル、2008年のリーマン・ショックなど、度重なる景気変動を受けながらも、その都度状況に応じた独自戦略で幾度の困難と逆境を乗り越えながら、今日の基幹事業である人財採用支援事業、薬剤師様のご転職(ファーネットキャリア)並びに薬学生様の就活支援(ファーネット)、そして近年創設いたしました経営支援事業、調剤薬局様のM&A仲介、独立希望薬剤師様への事業承継支援(ファーネットビズ)へと市場環境を変え、現在に至っております。
一貫して言えることは、人との出逢いを大切にし、人に幸せと喜び、笑顔をご提供することを会社理念とし、日々研鑽を忘れず変化・進化していくことを常に、会社一丸となって実直に顧客ニーズに応じた課題解決に努めております。
日本における「失われた20年」、弊社にとっても決して他人事ではありません。弊社の主たる顧客である中堅・中小の調剤薬局様におかれましては、国主導による報酬改定の影響を受け、それに加え人財確保に苦戦を強いられ、経営財務は悪化の一途を辿り、閉局を余儀なくされる経営者の方々を少なからず目にする機会も増えております。
一方で、厳しい市場環境をピンチではなくチャンスと捉え、到来する少子高齢化による人口減少等を真正面から受け止め、“会社の存続”という経営課題に独自の発想と強み、分析と検証を交えながら経営計画を上回るブルーオーシャンを邁進する薬局様が存在するのも事実です。
昔、若手薬剤師様の履歴書の生年月日を拝見し、大変驚いた記憶があります。「平成〇年〇月〇日」。この世は平成生まれの人財が活躍し、社会貢献していく時代へ……。ところが、今や元号は令和、新しい時代へ入りました。今はまだ潜在しているかもしれないニーズ、間もなく顕在するかもしれないニーズを読み取るには、弊社も時勢にリンクし、情勢の流れに意識を払い、関わりを持つ皆様方の想いに耳を傾け、唯一無二のサービスのご提供へと精進せねばならないと考えております。
そこには、私が社長就任来、拘りを持つ我が社の頭文字があります。
UNIV(ユニヴ)のUはUnique(独特な・面白い)、NはNatural(自然な)、IはImpressive(鮮明な印象を与える)、VはValue(価値)。
弊社は面白く、自然で、鮮明な印象を与える価値あるエージェントであり続けたいと願っています。
弊社はご信頼を頂き、サービスをご利用いただける方々へご満足をご提供できるようこれからも更なる究極の差別化を図りながら、独自性に磨きをかけてまいりたいと思います。
今後とも、宜しくお願い申し上げます。
株式会社ユニヴ 代表取締役社長
武内 弘之
事業部長より
弊社ファーネットキャリア事業は、求職薬剤師様との面談カウンセリング実施によるface to faceの関係の上に立ち、薬局企業様への誠実なご提案、そして適正な職場環境を求められる求職薬剤師様、双方のご縁をお繋ぎすることに尽力してまいりました。
この近年、大きく推移する業界において、薬局様が地域医療の責務を果たし続けていくためには、より良い人財の採用が重要課題となっております。人財採用は企業様の成長戦力の一端を担うもの、そして求職薬剤師様に対しては、ご自身の思い描かれるステップを確実に進めていただけるものであるようにと、弊社の提案スタイルを今後も一貫し、多くのご縁を繋いでまいりたいと存じます。
薬学生就職支援を行うファーネット事業の喫緊の課題は、高騰する学費工面に1,000万円超の返済額を背負い、人生設計に苦難される薬学生・若手薬剤師様の救済です。弊社啓蒙活動は社会的課題解決の取り組みとしてメディアにもご注目いただき、新聞記事※にまで取り上げていただきました。
今後も自社取り組みには一層の磨きをかけ、お一人お一人様、一社一社様から信頼とご満足を頂けますよう、努めてまいる所存でございます。
今後とも、株式会社ユニヴをよろしくお願い致します。
※2019年(令和元年)7月3日(水)発行 読売新聞(全国版)夕刊
人財採用支援事業部 部長 姫野 洋一
薬局業界は成熟期を過ぎ、トレンドが次のステージへと向かう中、今後は業界再編の流れが今まで以上に強まっていくのではないかと日々感じております。90年代後半から急速に進んだ医薬分業からおよそ20年、当時の創業者の方々は引退を考える年齢になり、後継者に困る経営者様も少なくありません。そんな中、薬局M&Aの件数は2020年4月の報酬改定以降、今まで以上に増加するものと考えられます。
市場の原理原則として大手4社に集約する動きが活発になるため、中堅・中小規模の薬局が生き残りをかけ手を取り合う業務提携や、大手に対抗するべく中堅・中小同士のM&Aが活発になることが予想されます。現場でご活躍されている薬剤師様におかれては今までの勤務環境がある日突然M&Aによって変わってしまう、なんてことも少なからず起こりうるかと思います。
我々は「オーナー様の想いを受け取り、次代に引き継ぐ」M&Aを理想と掲げております。図らずも買収された企業の元オーナー様、従業員の皆様が不幸になるケースも残念ながら耳にする機会があります。我々がお手伝いさせていただく案件に関してはそうならないように日々研鑽を重ね、顧客から信頼を得ることを最重要に取り組む組織にしていきたいと考えております。これが理想ではなく現実になるよう引き続き精進してまいりますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
経営支援事業部 部長 富田 佳祐