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キャリア 少しの勇気で可能性が広がる 興味分野を仕事にしよう!

薬剤師の仕事というと、「調剤業務」「服薬指導」のほかにも年々業務の幅が広がっていますよね。勉強・仕事をしていると、ご自身が興味を持つ分野を見つけることもあるのではないでしょうか? 中にはその分野を極めて資格を取得された方もいると思います。今回は、ご自身の興味分野を生かしてキャリアチェンジ、キャリアアップに成功した薬剤師様の実体験をご紹介します!

資格を活かしたい!

30代男性

  • パート勤務から正社員へ昇格するも……

    わたしは幼少期に始めたバスケットボールがきっかけで、生涯スポーツに携わりたいという夢を持つようになりました。その後薬科大学へ進学し、卒業後はバスケットボール競技団体のスポーツファーマシストとして活動するようになりました。ドーピング検査を行ったり、アンチドーピングの啓蒙セミナーに登壇したりして活躍の場を少しずつ広げながら、隙間時間は調剤薬局でパート勤務をしていました。
    そのうち仕事ぶりが評価され、正社員勤務のオファーをいただきました。スポーツファーマシストの業務が平日に入ることも多く、大会実施期間などはそちらに付きっ切りということもあるので断ろうと考えていましたが、会社から「今後もスポーツファーマシストとしての活動を支援する」と約束してもらえたので、正社員として勤務することにしました。
    正社員になると、当然ですが今までよりも任される仕事が増えました。勤務時間が多少長くなることは想定内でしたが、同店舗の正社員が異動となってしまい、それからというもの仕事に時間を大幅に割かれて、スポーツファーマシストとしての活動時間をとることが難しくなっていきました。会社に「当初の約束と違う」と訴えても改善される気配がなかったので、わたしは転職を決意しました。

  • 難航する転職活動

    まず転職コーディネーターさんと会い、経歴や今後のキャリア、将来への考えなどをヒヤリングしてもらいました。答える中で、「薬剤師資格を活かしながらスポーツに携わりたい」「スポーツファーマシストの地位向上に貢献したい」という夢を追ってこれまで努力してきた想いも再確認することができ、とても良い機会になりました。

    自分の考えをまとめると、転職活動においては3つのポイントに絞られました。

    • ・通勤は自宅から公共交通機関で40分圏内
    • ・スポーツファーマシストとしての収入が不安定なため、ある程度の収入を確保できる正社員勤務
    • ・柔軟にシフト調整ができる環境

    早速求人を探し始めてもらいましたが、スポーツファーマシストへの理解度はまだまだ低く、協力的な薬局の求人はなかなか見つかりませんでした。
    根気強くリサーチを続けてもらう中、関東で店舗展開をしている中規模薬局チェーンから次のような条件で受入れを検討してもらえると連絡をもらいました。

    • ◆ 週3 ~ 4日は各店舗のシフト状況に合わせてヘルプ勤務
    • ◆ それ以外の日は本社勤務を行い、スポーツファーマシストとしてイベントを企画運営・アンチドーピングセミナーへの登壇など啓蒙活動を行う
  • 資格を活かせるフィールドへ転職

    求人の内容を聞き、すぐに面接日程を調整してもらいました。
    面接に伺ってみると、社長さんもスポーツファーマシストとして活動をしていたことがあったそうで、面接を終えても話の熱が冷めることはなく、「一緒に食事でも行きましょう」と社長さんからお誘いいただきました。お酒も入ってさらに熱い談義が進み、最終的にはその日のうちに内定のお言葉をいただくことができました。私自身もすぐに内定承諾の返答をし、無事入社が決まりました。これまでバスケットボール領域での活動がメインでしたが、今では他の競技団体ともやり取りをしています。競技ごとに禁止薬物が違っていて勉強漬けの毎日です。でも自分が一番やりたかったことを仕事にできているので、ハードワークも全く苦になりません! 今が1番、薬剤師としてもスポーツファーマシストとしても輝けていると思えます。資格と仕事の両立は無理だと半分諦めていましたが、自分にとって最適な職場が見つかってよかったです

夢を現実に!

20代女性

  • やりがいのある職場を退職

    わたしは大学時代に受けた講義がきっかけで、漢方に興味を持つようになりました。大学卒業後は、実習でお世話になった病院へ入社しました。ドクターとの風通しが良い環境で、頻繁に処方提案も行え、薬剤師としてやりがいを感じながら勤務していました。漢方の処方も多少ですが扱うことができる環境で、肺炎の患者様から「口が渇く」という症状を訴えられた時は、少ない知識を生かして漢方の処方提案を行い、症状が緩和したこともありました。
    仕事をしながらも独学で勉強をしたりセミナーに参加するなどはしていましたが、実際に処方提案を行ってからは、漢方の知識・経験を広げ、より多くの患者様の役に立ちたいという想いが募り、漢方をさらに学べる職場へ転職を考えるようになりました。ただ漢方薬局についてはもちろん、転職自体初めてで右も左も分からない状態だったので、転職コーディネーターさんに相談することにしました。

  • 初めての転職活動開始

    担当のコーディネーターさんは、希望の給与や休日といった基本的な条件だけでなく、今後描くキャリアビジョン、やりがいに感じていたことなど詳しく話を聞いてくれました。
    一人暮らしをしていたこともあり年収を落としすぎることはできませんでしたが、まずは業務内容を第一に考えたいと伝えました。また、既に勉強を少し始めていたこともあり、日本漢方ではなく中医学を学べる環境、そしてできれば相談員としての経験も積める環境であれば有り難いという話もしました。
    その後リサーチを始めてもらいましたが、個人経営を行っていた漢方薬局は近年後継者不足などで少しずつ数が減っているようで、なかなか求人が出てきませんでした。
    少し不安に思っていたところ、根気強く探してくれたコーディネーターさんが2つの求人を紹介してくれました。
    貴重な漢方求人なので、2社どちらも面接に行きました。

    • ・漢方セミナーの講師なども行っている社長が運営する個人の漢方薬局
    • ・漢方相談窓口の設置に向け、漢方に興味のある薬剤師を募集している中規模薬局
  • 初めての転職活動開始

    先に伺った個人薬局さんは、門前クリニックから出る処方せんもあって西洋薬・漢方薬どちらの処方も扱える環境で、煎じ薬も扱うことができました。処方せんありきなので漢方相談に応じる機会がないのは残念ですが、今までにこちらの薬局から漢方薬局を立ち上げて独立した方もいたというお話を聞き、とても興味が湧きました。自分もそこまで漢方を極められたら……と夢が広がりました。
    次に面接に行った中規模薬局さんは、通常は調剤業務をすることになりますが定期的に有名な漢方の先生を呼んで研修を開いてくださり、同僚と一緒に漢方相談窓口開設に向けて準備できるという内容でした。一から漢方を学んでいける安心感と、調剤だけではなく漢方相談の経験を積めるという部分がとても魅力に感じました。ただ窓口の開設までに時間がかかること、開設してからも漢方相談に来る患者様を集客するのに時間がかかり、なかなか漢方を実践的に取り組んでいけないことが残念でした。
    その後、両社とも内定のお返事をいただけました。とても悩みましたが、今まで夢見た漢方薬局で早く漢方業務に携わりたいという想いが強かったので、初めに面接を受けた個人薬局さんへの入社を決意しました。
    入社してから3 ヵ月、念願の漢方薬局でとても楽しく仕事ができています。社長が分かりやすい参考書を教えてくれたり、実際の処方箋を通じて漢方資格取得に向けた指導もしてくれるので、業務を通して毎日勉強できるのがとてもうれしいです。もっと漢方の勉強をして、将来的には自分のお店を出すことができたらと思っています!

新たなステージを目指して!

40代男性

  • 夢に向けてキャリアチェンジをするも……

    わたしは大学卒業時、今後の成長が見込める分野での研究職を希望していたのですが、求人がなかったので地元の小規模薬局へ就職しました。勤務するうち独立という言葉が頭を過るようになり、奥さんの実家へ転居するタイミングで「マネジメントを経験できる環境」を求め、中規模薬局へ転職しました。
    面接時からマネジメントに興味があることを伝えていたこともあり、1年後には2~3店舗の運営を任せてもらうようになりました。最終的には10店舗のマネジメントを任され、そのうち新規店舗の立ち上げや店舗の移転も務めました。しかし大手薬局へ買収されることが決まったため、買収に関わる引継ぎ業務を終えたタイミングで退職を決意しました。
    退職後、知人から一緒に会社を立ち上げる話が舞い込んできました。将来的に「薬局の経営」は任せてもらえるという話だったので、悩んだ末に新会社立ち上げを決意しました。立ち上げは苦労の連続で、1人薬剤師勤務をしながら、経理・経営全般を行っていました。それでも薬局を譲ってもらえるという言葉を信じて頑張ってきましたが、経営が安定してきてもそういった気配は無く、年齢的にもラストチャンスと考え再度の転職を決意しました。

  • 独立を目指して再出発

    まずは下記の内容で転職コーディネーターさんに相談しました。

    • ・将来的に事業(店舗)譲渡を検討してもらえること
    • ・診療科目は問わないが地域性や将来性を重視

    フランチャイズでの独立は考えていなかったので、リサーチ対象を個人薬局~小規模薬局に絞り込んでリサーチをしてもらうことになりました。かなり時間をかけて探してくださり、以下の2つの薬局から求人を取り付けてもらうことができました。

    1. ①2店舗を展開する個人薬局
    2. ②7店舗を展開する小規模薬局

    せっかくなので両薬局とも面接を受けたいとお返事させてもらいました。当日はコーディネーターさんも同席してくださり、薬局の将来性や事業譲渡の内容含め、しっかりと話しができる環境を作ってくれました。
    面接後改めて気持ちを整理して、①の薬局から良いお返事がもらえるのであればお世話になりたいと思いました。
    ②の薬局は店舗数も多く社内の体制もしっかりとしていたのですが、わたしとしては個人薬局が抱える在庫問題、狭い環境で起こる人間関係のトラブル、未熟な制度が原因で発生する諸問題を解決する中で自身も成長していきたいという想いがありました。
    無事内定もいただき、最終的に①の薬局でお世話になることを決めました。
    入社して2ヶ月、人間関係は非常に良好で、在庫管理や人員配置などは無駄が多いのでやりがいをもって働けています。高い希望条件に加えて、なかなか情報のない個人薬局を見つけようと思うと、自分ひとりでの転職活動ではきっとスムーズには進まず、もしかすると数年を棒に振っていたかもしれません。プロを頼って本当によかったと思います。諦めず求人を探してくれたコーディネーターさんにとても感謝しています。

これからの薬業界では、ただ調剤をする・服薬指導をするだけでは生き残っていけません。もし興味分野があるなら、それを突き詰めてご自身の強みに変えてみませんか?

興味分野を仕事にする夢、諦めてはいませんか?
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