仕事のやりがいと家庭・プライベートを両立させるために
20代女性
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やりがいはあるが労働環境が悪い病院での勤務
私は大学を卒業後、地元で評判の高い総合病院に就職しました。1年目は外来、2年目以降は病棟で勤務し、多岐に渡る業務で経験を積みました。3年目以降はがん患者の方と接することが多く、緩和薬物療法認定薬剤師の資格を取得しました。
ただ、仕事にはやりがいを感じていましたが、勤務していた病院はいわゆるブラック病院。残業は月に60時間を越え、その大半がサービス残業でした。人員不足も重なり、代休や有給休暇はほとんど取ることができませんでした。
忙しい中でしたが、私もプライベートでご縁があり婚約しました。今後子どもが生まれたときのことを思うと病院で働き続けるのは難しいと考え、調剤薬局への転職を決意しました。元同僚に相談したところ、薬剤師専門の転職エージェントがあると聞き、私もそちらを利用してみることにしました。そちらでは転職後のミスマッチを減らすため、求人を紹介してくださる前に面談をしていただけるとのことでした。
早速担当コーディネーターの方が自宅近くまで来てくれて、転職における希望やこれまでの経歴をじっくりヒアリングしてくださりました。その結果、次のような条件に沿って求人を探していただくことになりました。- ① 複数科目を学べ、ベテラン薬剤師が多い環境
- ② 残業が月に20時間程度で残業代の支給があること
- ③ 代休や有給休暇の取得がしやすいこと
①は、まだ20代の若いうちに多くの科目を経験したかったのと、前職の病院は人の入れ替えが激しいゆえに、ベテランの薬剤師が少なく、すぐに聞きたいことが聞けない状況だったため叶えたい条件でした。②③については、前職では長時間のサービス残業が多く、プライベートな時間が取りにくかったので、私の中で特に重視したいポイントでした。
これらの条件に加えて、私の仕事へのやりがいや今後のワークライフバランスを考えて、次の条件も追加して探してくださることになりました。- ④ 緩和薬物療法認定薬剤師の資格更新ができる薬局
- ⑤ 結婚・出産・育児と仕事が両立できる環境
認定資格の更新を補助してくれる薬局があることを知らずに諦めていましたが、せっかく取得した緩和薬物療法認定薬剤師の資格を活かせられると嬉しいので、④のご提案は有り難かったです。⑤については、将来的にはやはり子どもも欲しいので、子育てに理解がある職場かどうか、産休・育休の事例などを確認することも大事だと思いました。
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薬局の店舗見学と面接へ
後日、5つのポイントを踏まえて求人をご紹介いただき、2つの薬局へ見学と面接に行かせてもらうことになりました。
- ① 関東地方を中心に展開している大手調剤薬局チェーン
- ② 地元県内を中心に展開している準大手調剤薬局チェーン
希望の要件を満たす店舗を見学し、薬局長や勤務している薬剤師の方から、薬局の特徴や業務の流れを伺いました。また、地域内の近隣薬局とのヘルプ体制や、有給休暇の取得のしやすさ、産休・育休の支援制度も聞くことができました。
どちらの薬局も働き方や条件面で大差はなかったのですが、②の薬局には実際に産休から復帰した薬剤師さんが3人在籍されていて、また総合病院の門前で患者数が多く、新人の方からベテランの方まで薬剤師の年齢層も幅広いという点で安心できました。後日、両薬局から内定を頂き、②の薬局にお世話になることにしました。後押しとなったのは、薬局長が「緩和薬物療法認定薬剤師資格の更新を応援する」と言ってくれたことでした。今回、結婚後のワークライフバランスをまず一番に重視しており、薬局での資格更新は不可能だと思っていたので、こちらはかなり魅力的でした!
人員体制が整った薬局へ勤務環境を改善
40代女性
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結婚を機に研究職から薬局へキャリアチェンジするも……
私は結婚を機に、製薬企業の研究職から主人の実家近くの調剤薬局に転職しました。薬剤師が複数勤務する店舗だったので、調剤未経験でも安心して働けるのがその薬局を選んだ決め手でした。
しかし、入社して1週間もしないうちに3人いた先輩薬剤師の1人が退職してしまったのです。充分に研修を受けられないまま、なんとか見よう見まねで働いていましたが、調剤業務に慣れてきた頃に、また薬剤師が1人退職することに。休日も不定期になっていったため、このまま働き続けるのは難しいと感じるようになりましたが、蓄積した疲労からなかなか転職活動に力を割けず、ズルズルと4年間働き続けてしまいました。そんな中、知り合いの薬局から声をかけてもらい、ようやく転職することができました。オーナーの温和な人柄もあり、非常に良い雰囲気で再スタートを切れたと思っていました。
しかし悪いことは続くもので、入社して1 ヶ月も経たないうちに2名の薬剤師が退職したのです。そのため、また残った薬剤師への業務のしわ寄せで多忙な環境になってしまいました。しかも自宅から距離が離れたため帰宅時間が遅くなり、ゆっくり休む時間も減ってしまいました。さらに、温厚だったオーナーも業務の忙しさから気持ちに余裕が無くなり、スタッフへ愚痴や暴言を吐くようになってしまいました。状況が改善される気配もなかったため、短期間での退職に抵抗を感じつつも、新たな環境を求めて転職エージェントに相談することにしました。 -
転職活動開始
これまでの経緯を説明して、次のような希望をもとに求人を探していただくことになりました。
- ① 自宅から車で30分圏内の調剤薬局
- ② 人の入れ替わりが少なく、安定して勤務できること
- ③ 残業は極力少ないほうが良い
この3点を受け、近隣エリア内で「薬剤師の平均勤続年数」「退職、欠勤などがあったときのフォロー体制」を併せて確認してもらったうえで、2つの求人案件を頂きました。
- ① 地元県内で広く展開をしている地域密着型の調剤薬局
- ② 全国規模の調剤薬局チェーン
すぐに日時を調整していただき、両薬局の面接へ伺いました。採用担当の方が店舗の人員体制などについて詳しく教えてくださり、面接後にはそのまま店舗の見学もさせていただきました。このときあえて一番忙しい時間を見せてもらい、なるべくリアルな現場のイメージを掴むようにしました。
後日、どちらの薬局からも内定を頂くことができました。それぞれ「地域密着で働きやすく離職率が低いこと」と「全国チェーンのため緊急時に人員の確保が容易であること」が強みでした。
選択に悩み、コーディネーターさんに相談したところ、「①の薬局は離職率が低いので、急に人を入れないといけない状態になりにくく、店舗間の距離も近いのでヘルプも容易だと思いますよ」とアドバイスを頂きました。そちらを参考に主人とも相談した結果、最終的に①の薬局でお世話になることに決めました今までの職場の倍近く薬剤師がいる感覚なので、患者さんにも時間をかけて対応できています。残業もほとんどなくプライベートもゆっくり過ごせているので、おかげさまで今度こそ満足のいく転職ができました!
全国勤務の薬剤師から地元の薬局薬剤師へ
30代男性
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実家の青果業の手伝いから心機一転、薬剤師へ
私は高校を卒業後、東北の実家の青果業を手伝っておりました。ただ、働く中で仕事の厳しさを知り、また両親から資格を取得することも勧められていたため、高卒5年後にして薬科大へ入学しました。周りの学生との年齢差に戸惑いながらも卒業し、無事に薬剤師免許も取得できたところで、全国規模の調剤薬局チェーンに就職することになりました。
新入社員研修を終えて配属されたのは中国地方の店舗でした。最初の1年は配属店でしっかりと経験を積んで薬剤師としての基礎を固め、2年目からは近隣店舗のヘルプを行うようになりました。複数店舗へ赴き、さまざまな処方せんを扱える環境はとても新鮮で充実していました。年々ヘルプ勤務するエリアは拡大し、最終的には日本海側の人手不足の店舗を短いスパンで転々とするようになりました。ホテル住まいが当たり前の生活でしたが、小旅行のような気分で楽しめていました。
そんな中、30代も半ばに差し掛かるタイミングで結婚することになり、実家のある東北へ戻ることを決めました。 -
転勤か、転職か……
会社に相談したところ、東北エリアへの異動を提案されました。ただ、ヘルプ勤務が完全に無くなる可能性は低いと言われました。実家近くにマイホームを購入することにしており、妻も仕事を辞めてついてきてくれるため、地元で腰を据えて働ける環境の方が望ましいという考えが強くなりました。妻とも相談を重ねた結果、現職から離れて新しい環境で再スタートすることを決意しました。
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転職活動開始
薬剤師特化の転職エージェントがあると知り、早速相談に乗っていただきました。これまでの経験や希望内容をお伝えし、次のような求人を探してもらうことになりました。
- ・地元新居からマイカー通勤で1時間圏内
- ・給与(年収650万円)は可能な限り現状維持
- ・週休2日(日祝+1日)
ただ、これまで各地をヘルプ勤務しながらハードに働いていた私の給与は、同年代の薬剤師に比べやや高給でした。店舗勤務の薬剤師にそれだけの給与を出してくれる薬局はなかなか見つからず……。
しかし探していただく中で、地元県内に広く展開している調剤薬局チェーンからある提案をいただきました。それは「これまでの経験を活かして、通勤可能圏内の店舗を掛け持ち勤務してほしい」というもので、この勤務スタイルであれば年収650万円も可能とのことでした。毎日家に帰れる範囲なら複数店舗での勤務も苦ではなかったので、すぐに面接の日程を調整していただきました。面接当日は、勤務する可能性のある店舗をいくつか見学させてもらいました。さまざまな店舗での勤務経験から、調剤室内の物の配置やスタッフの動き方を見て、すぐに勤務のイメージを掴むことができ、どの店舗に配属されても問題は無さそうでした。また、いつも同じ環境にいるのは私には向かないと思うので、掛け持ち勤務の提案は有り難いものでした。 後日正式に内定を頂き、入社することになりました。それからしばらく経ちましたが、現在もとても順調に勤務できています。ホテル暮らしと違って妻のご飯が毎日食べられるので、身体も調子が良いです!
以上、3つの事例を紹介させていただきました。
もちろん、ワークライフバランスを高めるというのは、”ライフ”=プライベートの部分を手厚くするものではありません。”ワーク”=自分らしく、やりがいをもって働くことと両立してこそ、ワークライフバランスです。
この点も含めて今一度、ご自身の働き方を見つめ直していただくきっかけになれば幸いです。
あなたはワークライフバランスを取ってお仕事できていますか??
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