材料（2人～3人分）

ラムロース肉・200g / 卵黄・1個分 / 白ねぎ・1/2本（ラム団子用）

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【A】
味噌・小さじ1 / 醤油・小さじ1/2< / 片栗粉・大さじ2～3

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出汁・800㏄ / 生姜・1かけ / 白ねぎ・1と1/2本（スープ用） / 当帰とうき・3ｇ（お茶パックに入れる） / 水・400㏄ / 水溶き片栗粉・適量 / 刻みパセリ、ピンクペッパー・少々

作り方

• 鍋に水と当帰を加えて火にかけ、沸騰したら弱火～中火にかけ、2/3の量になるまで煮出す。
• ラムロース肉は包丁で刻んで叩き粗いミンチ状にする。白ねぎ1/2本（ラム団子用）は刻む。生姜は薄くスライスする。白ねぎ1と1/2本（スープ用）は3㎝の長さ切って両面をプライパンで焼く。
• ボウルにラムロース肉、刻みねぎ、卵黄、Ａを加えてよく混ぜ合わせる。
• 鍋に出汁、1.の当帰汁、生姜、焼ねぎを加えて火にかけ、沸騰したら3.をスプーンで丸めて落とし入れ、弱火～中火で20分ほど煮る。
• 4.が煮えたら味を見ながら塩、胡椒で調味し、水溶き片栗粉でやわらかいとろみをつける。
• 5.を器に注ぎパセリとピンクペッパーを散らす。

効能

お腹を温める羊肉と温性の生姜や白ねぎを合わせた体の芯から温めるスープです。

「陰虚・陽虚の薬膳」

中国古代哲学の「陰陽説」では、自然界のあらゆる事象は「陰」と「陽」という2つの対立する要素で成り立っていると考えられています。「陰」の性質は、静・下向き・内側・暗い・寒涼などがあり、「陽」の性質は、動・上向き・外側・明るい・温熱などがあります。
例えば、月が陰で太陽は陽、夜が陰で昼は陽など、対立しながらも相手が無ければ成り立たず、相手に依存しながら成立し留まることなく消長しながら調和しています。

この「陰陽説」は、中医学の根幹になる考え方で人体にも応用され、下半身は陰で上半身は陽、腹は陰で背は陽、臓は陰で腑は陽、血や津液、精は陰で気は陽など分けられていて、体内の陰陽バランスが正常に維持されると健康を保ち、このバランスが崩れると不調が生じるとされています。
例えば、加齢でのホルモン不足・睡眠不足・乾燥環境・強いストレス・熱病後や産後などで血や津液、精の陰の要素が不足するとのぼせ・ほてり・盗汗とうかん・手のひらや足の裏が熱い・口が渇くなど熱証が見られる「陰虚」の症状が現れます。
また、慢性病・自然的な老衰・寒冷環境・気虚の悪化から身体を温める陽の要素が不足すると、夏でも寒がる・手足がいつも冷たい・お腹が冷たく下痢しやすい・トイレが近い・体が冷えて痛いなど寒証が見られる「陽虚」の症状が現れます。

「陰虚」の薬膳対策の食材は、黒ゴマ・山芋・白木耳・スッポン・牡蠣・ホタテ・人参・ほうれん草・クコの実・落花生・ひじき・べリー・セロリ・キュウリ・トマト・豆乳などがお勧めです。
「陽虚」の薬膳対策の食材は羊肉・鹿肉・海老・ムール貝・ナマコ・胡桃・シナモン・フェンネル・胡椒・山椒・八角・ニンニクなどのスパイス類を上手に取り入れましょう。また、陽不足の根っこには気の不足があるので、気を補うもち米・山芋・南瓜・蓮の実・大豆・椎茸・ナツメ・白身魚などもお勧めです。

寒い冬は、陽が減退して陰が旺盛になる季節ですので、体内も自然界と同じように陽気は減退し冷えやすくなっています。温熱性の食材を使ったスープやお鍋などの温かなお食事を摂って、足元は絶対に冷やさないようにしてくださいね。