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先輩直伝! 可愛がられるのはこんな後輩

もうすぐ薬剤師としての社会人生活がスタート。同期と仲良くなることはもちろん、先輩や上司とも良い関係を築きたいと誰もが思うはず。「可愛がられる後輩」ってどんな人? 逆にNGなのはどんなこと? 先輩のホンネを聞いてみましょう!

お話を聞いたのは

Kさん(33歳)

新卒から病院勤務。面倒見が良く、後輩指導は上長からの信頼も厚い。1児の母。産休・育休から復職して半年。

Sさん(28歳)

Sさん(28歳)

外資系CROに約4年間勤務後、調剤薬局に転職。明るくハキハキしていて、老若男女問わず好かれる人柄。

ずばり、新人の言動で困ったこと

K「新卒の子ではないのですが、実習生でスカートを履いてきた子がいました。この時点でちょっと違和感だったんですけど、ズボンに履き替えてくることを勧めたら、今度はワイドパンツで現れて……さすがにびっくりしました(笑) おしゃれをするための場所ではないんだけどなあ、具体的に言わないとわからないんだなあ、と……」

 

S「それはすごいですね(笑)私は新卒のメンターもしていたのですが、こちらが忙しいのを気遣ってか、なかなか話しかけてくれない子がいました。すごく困ったわけではなかったですが、業務の進捗やその子が何につまづいているのかが分からないので、遠慮せずに話しかけて欲しいなと思ったことがあります。」

 

K「些細なことが患者さんの健康被害にもつながりかねませんもんね。でも、先輩に話しかけにくい気持ちもわかるなあ。こちらから気にかけてあげることも大事ですよね。」

 

「話しかけてくれない」が一番困る?!

K「個人的には少し指示待ち姿勢の子が多いなあと感じることがあります。ちょうど今、入社一年目の子と話をする機会が多いのですが……私はAと伝えたはずなのにBとかCと全然違う角度から捉えられていることがあって。オウム返しでもいいからその場で確認してくれたら、その時点で軌道修正を図れるのでこちらも有り難いんですけどね。」

 

S「あるあるですね。いくら「わかりました」と返事をされても、こちらの意図が確実に伝わっているわけではないってことですよね。」

 

K「そうそう。もちろんこちらの伝え方も100%ではないと思うので、今は何が分かったのかを細かくチェックするように心掛けていますけど、「合っているかどうかの些細な確認でもいいから声を掛けてね」とこちらから言ってもしてくれない子が中にはいます。疑問が残りつつも、「まあいいか」と自己判断で走ってしまっている感じでしょうか。そして結局こちらから話しかけることに……」

 

S「「まあいいか」は……良くない!」

 

K「でも、確認ができる人=聞きやすい人が近くにいないことが、その原因の一つかなとも思います。残念なことに「そんな当たり前のこと聞かないで」と突っぱねてしまう先輩も中にはいるので、それが原因で萎縮してしまったり気を遣って話しかけづらくなって、「迷惑をかけずにもっと頑張らなきゃ」としているのが、先輩には消極的に映ってしまっているのかもしれません。そうだとしたらもったいないですよね。」

 

S「先輩としても気を付けないといけない部分は確かにありますね。私も気を付けよう……。」

 

K「あとは、メモを取らない子はちょっと心配になります。メモ取りは話を聞いてくれている姿勢が見える行動ですし、文字にすることは自身の理解の定着にも重要だと思います。あとは単純に「書かなくて覚えていられるの?」と不安になります(笑)」

 

可愛がられるポイントは「質問力」

K「反対に「あれしていいですか?・これしていいですか?」と質問してくれるのは、周りを見ている姿勢が伝わってきていいですね。「何をしたらいいですか?」と聞かれるのとでは質問の質が全然違います。でもこれは、業務の全体や周囲が見えていないとできないので、経験を重ねるとおのずとできるようになるかと思います。

 

S「個人的にも、新人時代に先輩にあれこれ質問しまくったことは良かったなと思います。入社後初めて配属されたのが、同期のいない先輩ばかりの部署だったのですが、新人で右も左もわからなかったので必然的に自分から先輩に質問するしかありませんでした。私の場合は質問し過ぎて迷惑をかけていたかもしれませんが(苦笑)、結果、先輩たちとすごく親密な関係を築けて良かったです。」

 

他にも! 職場でうまくやっていくためのコツ

S「自分のできること・できないことを言えずにイエスマンになってしまうと潰れてしまうので、ある程度自分の意思を主張できるメンタルは持っていたほうが自分のためにもいいと思います。「無理です」と言い過ぎるのも良くありませんが、何も言わなければできるものだとどんどん業務を任されてしまいます。引き受けてから「やっぱり無理です」と言われると余計に手間がかかってしまうので、上司や先輩としても事前にアピールしてもらえると助かりますね。」

 

K「新人のうちは仕事そのものに慣れることが大変ですし、知識も浅いし、怒られる機会もきっとあると思います。でもそれが打たれ強さにつながります。私も、落ち込むことももちろんありましたが、周りの同期も同じような感じだったのでお互いに励まし合っていました。同期との良い関係を築けていると、きっとそれが支えになると思いますよ♪

 

結論。「自分から話しかけてくれる子」が嬉しい!

K「繰り返しになりますが積極的に声をかけてきてくれる子は、先輩としても嬉しいです。些細なことでも全然OK! コミュニケーションを取りやすい子・取る意欲のある子はその後の成長スピードもきっと速いと思います。」

 

S「同感です。どこまで理解していて、そこから何を教えていいか先輩も分からないので、それを伝えてくれるほうが教える側としても有り難いですよね。また、基本的に質問される時間は業務時間としてカウントしていないので、仕事が忙しすぎて聞いてくれたことにその場で答えられないこともあります。そういう場合でも、めげずに来てくれる子はいいなと思います。」

 

K「わからないことはわからないと言ってくれても、全然怒らないので! 無理して積極的になってほしいということではなくて、変に気を遣う必要はないので、正直に聞いてもらえたらいいかなと思います。気持ちはわかるんですけどね! ビビらなくていいんですよー!」

 

S「それに加えて愛嬌がある子や交流しやすい子が、個人的には嬉しいです。今だとオンライン飲み会を他部署合同ですることがあって、もちろんプライベートな時間なので強要することはありませんけど、接点を持ってくれる子とは距離を縮めやすいです。」

 

K「あれこれ言いましたけど、我々先輩としても、新人の方が働きやすい職場環境をつくれるように頑張ります!」