薬剤師のための心と身体のスタイル提案マガジン ファーストネットマガジン

超高齢化により在宅療養の場面が急速に増え、医療や介護においても在宅を中心とした医療・介護の体制づくりが急務となっています。

医師があげる在宅での最大の課題は「褥瘡」の予防と治療です。従来、褥瘡は「床ずれ」とよばれ、治らないという誤った認識で対応されている状況も少なくありません。褥瘡には病態が存在し、外用薬による治療が重要です。また、看護師が治療を行う専門分野でもありません。在宅での主治医はほとんどが内科医であり、褥瘡の専門医は極めて少なく、適切な薬物治療が行われていない実情があります。

薬剤師の褥瘡治療への介入は、従来とは異なる“薬剤師の視点”が重要です。それにより、治癒期間短縮やコスト削減が実現可能だと明らかになっており、このことは厚労省も把握しています。そこで必要な視点こそが薬剤師が考案したフルタ・メソッドであり、国内では医師や看護師が高い関心をもっているだけでなく、海外からも注目される薬剤師必見の褥瘡の外用薬治療です。皮膚科医の認定講習にも指定されるフルタ・メソッドは薬剤師が知らないではすまされない重要な分野であり、本セミナーは薬剤師の必要性、存在感を他職種に強くアピールできる知識とテクニックを学ぶ貴重な機会となります。

今回は座学に加え、実際に参加者と数例の症例検討を行います。
具体的な症例に関する質問と写真をもとに参加者全員で情報交換・共有することで、より実践に近い内容となります。

セミナー内容

対象 薬剤師
講師 古田勝経先生(医療法人愛生館小林記念病院 褥瘡ケアセンター センター長)
受講料 2,500円

※お申し込み後、下記口座までお振込みをお願いします(振込手数料は恐れ入りますがお客様にてご負担ください)。
三井住友銀行 高田馬場支店 普通 3836235
口座名義 株式会社ユニヴ

開催日程・会場
2022/4/24(日)13:00~16:15 ※申し込み受付は終了しました。
ZOOMを使用したオンライン開催
基礎(座学)約90分+休憩約15分+症例検討(約90分)
※進行状況により多少前後する場合がございます。予めご了承ください。
主催 株式会社ユニヴ
〒530-0047大阪市北区西天満3丁目4-15公冠ビル2F
備考
  • ・参加者の方はビデオをオンにお願いいたします。
事前・当日の問い合わせ先

株式会社ユニヴ 大阪本社 
ファーネットマガジン編集部
Tel:06-6361-3601
Mail:magazine@univ.co.jp
*具体的に相談したい症例がある方も、こちらまで詳細をお送りください。

対応可能時間
(平日)8:45~17:45
(当日)10:00~

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★ファーネットマガジン公式LINE@にてセミナーポイント制度実施中!
ファーネットマガジン主催セミナー1回ご参加につき、公式LINE@ショップカードにて1ポイントをお付けいたします。1年間で5ポイント貯まると、QUOカード1000円分をプレゼント致します!
また、薬剤師・薬学生のご友人様をお誘いいただきご一緒に参加されますと、お誘い下さった方へプラス1ポイント差し上げます。是非、お誘い合わせの上ご参加下さいませ。

古田 勝経(ふるた かつのり)先生 プロフィール

医療法人愛生館 小林記念病院 褥瘡ケアセンター センター長
日本褥瘡学会 認定褥瘡薬剤師 H19.9取得
国立長寿医療研究センター薬剤部研究員

略歴
昭和51年3月 名城大学薬学部卒
昭和51年4月 国立名古屋病院 薬剤科
昭和58年4月 厚生省 環境衛生局 家庭用品安全対策室
同年9月 同省 生活衛生局 食品化学課
昭和60年10月 国立療養所東名古屋病院 薬剤科
平成2年4月 同 副薬剤科長
平成9年4月 国立療養所中部病院 薬剤科 副薬剤科長
平成16年3月 国立長寿医療センター 薬剤部 副薬剤部長
平成22年4月 独立行政法人 国立長寿医療研究センター 薬剤部 副薬剤部長/臨床研究推進部 高齢者薬物治療研究室長併任
平成24年4月 独立行政法人 国立長寿医療研究センター 臨床研究推進部 高齢者薬物治療研究室長/薬剤部併任
平成24年5月 在宅連携医療部併任
平成26年4月 治験・臨床研究推進部 高齢者薬物治療研究室長
平成27年4月 医療法人愛生館 小林記念病院 褥瘡ケアセンター長
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 薬剤部研究員
◎所属学会等
日本褥瘡学会・前理事
・評議員
・教育委員会ガイドライン策定作業部会委員(外用薬リーダー)
日本老年医学会・ガイドライン検討委員会委員
日本緩和医療薬学会・評議員
日本医療薬学会会員
日本老年薬学会発起人
外用療法研究会・代表世話人
皮膚・褥瘡外用薬学会・理事長
愛知県薬剤師会・在宅医療部会委員
NPO法人 褥瘡サミット代表
平成22年2月 第6回日本褥瘡学会中部地方会学術集会会長(名古屋)
平成26年8月 第16回日本褥瘡学会学術集会会長(名古屋)
◎活動歴

・褥瘡への薬剤師介入推進活動を行い、褥瘡チーム医療における薬剤師の役割や薬物治療の重要性を普及・啓発している。薬剤師会、病院薬剤師会をはじめ、卒後教育や各種学会、大学での実習など全国で講演や褥瘡モデルを用いた参加型の実習形式による研修を開催中。


・愛知県委託事業として褥瘡の予防・治療に関する初級・上級・臨床・アドバンスのステップアップ研修、在宅褥瘡多職種研修会を実施。


・全国各地で医師、薬剤師、看護師向けに講演、実習研修活動中。


・医師、薬剤師、看護師を対象としたFuruta methods褥瘡ケアセミナーを毎年開催し、全国から毎回定員を超える応募がある。


・古田が開発した世界最高レベルの体圧分散マットレスの製品化に取り組み、まもなく発売開始予定となる。

◎研究活動

・平成27・28年度長寿医療研究開発費事業「高齢者の生体と環境の境界部疾患である褥瘡、足潰瘍、軟部組織障害等に対する多角的、包括的アプローチおよび開発」の分担研究者して「皮膚障害と薬物療法との関連」を担当。

・平成26年度厚生労働科研費・医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業:薬剤師が担うチーム医療と地域医療の調査とアウトカムの評価研究にて「褥瘡治療における合意されたプロトコールに基づく薬剤師介入による処方提案と創環境整備の有用性」を担当。

・平成26年度厚生労働科研費・長寿科学総合研究事業
「高齢者の薬物治療の安全性に関する研究」の分担研究者として「病院薬局の連携モデル構築、薬剤師介入の系統的レビューと指針作成」を担当。

・平成19~26年度厚生労働科学研究・長寿科学研究事業「創傷皮膚科学の樹立による褥瘡の病態解明と診療体系に関する研究」の分担研究者として「創傷皮膚科学を基盤とした褥瘡の新しい分類の提唱、オーダメイド外用治療の開発および臨床応用」について研究を実施。

・平成22~25年度愛知県地域医療再生研究調査事業・在宅褥瘡
初級研修、上級研修、臨床研修等の実習研修の実施、在宅褥瘡の薬薬連携及び多職種協働の講義・実習指導を担当

・平成25年度長寿医療研究委託事業
「高齢者の薬物療法の安全性に関する研究」分担研究者として活動。(東大老年科と共同研究)

・平成25年度厚生労働科学研究費補助金((地域医療基盤開発推進事業)

「在宅における皮膚疾患を中心にした薬物療法」を分担

・平成21・22年度長寿医療研究委託事業
「高齢者に対する多剤投与等による影響把握と症状別の投与選択法に係る研究」研究代表者として活動。

・平成16年度・17年度厚生労働科学研究・長寿科学研究事業
「エビデンスに基づく褥瘡治療薬の適正使用とその経済評価及び普及活動研究」
分担研究者として全国9都道府県にて「褥瘡治療薬の適正使用に関する研修会」を開催し普及活動を実施。

◎主な著書・論文
褥瘡対策チーム;薬学と社会、臨床薬学テキストシリーズ(中山書店)2017.9
褥瘡治療薬つかいこなしガイド-“治らなかった褥瘡”がフルタ・メソッドで治る!(じほう)2017.9
これで治る!褥瘡「外用薬」の使い方(照林社)2017.8
Furuta Methodsって何?:専門医でも聞きたい皮膚科診療100の質問、(メディカルレビュー社)2017.6.
長期臥床者と褥瘡ケア;高齢者感染症、(医薬ジャーナル社)2017.5
滲出液の量による外用薬の選択;滲出液の量による褥瘡局所療法、WOCNursing:5(4)、医学出版、2017.4
褥瘡外用療法で用いる外用薬:総論:外用薬の特性に基づいた褥瘡外用療法のキホン(南山堂)2016.9
外用薬で治す褥瘡の薬物療法、褥瘡会誌、2016.6
褥瘡治療にかかわる薬剤師の現状調査、褥瘡会誌、2016.2
長期臥床患者と褥瘡ケア:高齢者感染の対策(医薬ジャーナル社)2016.5(共著)
薬剤師の役割:高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015、日本老年医学会、2015.12
Active topical therapy by Furuta method for effective pressure ulcer treatment: a Retrospective study,Journal of Pharmaceutical Health Care and Sciences, 2015.
褥瘡に用いる外用剤の種類と特徴、薬局、(南山堂)2015.7
褥瘡の対処方法について教えてください:かかりつけ医のための老年病100の解決法(メディカルレビュー社)2015.6
褥瘡治療外用剤レシピ(照林社)2014.8
褥瘡治療薬ナビ(じほう)2014.8
薬剤をこう使えば早く治る-薬の効く創環境-、褥瘡会誌、2014.6
褥瘡の病態評価と薬物療法における薬剤師参加の意義,Jpn.J.Pharm.Palliat.Care.Sci.6:75-82,2013.
医師・薬剤師・看護師による褥瘡チーム医療の経済的側面に関する考察.日本医療・病院管理学会誌.199-207,2013.7.
早くきれいに褥瘡を治す外用剤の使い方(照林社)2013.7
認知症の治療・ケアガイド(編著)、月刊薬事臨時増刊号(じほう)2012.9
薬剤師の視点を活かす褥瘡の病態評価と薬物療法(じほう)2012.9
日本褥瘡学会;褥瘡予防・管理ガイドライン,褥瘡会誌14(2),2012.(共著)
日本褥瘡学会;褥瘡予防・管理ガイドグック(照林社)2012.9(共著)
NEW・褥瘡のすべてがわかる(永井書店)2012.9(共著)
Iodoform Gauze Removes Necrotic Tissue from Pressure Ulcer Woundsby Fibrinolytic Activity,Biol. Pharm. Bull. 35(7) 1048–1053,2012.(共著)
Polypharmacy With Common Diseases in Hospitalized Elderly Patients, The American Journal of Geriatric Pharmacotherapy,2012 in press.(共著)
Definitions of the physical properties of pressure ulcers and characterisation of their
regional variance, International Wound Journal,2012 in press.(共著)
Letter: Sacral pressure ulcer successfully treated with traction, resulting in a reduction of wound deformity,International Wound Journal ,2012 in press.(共著)
褥瘡創面にベストマッチングな薬物療法(褥瘡会誌)2011
薬剤師が関わる褥瘡創面にベストマッチングな薬物療法(日病薬誌)2010
高齢者褥瘡に対する薬剤師主導型の褥瘡対策チームの有用性(日病薬誌)2010
困る‼難治性褥瘡への戦略(褥瘡会誌)2010
褥瘡治療薬:外用薬の選び方・使い方(褥瘡会誌)2009
褥瘡予防管理ガイドライン:日本褥瘡学会編(局所外用療法担当)2009
褥瘡対策チームの薬剤師-褥瘡回診の実際(じほう)2009
在宅褥瘡予防治療ガイドブック:日本褥瘡学会編(局所治療薬担当)2008
現場の疑問に答える褥瘡診療Q&A(外用薬担当)(中外医学社)2008
ガイドラインを読む~褥瘡局所治療ガイドライン編・外用薬について(メディカルレビュー社)2007
科学的根拠に基づく褥瘡局所治療ガイドライン(外用薬担当)2006
褥瘡局所外用療法のヒミツ(南山堂)2006
ドレッシング材を用いた褥瘡ポケットへのbFGF投与法の検討(褥瘡会誌)2006
改訂在宅医療における褥瘡治療薬マニュアル(愛知県褥瘡ケアを考える会)2004
など

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