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宮本社長、教えて! 新卒薬剤師が持つべき 12ヶ月の心構え

4月のアドバイス「挨拶・質問・笑顔・感謝」

4月。入社して間もなく、緊張感が高まっている時期です。

何をどうすれば良いのだろうか、何から始めれば良いのだろうか……。早く馴染もうと、気持ちばかり焦っていきます。

焦る気持ちは分かります。ですが、焦っているだけでは何も進みません。また、緊張状態が続けば、疲ればかりが溜まっていきます。そんな4月に実行してほしい【はじめに行うべきこと】をご紹介します。

STEP1:挨拶をする

挨拶がきちんとできないようであれば、社会人としての資質を問われます。挨拶が気持ち良ければ、周りから自然と声をかけてもらいやすくなります。

現場の状況に応じて、声のトーンに注意!

元気過ぎる挨拶は良いかどうか、それは現場の状況に応じるほうが望ましいです。周りが忙しそうな状況、患者さんが多いときなどは、もちろん控えめが望ましいです。そうでない場合は、元気な表情を見せながら、誰もが不快に感じないような気持の良い挨拶を心がけましょう。

また、声のトーンで体調は伝わってしまうものです。挨拶だけで「体調が悪そう」「しんどそう」という印象を持たれると、周りに過剰な気を遣わせてしまいます。朝は苦手だから、テンションが上がらないからなど、自己中心的な考えを周りに押し付けてはいけません。

「朝は気持ちの良い挨拶から」を心がけましょう。

STEP2:質問をする

「要点をまとめる」「相手のことを考えたタイミング」を心がける!

どの部分の何が分からないのか、1つ1つしっかりと整理したうえで質問や相談をしましょう。思い付きで話しかけ、要点を得ない質問をしてしまっては答える方も困ってしまいます。

また忙しい時に質問攻めをされると、業務に支障が出るため素っ気なく対応されてしまうかもしれません。そして、その対応に尻込みして質問しづらく感じてしまうと、今後も聞きたいことが聞けなくなってしまうかもしれません。

相手の動きを見て、相手のことを考えて、タイミングが合うとき(仕事の開始直後、業務が一段落した時、業務終了間際など、比較的先輩たちの緊張が緩和している状態)に質問をするよう心がけましょう。

 

分からないことは聞く、聞いた後は理解する、理解した後は行動する

同じ質問を何度もされると、先輩たちは困惑します。前もそれ聞いていたよね? と言われたり、思われたりすると、あなたに対して「聞くだけ聞いて理解していない」「思い付きで質問している」など、ネガティブな印象を持ってしまいます。ネガティブな印象は一度持たれるとなかなか払拭できません。挽回するのも大変ですし、周りにその印象が伝染すると更に厄介です。

そのため、社会人として1つ1つの言動に責任を持つようにしましょう。

STEP3:笑顔を心がける

笑顔は人を惹きつける素敵な表現力

相手が笑顔でいると、とても安心感があります。もちろんその場の雰囲気や状況に合わせる必要がありますが、笑顔でいる方が、人を惹きつけ、周りから声をかけてもらいやすいです。

反対に不服そうな顔、不満そうな顔、疲れている顔をしていると、周りも気を遣い、声をかけにくくなってしまいます。

例え疲れていても、「イ」という口の動きをするだけで口角が上がり、笑顔に見えます。そして目尻を縮めると、目も笑っているように見えます。ぜひ試してみてください。

小さなことではありますが、笑顔は「多くのメリットを運んでくれる素敵な表現力」と私は考えています。

STEP4:感謝を伝える

「また教えてあげたい」と思ってもらえるように

教えてもらったら必ず感謝の言葉を伝えてください。教えて良かったと思えると、次また教えようという気持ちになるものです。

「はい」だけでは理解できたか理解できていないか分かりにくいです。「ありがとうございます」の一言を添えるだけで印象が変わり、2人の距離がぐっと近くなります。

復唱することで理解したことを伝えよう!

応用編として、復唱することも大事です。復唱することで、相手は「理解してもらえた」と思えます。

(例1)ありがとうございます。〇〇〇すれば良いのですね。

(例2)ありがとうございます。これで〇〇〇ということが分かりました。

 

 

入社月である4月に行うべきことを4つのポイントにまとめてお伝えしました。

あえて言いますが、これらは社会人としての基本であり常識と言われるものです。特に「挨拶」「笑顔」「感謝」は仕事だけではなく、プライベートでの家族間、友達同士でも必要な事です。

日々の生活の中で常に「挨拶」「笑顔」「感謝」を取り入れていただければと思います。