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薬に頼らない薬剤師ゆみぽが伝える 心と身体が笑顔になる栄養学

第15回「秋刀魚の薬膳的効能」(後半)

みなさんこんにちは!薬に頼らない薬剤師のゆみぽです。

 

前回に引き続き「秋刀魚の薬膳的効能」ということで、今回は秋刀魚を使用した薬膳レシピをご紹介します!

 

秋刀魚の薬膳レシピ

1. 秋刀魚の塩焼き+大根おろし+すだち

基本の養生レシピ。

  • 秋刀魚の脂を大根おろしが中和し、消化を助ける。
  • すだちの酸味が胃をさっぱりさせ、乾燥から喉を潤す。

⇒秋の食養生の王道コンビ。

 

2. 秋刀魚ときのこの炊き込みご飯

  • 秋刀魚を焼いてから、きのこ(しめじ・舞茸・椎茸など)と一緒に炊き込む。
  • きのこが「免疫力アップ」、秋刀魚が「気血を補う」。

⇒ 風邪予防と疲労回復にぴったり。

 

3. 秋刀魚と生姜の煮付け

  • 生姜をたっぷり使い、醤油・みりんで煮る。
  • 生姜が血流を促し、秋刀魚の栄養を体に巡らせやすくする。

⇒冷え性・肩こりのある人におすすめ。

 

4. 秋刀魚の味噌煮

  • 味噌は「腎を補い、体を温める」働き。
  • 秋刀魚と合わせることで、生命力を補い、寒い季節に備える養生食に。

⇒冬に向けて腎を養いたい人に。

 

体質別・秋刀魚の食べ方

冷え性タイプ(手足が冷える、疲れやすい)

  • おすすめ調理法:煮付け・味噌煮・生姜焼き
  • 一緒に食べたい食材:生姜、ネギ、シナモン風味の副菜

⇒秋刀魚の温める力+生姜で、冷えを改善。

 

のぼせ・熱がこもりやすいタイプ(顔が赤くなる、イライラ、不眠)

  • おすすめ調理法:塩焼き+大根おろし+すだち
  • 一緒に食べたい食材:きゅうり、梨、セロリなど清熱の食材

⇒大根おろしと柑橘で秋刀魚の温める力を中和。

 

便秘・乾燥タイプ(肌カサカサ、咳、便が硬い)

  • おすすめ調理法:塩焼き+すだち、煮付け
  • 一緒に食べたい食材:ごま、れんこん、蜂蜜入り大根おろし

⇒秋刀魚の油分と大根の潤いで腸をスムーズに。

疲労・貧血タイプ(顔色が悪い、めまい、倦怠感)

  • おすすめ調理法:炊き込みご飯、味噌煮
  • 一緒に食べたい食材:ほうれん草、小松菜、黒ごま

⇒気血を補い、元気を回復。女性の疲労回復に特に◎。

 

まとめ

秋刀魚は、秋の乾燥・疲れ・食欲不振を補う薬膳的に理想的な食材です。

 

  • 塩焼き+大根おろし+すだちは万能養生
  • きのこやほうれん草と組み合わせると、免疫や血の巡りUP
  • 体質に合わせた調理法でさらに効果が高まる

 

つまり、秋刀魚を食べることは「旬の味を楽しむ」だけでなく、「秋の体調管理」そのもの!

 

ぜひこの時期に積極的に食べてみてください。

 

 

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