薬に頼らない薬剤師ゆみぽが伝える 心と身体が笑顔になる栄養学 |
第16回「滋養強壮の食材 秋イカ」

みなさんこんにちは!薬に頼らない薬剤師のゆみぽです。
最近イカ釣りにはまっています。
今回は今が旬の秋イカについてご紹介します!

秋イカ(主にスルメイカやアオリイカなど)は、秋から冬にかけて旬を迎える食材で、薬膳の観点から見ると非常にバランスの取れた「滋養強壮」の食材です。
イカの性質と五行分類
薬膳では、食材は「五性(寒・涼・平・温・熱)」と「五味(酸・苦・甘・辛・鹹)」に分けて考えます。
イカは 「平性」 に近く、体を冷やしすぎず温めすぎない穏やかな性質をもっています。
また、味は 「鹹(しおからい)」 に属し、腎 に働きかけるとされます。
つまり、イカは体の「水分代謝」や「生命エネルギー(精)」をつかさどる腎を補い、体の根本的な力を養う食材なのです!
■「血」を養い、「気」を整える
イカには、血を補う作用(補血) と 気を整える作用(益気) があります。
特に、鉄分・タウリン・ビタミンEが豊富なため、血流を促進し、貧血気味の人や冷えやすい女性におすすめです。
また、タウリンは肝臓の働きを助け、コレステロールの上昇を防ぎ、疲労回復にも効果的。
東洋医学で言うところの「気の巡り」を良くし、「気滞(きたい)」によるだるさやイライラも軽減します。
こんな人におすすめ
- 顔色が悪く、手足が冷えやすい
- 立ちくらみや月経不順がある
- ストレスで食欲が落ちやすい
■腎を補い、精を養う(強精・滋養)
イカは古くから「滋陰養血(じいんようけつ)」の代表食材とされます。
「腎」は生命エネルギーの源であり、加齢や疲労で弱りやすい部分。腎が弱ると、足腰のだるさ、耳鳴り、記憶力低下、性機能の衰えなどが現れます。
イカは腎を補って精力を高め、「老化防止」や「生殖機能の改善」 にも役立ちます。
特に秋は、薬膳では「腎を養う季節」ともいわれます。空気が乾燥し、冷えが始まる時期にイカを食べることで、体の基礎エネルギーを蓄え、冬に備えることができます。
■肌や髪を潤し、乾燥を防ぐ
秋は空気の乾燥によって「肺」と「皮膚」がダメージを受けやすい季節です。
イカはたんぱく質とコラーゲンが豊富で、体内の「津液(しんえき:体の潤い)」を補う作用があります。
薬膳では、肌の潤いは「血」と「陰」の充実から生まれるとされ、イカはその両方を養う理想的な食材。
乾燥肌や髪のパサつき、のどの渇きが気になるときにぴったりです。
■調理のポイントと相性の良い食材
イカは体に優しい性質ですが、やや「陰(冷)」に傾きやすいため、冷えやすい人は温性の食材と組み合わせるとバランスが取れます。
相性の良い食材例
- しょうが・ねぎ:体を温め、冷えを防ぐ
- にんにく:気血の巡りを助け、疲労回復
- 黒ごま、くるみ:腎をさらに強化し、老化予防
- 大根や白菜:消化を助け、胃もたれを防ぐ

また、イカは油を吸いやすいため、煮物や蒸し物にすると薬膳的にも穏やかで身体に負担がかかりません。
秋らしく里芋やレンコンと煮ると、血を補いながら体を温める相乗効果が得られます。
■注意点
イカは良質なたんぱく源ですが、体が冷えやすい人や胃腸の弱い人が食べ過ぎると、「湿(しつ)」や「冷(れい)」が体にたまり、腹痛・下痢の原因になることがあります。
そのため、加熱してしっかり火を通し、冷たい刺身よりも温かい料理で取り入れるのがおすすめです。
まとめ
秋イカは、薬膳的に見ると「腎を補い、血を養い、潤いを与える」理想的な秋の食材です。
- 滋養強壮
- 疲労回復
- 美肌・美髪
- 冷えや貧血の改善
- 老化防止
といった幅広い効果が期待できます。
秋の乾燥と冷えから身を守り、冬に備える「身体を内側から整える食材」として、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
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