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実践!薬局3.0レポート

第4回 「医療」「教育」「IT」について

今回はファルメディコ株式会社 ハザマ薬局の3本柱である「医療」「教育」「IT」についてお話したいと思います。

ハザマ薬局が行う調剤システム化について

「機械でできることは機械で」。
ハザマ薬局では薬剤師の職能を最大限に生かすために、ipadや携帯端末のPDAをフルに活用し、業務の効率化を進めています。
システムによる電子薬歴は、現場の薬剤師が使いやすいようにiPadでも薬歴の参照や添付文書の参照ができます。
また「PhAinシステム」を導入し、調剤過誤の防止に取り組んでいます。レセプトコンピュータに入力された情報を解析し、錠剤ピッキング、散剤・水剤の計量調剤など、調剤の各シーンへデータを送り、バーコードと照合して調剤過誤を防止します。
これらは全て、薬剤師には薬剤師にしか出来ない仕事をして欲しいとの想いからです。

ハザマ薬局が行う在宅施設訪問について

薬剤師は薬局の中で働いている。そんな常識を変えるハザマ薬局の薬剤師による在宅施設訪問。
施設入居者や外出できない患者さんの自宅へ薬剤師が定期的に会いに行き、血圧や脈拍などバイタルサインチェックを活用して体調を確認や副作用のチェック・飲み方を直接指導します。
お薬の配達には店舗で一包化し確実に鑑査をした上で、お薬カレンダーを活用して薬を整理します。
患者さんが薬を間違わないように、また施設のスタッフや看護師が患者さんに専念できるよう工夫しています。
さらに、ハザマ薬局では共同薬物治療管理にいち早く取り組んでおり、医師の訪問診療に薬剤師も同行します。治療内容と患者さんの副作用の発現状況や日頃の体調を、医師と薬剤師が共有し連携して安全で適切な治療を行うことができます。
ハザマ薬局が掲げる「薬局3.0を実践する新世代の薬剤師になる」ために、薬剤師の専門性である“薬が体に入ったあとを読み解く力”をフル活用。最適な薬物治療を薬学の観点から薬剤師が提案することで、処方が変わります。

ハザマ薬局が行う生涯教育について

「薬局3.0」を実践するためには新世代の薬剤師「薬剤師3.0」を育成しなくてはなりません。そのためハザマ薬局では薬剤師の生涯教育に力を注いでいます。
定期的に開催される全体集会では、全国の著名な先生方、医師、一線で活躍する薬剤師、製薬会社・サプリメント会社などの講師をお招きし、医学から薬学までの幅広い知識を学びます。
全体集会のない月は一般社団法人 日本在宅薬学会主催の勉強会や学術大会へ参加する機会を設けるなど、在宅医療の現場で活躍できるスキルをしっかりと身に付けることができます。
このほか、一般社団法人 薬剤師あゆみの会とも連携し、さまざまな研修プログラムを実施して、薬剤師のスキルアップを目指します。
パソコンとインターネット環境があればどこでも勉強できるe-ラーニングシステムも完備しています。

次回は入社一ヶ月後の気持ちについて、新人薬剤師のお二人に語っていただきます。

ファルメディコ株式会社 HP