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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第10回 アロマトリートメントにチャレンジしてみよう!

精油を体にぬるマッサージのようなことを「アロマトリートメント」と呼びます。
最初に少しお堅い話をしておきますと、アロママッサージと言わないのはなぜか?―それは「マッサージ」という行為自体が、あん摩マッサージ指圧師という国家資格をもった人しか、行うことができないという法律があるからなんです。
ですのでもし、皆さんの周りで「アロママッサージ〇〇分〇〇円!」という看板がでているにも関わらず、マッサージ師さんがいなければ、これは違法行為ということになりますのでご注意を。

さて、本題に入ります。この時期にはぜひアロマトリートメントをご自身でしてみてほしいのです。特に薬剤師さんや薬学生さんは、作用を考えた上で、ご自身にぴったりのオイルを作るところからチャレンジしてみましょう!
例えば、「ちょっと寒くて寝にくいな」とか「最近ストレスが半端ないな」などといったお悩みに即して精油を2~3本ブレンドして実際に使ってみてほしいのです。
季節は冬から春へ。季節変動や社会的にも入れ替わりの時期。今までとはちょっと違う変化を乗り切るのに、アロマを試す絶好の機会です。

注意点を記しておきますね。
・濃度は1%以下で。簡単に言うと10mlのキャリアオイル(植物油)に精油瓶から2滴の精油を垂らすと1%です。
・手や足など、部分だけをトリートメントしてみましょう。この場合全体で30mlもあれば十分です。
・予め少量を皮膚の見えにくい部分にのせるパッチテストをしておくとよいでしょう。
・手技は必要ありません。自分をいたわる気持ちだけで十分です。ゆっくりと手でオイルを温める感じで伸ばしていってください。この時、手のひらもしっかりと体に密着させてください。タッチング効果がわかりますよ。
・万が一、香りに酔いそうになった時は換気をすれば大丈夫です。
・かゆくなったり赤くなった時には使用をやめて、水やお湯で洗えば取れます。石鹸で洗い流してもいいでしょう。

以下に私のおすすめレシピを一つだけ紹介しますので、アレンジしてみてください♪
【頑張っている自分にご褒美!ハンド用トリートメントオイル】
〇スイートアーモンド油またはホホバ油・・・30ml
〇ゼラニウム精油・・・2滴
〇サンダルウッド精油・・・2滴
〇マンダリン精油・・・2滴

上の材料をよく混ぜて、両手に少しとって温めます。肌に馴染んだら次第に指・腕へと伸ばしていきます。ゆっくりと塗りながら香りも楽しみながら、自分のことをほめていたわってあげてくださいね♪