暑くなってきましたね!暑さもさることながら、この時期特有の大問題が一つありますよね。そう、虫対策です。家や職場でも、「どこから入ってきたんだろう!?」ということがしょっちゅうあります。そんなときにも、精油の力を使うことができます。「良い香りがするんだから、虫が寄ってくるんじゃないの?」というお声が聞こえてきそうですが、実は虫にはそれぞれ苦手な香りがあるのです。今回は虫よけ対策について詳しくお話しします。
そもそもなぜアロマで虫よけができるの?
植物は当然のことながら、自由に動けません。虫を払うことすらできないのです。なのになぜ、屋久島のスギなどは人間よりも長く数百年も生き続けることができるのでしょうか?―そうなんです。動けない代わりに、植物は特有の香り成分を作って害虫から身を守っているのです。精油成分の中には昆虫忌避作用が認められているものもあります。人間にとっては良い香りでも、虫にとってはダメージを受ける香りというのが存在するのですね。
虫別アロマ対策
〇蚊=レモン系の香りが苦手
レモンのような香りがするモノテルペンアルデヒド類のシトロネラール・シトラールや、モノテルペンアルコール類であるシトロネロールは、蚊が苦手な香りです。
・シトロネラ
・レモングラス
・ユーカリシトロネラ
・ティートリー
他にもゼラニウムやレモンマートル、ラベンダーも使うことができます。
蚊除けの場合は1%程度のスプレーを作って網戸にシュッとしておくとよいですよ。
〇ゴキブリ=スパイス系と独特な香りが苦手
ケトン類のカンファーやメントン、フェノール系のオイゲノールが苦手とされています。
・クローブ
・シナモン
・ベチバー
・ハッカ
他にはオレガノ、ローズマリーカンファーなど。
近年、ハッカ油が注目を浴びていますので、薬局に買いに来られる方も多いはずです。
ゴキブリ対策としては、サシェに香りを染み込ませたものを通り道に置いたり、原液を少し垂らしたりしておくと効果的です。食器棚やごみ箱、シンク下などに使うと良いでしょう。
〇ハエ=ミント系と薬品臭に弱い
モノテルペンアルコール類のℓ‐メントールや、フェノール類のチモール、カルバクロールが苦手です。
・ペパーミント
・タイム(パラシメン)
・オレガノ
・ゼラニウム
他にはレモングラスやユーカリも苦手とされています。
ゴミ箱の中やフタの内側にティッシュに精油をしみこませたものを貼っておくとよいでしょう。
アロマで虫よけをし始めると、害虫との遭遇率もぐんと下がりますし、なにより良い香りで癒されますので、ぜひぜひご自身の生活にも取り入れてみてくださいね。良い香りで暑さも忘れて虫もこない、素敵な快適空間を作りましょう!