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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第18回 私流、アロマの裏技お伝えします!

寒くなってくるこの季節。人間も動物ですから、日照時間が少なくなり外気温が下がり始めると、体は冬眠の方向へ、つまり動かず蓄える方向へとシフトしていきます。体ばかりではなく心も内へ内へと向いていきますので、自律神経を整えつつ、気持ちを高めるアロマを使いたいものです。
とは言え、「アロマテラピーを気軽にはじめたい」と思っても、薄めるための植物油なんて家にはないし、使った後のビーカーを洗わないといけないし…なかなか取っ付き辛いのも事実です。
そんな方のために、アロマを使うときの簡単な裏技を、少しだけご紹介しますね。

〇手浴・足浴用基材にはコーヒー用フレッシュ!
手浴・足浴とは大きめの洗面器などにお湯を張り、そこに精油を加えて手や足をつけ温める方法です。たとえ10分でも体全体が温まり、アロマの湯気も感じながら深くリラックスすることができます。この時、精油をそのまま入れると肌に直接精油が付着し、炎症を起こすことがありますので、天然塩などの基材に精油を薄める必要があります。そこで、コーヒーフレッシュの出番です!コーヒーフレッシュに精油を5滴程度入れて、攪拌してからお湯に入れることにより、精油をお湯に溶かすことができます。クリーミーな肌触りにもなりますので、おススメです。

〇温シップ・手浴・フェイシャルスチームで3回楽しめる!
大き目の洗面器にお好みの精油を3滴落とし、精油をすくい取るようにおしぼりを浸して絞ったものを肩に当てます。その後、湯を足し温度を調節した洗面器に手を入れながら、洗面器と自分ごとバスタオルでスポッと包みこみます。そして約5分、目を閉じて香りをじっくり楽しみましょう。一度で3パターン、疲れも吹き飛ぶ香りの世界を楽しめます!粘膜刺激を防ぐため、目や口は閉じて行ってくださいね。

〇朝の目覚めが悪い時に精油を使ったお気軽シャワー!
夜ゆっくりとお風呂に入らない方は、目を覚ますために朝にシャワーを浴びることが多いですよね。そんな時にも、アロマの醍醐味を味わいたい方におすすめの方法があります。それは、浴室の床に精油を数滴落とすという簡単な方法です。流しきらない程度にシャワーのお湯を床に当てると、アロマの香りが蒸気とともに浴室内に充満して素敵な気分で一日をスタートさせることができます!あまり刺激が強い香りは気分が悪くなる可能性がありますので、レモンやオレンジ、グレープフルーツといった柑橘類がおススメです。床にシミができないようにご注意くださいね。

他にもたくさんの裏技がありますが、ご自身で精油を使いながら技を編み出していくのも、楽しみの1つだと思います。
ご自身流のアロマライフで、寒い季節も快適に楽しんで乗り切りましょう!