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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第27回 アロマでクールな夏対策

気温が一気に上昇し、夏本番がやってきましたね。湿度・温度が急に変わるこの季節、生活の中で様々な問題が出てきます。例えば、今まで気にならなかったごみの臭いがしたり、害虫が出てきたり…。また、熱が内にこもってしまって体調不良を起こしたり…。そんな時は、すぐ薬に頼るのではなくアロマを使ったホームケアで対処してみましょう。気持ちもスッキリとして生活の質を向上させることができます。今回は、夏のトラブルをアロマで乗り切る方法をお伝えします。

生ごみの嫌な臭い対策
ペパーミント+レモンのスプレーでゴミ臭をシャットアウト!
大さじ1杯のエタノールにペパーミント精油とレモン精油をそれぞれ5滴加えて溶かします。そこに浄水を35ml加えて手作りスプレーを作りましょう。キッチンペーパーに香りを付けたものをゴミ箱とゴミ袋の間に入れておくだけで嫌な臭いを防ぎ、害虫も寄せつけません。

生乾きの洗濯物対策
ティートリーとラベンダーのリネン水
夕立ちなど急な天気の変化で、洗濯物が少し雨に濡れることがあります。そんな時に役立つのがこのリネン水です。大さじ1杯のアルコールに、ラベンダー精油6滴とティートリー精油8滴を加えて浄水でメスアップしたら、100mlのリネン水の完成です。生乾きの洗濯物に数回スプレーして干しておけば、嫌な臭いが消えます。精油の抗菌作用を利用して雑菌の増殖を防ぐことができます。

汗でべたついた肌対策
香りのおしぼり
ちょっとした外出でもすぐに汗が噴き出してくるこの時期には、香りのおしぼりがおすすめです。洗面器に水を張り、そこにお好みの精油を数滴落とします。ハンドタオルを洗面器に漬けて精油をすくうようにしながら絞れば完成です。香りのおしぼりで手足を拭くだけでもサラッとして気持ちがよいですよ。柑橘類などの精油はハンドタオルにシミができることがあるためご注意ください。

靴箱やタンスの防虫対策
香りの防虫ポプリ
ガーゼを細かく切ったものに、レモングラスやゼラニウム、ハッカなど防虫効果のある香りを付けて、小さなてるてる坊主を作る要領でガーゼハンカチでくるみます。それを空気の籠りやすい靴箱やタンスに入れておけば、ナチュラルな防虫剤になります。服を出すときも良い香りがしておススメです。

おまけ 体感温度を下げるために
クーラーや扇風機の風が出てくる場所にペパーミント精油とグレープフルーツ精油を数滴しみ込ませたティッシュを貼っておくと、熱風が心地よい風に変わり、居心地よい空間になります。これはペパーミントの香りが体感温度を下げてくれるためです。抗菌作用もあるので空気を浄化してくれますよ。

どれもとても簡単にできるので、ぜひ生活の中にアロマを活かして、暑い夏を爽快に乗り越えましょう