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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第28回 キッチンハーブで夏の疲れを癒す

今年の夏は酷暑でしたね!ほんの数分外に出ただけで汗まみれ・・・脱水症状や熱中症がこんなに身近なものだとは思わず、異常気象の連続に体がついていかない、そんな過酷な季節でした。気温は少しマシになりましたが、ここで気を抜いてはいけません。体から多量の水分と一緒に流れ出たミネラル分をしっかりと補充しておかなければ、またすぐに体調を崩しかねません。今回は自然の恵みであるハーブをおいしく、そして簡単に頂く方法をお伝え致します。

〇ハーブティーとして
ハーブを生活に取り入れる、一番簡単な方法と言えるでしょう。ドライハーブならお湯1杯に対してティースプーン山盛り1杯が目安となります。フレッシュハーブなら3倍と覚えておきましょう。温かいハーブティーの方が水分・ミネラルともに吸収されやすいですが、アイスティーで頂きたい場合は濃いめに入れたホットティーを、氷を入れたグラスに注ぐとよいでしょう。飲みにくい場合ははちみつやドライフルーツ(ジンジャーなど)を入れるとおいしくなりますよ。

〇ハーブオイルとして
バジルやローズマリーが手に入った時には、オリーブオイルに漬け込みます。コショウやトウガラシも一緒に漬けておくとよりおいしくなります。時々上下に振りながら2週間くらい経てば完成。ハーブはそのままつけておいても良いですが、味と香りが濃くなります。サラダやパスタにかけて食べたり、魚や肉にかけて焼くと、ちょっと高級感がでてお得です。

〇ハーブビネガーとして
ハイビスカスやラベンダー、柑橘類の皮など、無農薬のものを頂いた時には、2週間ほどお酢につけてみましょう。ワインビネガーやリンゴ酢などに漬けておいて、水や炭酸水、シロップなどで割って飲むと、体に良いジュースに早変わり。酢酸とミネラル分を効率よく摂取できるので夏の疲れにはおすすめです。お気に入りのレシピを見つけてみてください。

〇ハーブリカーとして
梅酒を漬ける方は多いようですが、ハーブリカーだってとてもおいしいですよ。ウォッカにお好きなハーブを漬け込み、適宜水などで割って頂きます。単体でいくつか漬けておいてブレンドするのも楽しいと思います。何を漬けてもよいですが、私はリンデンやマロウ、ラベンダーといったハーブらしい優しい香りがするものが好きです。時々、冬用にシナモンや桂枝を漬けてホットワインのように飲むこともあります。

〇ハーブソルトとして
ドライのタイムやバジル、ローズマリーを細かく砕き、塩と混ぜて食卓に置いておくと、万能調味料になります。味の変化を楽しみたいときにおすすめです。

【おまけ】ハーブティーとっておきレシピ
私が試してきたハーブティーの中で、これはおいしい!と思った組み合わせを紹介しておきますね。ぜひ再現してハーブの自然のおいしさを味わってみてくださいね。

・ハイビスカス+ローズヒップ+はちみつのアイスハーブティー
甘酸っぱくておいしい、ビタミンCとクエン酸を両方一気にとれます。ポイントははちみつ。甘くしないと酸っぱさだけが残ってしまうので注意。

・緑茶+レモングラス
サッパリした香り爽やかなお茶になります。胃腸にも良いので食欲増進します。アイスでもホットでもおいしく頂けますよ。

・ルイボスティー+レッドローズ
オリエンタルな香りの安眠ティーです。ぜひホットでのんでみてください。甘味が必要な場合は三温糖を少し足すと良いでしょう。