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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第30回 私流!アロマの使い方 @ホーム編

アロマを仕事にしていると、よく「先生自身は、どんな風に日ごろアロマを使われるんですか?」と聞かれることがあります。
正直に言うと、アロマテラピーの講師歴が長いからと言って、「アロマテラピー」という言葉から皆さんが想像するような女子力の高い暮らしをしているわけではありません(苦笑)。
しかしながら、言われてみるとお風呂やキッチンに小さな精油の小瓶が転がっているという点では、一般的な家庭より少しは香りを生活に取り入れていることになるのかも知れません。
今回は私が実際に我が家にて精油を使う場面とコツを、少しだけお伝えできればと思います。

ベランダにて―「ラベンダーとペパーミントの消臭芳香スプレー」
【作り方】
100ml用のスプレー容器に無水エタノール大さじ1杯と好みの精油を10滴程度加えてよくかき混ぜ、精製水でメスアップして100mlとします。

我が家のベランダにはいつも2~3本のアロマスプレーがおいてあります。
これは洗濯する程でもないけれど、ちょっとは風通しをしたいアウターやストールなどを干すときに、数回プッシュして振りかけてから陰干しするため。気分に応じて香りを替えたいので、抗菌作用がある精油を数種類用意しています。個人的にはラベンダーやペパーミントなどの清潔感のある香りがおすすめ。柑橘類など色味のある精油は、衣類にシミができるため避けましょう。

タンスやクローゼットに―「レモングラスの虫よけサシェ」
【作り方】
不要な布を細かく切ったものにレモングラス精油を数滴垂らします。それを布で包み、てるてる坊主の小さなものをいくつも作り、タンスの各段に数個ずつ入れておきます。

天然成分の虫よけ剤が簡単に作れます。香りも自然なので嫌な気がしませんし、衣類にもほのかにアロマの香りがつくのでとても心地よいです。使う精油はレモングラスが忌避作用も強く一番良いですが、レモングラスの少し刺激的な香りが苦手な方はゼラニウムなどもみずみずしい香りでおすすめです。

ゴミ箱周りに―「ユーカリ精油のスプレー」
【作り方】
100ml用のスプレー容器に無水エタノール大さじ3杯とユーカリやティートリーの精油を15滴程度加えてよくかき混ぜ、精製水でメスアップして100mlとします。

私はキッチンペーパーにこのスプレーを数回噴霧したものを、いつもゴミ箱とビニール袋の間に忍ばせておきます。こうしておくことで生ごみの腐敗臭を防ぎ、コバエなども自然にいなくなります。ここで使うスプレーは必ず抗菌作用があるものが良いです。ティートリーやユーカリなどのフトモモ科の精油が重宝します。また、生ごみが多く出た時には、ビニール袋に直接数回噴霧します。シンク内の網にも腐敗防止のためにスプレーすることができ、重宝しています。

あとはバスグッズや手作りコスメなど、日々実験を兼ねて応用しながら作った作品が、我が家にはたくさん転がっています。作ったものには必ず日付と材料を書いておかなければ、何がなんだかわからなくなりますので、皆さまお気をつけて。