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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第31回 私流!アロマの使い方 @外出編

前回は私が家で実際に使っている簡単なアロマテラピー利用法をご紹介しました。
今回は前回に引き続き、外出する時に携帯している手作りアロマグッズをご紹介したいと思います。季節はもうすぐ寒い冬。香りで気持ちを高めて、寒さを乗り越えられるものを中心にお伝えします♪

手軽に万能ケアー「フランキンセンスのハンドクリーム」
【作り方】
20ml用軟膏つぼにミツロウ(未精製)小さじ1杯とグレープシード油10mlを入れて湯煎して良くまぜて溶かします。火から外した後、フランキンセンス精油を4滴滴下して竹串の後ろの平らな部分でよく混ぜて完成です。

ハンドクリームとしても役立ちますし、足のカサカサやちょっと油分が必要な部分に臨機応変に使えます。香りも上品で落ち着いていますので、気持ちも優雅になりおすすめです。フランキンセンス精油には細胞成長促進作用があると言われているため、スキンケアに広く使われる精油です。

冬の乾燥トラブルに―「ゼラニウムのヘアエッセンス」
【作り方】
10ml用保存容器にマカデミアナッツ油5mlを入れ、そこにゼラニウム精油2滴と手持ちの芳香蒸留水(ローズやカモミールならさらにグッド)5mlを加えてよく振り混ぜて完成です。

水分と油分を同時に含むエッセンスになりますので、冬の髪のパサつきを適度に防ぎます。持参しておけば風で乱れた髪型も簡単にリセットできます。ゼラニウム精油は免疫を高める作用もありますので、感染症が流行るこの時期に身につけるのに最適です。油と水分が入っていて完全には混ざりませんので、使用するたびによく振り混ぜて使ってくださいね。

ちょっとした皮膚トラブルに―「ティートリーのケアバーム」
【作り方】
10ml用保存容器にスイートアーモンド油を10ml入れ、ティートリー精油を4滴入れてよく混ぜて完成です。

あかぎれやさかむけなど、ちょっとした皮膚の乾燥トラブルが頻発する季節。そんな非常事態に私はすぐにこのケアバームを使います。傷部分に精油を使うことは日本ではタブーとされていますので、あくまで傷口ではない炎症部分に少し塗る程度にとどめてください。メディカルグレードのティートリーやラベンダーは、海外では非常によく使われます。
いろいろ使えるシチュエーションがありますが、アロマグッズはすべて自己責任原則に基づいた使用となりますので、安易に手作りのものを人に差し上げることは控えて、まずご自身で安全に使えるようにいろいろと工夫してみましょう。
実際に一つ一つ作って使うといった実体験が、アロマの知識を確実に増やすきっかけとなりますよ♪