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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第33回 アロマでハッピーバスタイム!

寒い時期が続いています。私たち薬剤師は風邪やインフルエンザの患者様に「温かくしてゆっくり休養してくださいね」とお話ししますが、自分のためにはそういった時間がとれずに、知らず知らずのうちに体へ冷えが残ってしまい、年々、冬が苦手な季節になってきたという方も多いのではないでしょうか。
改善するためには、毎日のバスタイムが極めて重要になってきます!今回は冬のバスタイムにぴったりの精油と、アロマテラピーを実践するに当たってのちょっとしたコツをお伝えしたいと思います。ぜひ患者様にも教えてあげてください♪

【冬のバスタイムにおすすめ精油♪】
☆安眠対策
・真正ラベンダー精油…副交感神経を優位にしてくれます
・スイートマジョラム精油…加温効果があり体を緩めてくれます
・ローマンカモミール精油…鎮静作用が強く穏やかな眠りに誘います
☆ストレスケア
・マンダリン精油…不安感を軽減する作用が知られています
・ネロリ精油…抗ストレス作用があると言われています
・ゼラニウム精油…自律神経のバランスを整えて免疫力を高めます
・ベルガモット精油…抗不安作用があり抑うつによく使われます。光毒性に注意!
☆ホルモンバランス調整
・イランイラン精油…女性ホルモン様作用があります。少量使用を
・クラリーセージ精油…女性ホルモン様作用があります。少量使用を
・ローズ精油…ホルモンバランスを調整し、高揚感を得る香りと言われています
☆デトックス作用
・ジュニパー精油…リンパの流れを良くします。去痰作用もあり
・サイプレス精油…リンパの流れを良くしてセルライトの除去などにも使います

【バスタイムのアロマ使用法】
〇バスソルト
天然塩(大さじ1杯)+精油5~10滴程度
天然塩の発汗作用による冷え症の改善とデトックス作用
〇バスボム
クエン酸(大さじ1杯)+重曹(大さじ2杯)+天然塩(大さじ1杯)+精油5滴
炭酸が発生し温浴効果抜群!
〇バスオイル
植物油(大さじ1杯)+精油5~10滴程度
肌表面を保湿・保護し、乾燥肌をケア
〇その他使える基材
はちみつ・粉状ミルク・コーヒーフレッシュ・グリセリンなどを加えると、保湿作用により肌を乾燥から守ることができます

【注意点】
☆光毒性に注意
柑橘類の果皮圧搾法で抽出したものは注意!
→グレープフルーツ・ベルガモット・ビターオレンジなど
☆入浴中は温度・照明にも気をつけて副交感神経を優位にするように工夫しましょう
☆入浴できない時にはハンドバスやフットバスを
→床に精油を数滴落としてシャワーを浴びても気分が変わります

寒さが厳しい冬だからこそ、入浴にアロマテラピーを取り入れて効果的な癒しの時間にしましょう♪
たまにはご自身の体も心も喜ばせてあげましょうね。