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薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

第36回 アロマで楽しく衣替え

一年で一番気候の良い時期がやって来ました。寒い季節とさよならして、夏に向けての準備を進めるには絶好の時。衣替えや掃除などにアロマを使うと、より心地よい空間になりますよ♪
今回は、衣替えや夏に向けての掃除に使いやすいアロマアイテムをご紹介します。植物の香りをうまく利用して、空気も着替えましょう。

☆サシェでクローゼット防虫
乾燥したレモングラスを細かく切ったものにティートリー精油やゼラニウム精油を滴下したものを端切れで包みます。小さなてるてる坊主のような感じですね。これをクローゼットに数個入れておくと、驚くほど虫がつきません。また市販の防虫剤とは違って、アロマの自然で優しい香りが布にかすかに移るため心地よいです。
☆香りのリネン水
ラベンダー精油5滴とティートリー精油5滴をアルコール10mlに溶かし、精製水で100mlまでメスアップします。両方に抗菌作用がありますので、干す前の衣類に数回スプレーしてから干しましょう。布製品のこもった臭いに最適です!
また、普段は洗わないカーテンなどにもスプレーして充分に風に当てると、お部屋の空気も一掃されてフレッシュな気分になります。
ゴミ箱や靴箱などにも噴霧できる、便利なアロマアイテムです。
☆脱臭シューズキーパー
掃除用の重曹に乾燥したセージやローズマリーを混ぜ込み、消臭作用のあるモミ精油やシダー精油を数滴垂らします。それを要らなくなった靴下などに詰めてリボンで縛ると、天然のアロマシューズキーパーの完成です。
重曹には除湿作用があるため、靴箱内の乾燥にも役立ちます。ハーブの上品な香りが、冬の靴たちを大事に守ってくれます。

【注意点】
〇抗菌・制菌作用や防虫作用がある精油を使うことで、気温上昇に伴う不快な臭いや害虫を遠ざけることができます。組み合わせは無限大ですので、お気に入りの香りを探してみましょう。
〇長期的にみると初夏からは湿気が大敵になってきます。湿度とホコリが合わさるところからカビが発生しますので、今のうちから重曹など除湿できる材料を使うと良いでしょう。
〇クローゼットやタンスが寝室にある場合は、濃すぎる香りに注意しましょう。安眠のためにもほのかに漂う程度の香りに留めましょう。

衣替えは時間も手間もかかりますが、自然な香りのグッズを使うことで賢く楽しく乗り切れます。「使う人も作る人も癒される」これがアロマテラピーの醍醐味と言えるでしょう。