薬剤師のための心と身体のスタイル提案マガジン ファーストネットマガジン

薬剤師 吉田節子が教える!アロマテラピー

<第38回 アロマを使った夏対策!/em>

夏がやってきましたね! 昭和生まれの私には、今の夏は昔の夏とはちょっと違うように感じますが、暑いことには変わりありませんね(笑)。東洋医学では、この時期から「暑邪」が体に悪さをしだして、津液と気を蒸発させて弱らせ、体を充分に冷やすことができないために、のぼせ・めまい・胃腸障害や皮膚疾患などを引き起こすとされています。
まさに暑さで気力も失せる……。そんな時期だからこそ、アロマの力で気を体内に循環させて、余分な熱を外へ発散させましょう。暑い夏にこそ使える、アロマの使い方ヒント集をご紹介します。

〇ローズマリーのヘアトニック
【作り方】
ウォッカ5mlにローズマリー精油5滴を加えよく混ぜたものに、精製水25mlを加えてさらに振り混ぜ、スプレーボトルに移して完成です。しっとりした感じにしたい場合は、お好みでグリセリンを2~5ml加えましょう。
【使い方】
朝でかける前に数回プッシュして頭皮を軽くマッサージします。
→頭髪に影響が出て抜け毛などが出るのは秋のイメージですが、それは夏の疲れが蓄積した結果なのです。ローズマリーは抗酸化作用と血行促進作用があります。若返りの水として歴史的にも有名な、ハンガリアンウォーターの主成分でもあります。スッキリした香りで気持ちよく過ごすことができます。

〇ティートリーのバスソルト
【作り方】
ヒマラヤ岩塩や海水から採った塩などの天然塩100グラムにティートリー精油10滴、ラベンダー精油10滴を滴下してよく混ぜ、保存瓶に入れて完成です。
【使い方】
大さじ一杯くらいを目安にお風呂に入れて溶かし、入浴します。
→溜まった疲労物質などを体外へ汗として出すために、特に初夏は発汗をした方が良いです。最近はうまく汗をかけない方が増えていますが、それでは体内に熱を溜めてしまい熱中症になってしまいます。少なくとも夏が始まった今のうちに、発汗習慣をつけておきましょう。全身浴が暑すぎるという方は半身浴でも、足浴でもよいでしょう。その場合も、大さじ一杯のバスソルトを使ってデトックスを促しましょう。

〇ペパーミントのリフレッシュスプレー
【作り方】
無水エタノール(あるいは無色のウォッカ)10mlにペパーミント精油5滴を加えよく混ぜます。精製水40mlを加えてスプレーボトルに入れて完成です。
【使い方】
部屋の中をすっきりさせて体感温度を下げたい時に、またエアコンの香りが気になった時などにも、部屋の空間に向けて数回スプレーします。またハンカチなどにシュッと吹きかけておき、持ち歩くのも気持ちいいと思います。
→ペパーミント精油の香りには体感温度を下げる作用があります。スペアミントやハッカも同様ですので、この時期一番重宝します。私は熱い時にブラウスの袖口やうちわ、扇子に1プッシュスプレーしたりします。

香りを使って暑さに負けることなく、快適に夏をエンジョイしたいですね♪