薬剤師のための心と身体のスタイル提案マガジン ファーストネットマガジン

カウンセライダー日並のこみコミ通信

第3回 カウンセリングは“笑い” “行動” “成長” ②

私がカウンセリングで心掛けているのは「笑顔にする」「行動させる」「成長に気づかせる」の3つです。
笑いはエネルギーの源、笑いによって健康にもなるし長寿にもなると言われています。笑うから幸せになるともいいますね。相談での「笑い」は物事をポジティブに捉えることです。コップに水が「あと半分しかない」「まだ半分もある」という例えは有名ですが、起こったことは変えれなくても捉え方を変えることは出来ます。それは説得されて変えるのではなく、本人の気持ちが明るく前向きに変わることでそう思えるようになるのです。相談の中でせめて1回は笑わせること、相談に来た時よりも笑顔になって帰ってもらうことを心掛けています。そのためにはまず本人の行動を認め、考え方や捉え方をポジティブな表現で言い換え、本人に返してみます。自分の行動や決断を思い返し、ポジティブな言葉で表現すると、最初は表情が柔らかくなる程度ですが、少しずつ笑顔になっていき、声を出して笑ってくれるようになると、カウンセリングの効果を感じることができます。

人間は言語で自分を肯定し否定もします。自分を肯定出来ればそれは行動に繋がり、行動すれば必ず何かの結果が出て、そこで何かを学び取ったり気づいたりできます。失敗を恐れて行動しなければ何の結果も出ず変わりようがないので成長を感じる事がありません。人は経験を重ねることでしか自信を構築することはできないのです。

カウンセリングは即効性のある薬ではありませんが、自然治癒力を高める漢方薬にはなります。自然治癒力を高めるには「笑い」は重要です。笑うことが出来なくなってしまった時に笑わせてくれる人が身近に居なければ、笑わせてくれそうなカウンセラーを探してみることをお勧めします。