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カウンセライダー日並のこみコミ通信

第10回 脳は休まない

平日に休めるのはフリーの特権、と言えば聞こえはいいのですが、仕事にあぶれた日とも言えます(苦笑)
平日は通勤ラッシュ時さえ外すと道路は空いているし、話題のスポットも人が少なくて、運が良ければ待ち時間なしで独り占めも出来ます。それでもこの季節はツーリングと見受けられる何台かのバイクとすれ違いました。どんな仕事の人なんだろう?

バイク乗りには独特のコミュニケーションがあって、同じ車種だったりすると親しい友人に会ったような感覚になります。(特に大型バイクは台数も少なく、しかもマニアが多いので同じ車種に出会うことが少ないのです)でもそこから何かの交流が始まるわけでもなく、長く話し込むこともほとんどありません。通りすがりに何らかの合図を送ったり、ほんの少し手を上げたり、すれ違いざまにヘルメットで顔も分からないまま頭を下げるだけのこともあります。それでもお互い何か通じ合うものがあります。バイクに乗らない人からするとちょっと気持ち悪いかもしれませんね。

今日の目的地は京都北部、丹後神崎の海岸です。由良川の河口にある海水浴場で、シーズン前後の空いている時期を狙って通っているお気に入りの場所です。日本海は瀬戸内より波が高くて荒々しく、人を寄せ付けないような感じがします。
今日も予想通りほとんど人はなく、地元の人がポツポツと訪れるくらいです。5月の初旬なのに今日は夏の日差し、各地で30度越えしてました。買いこんだおにぎりで早めの昼食、外で食べると何でも美味しく感じます。お腹がいっぱいで、砂浜に寝転んでウトウトしていると干物になってしまいそうでした。

バイクで出かける休日は、込み入ったコミュニケーションから解放され、誰とも口をきかない一日になることもあります。普段、人との距離が近い仕事をしているので、真逆を求めるのかもしれません。砂浜に座ってボンヤリと海を見ていると、今の自分に大切なことがなんとなく浮かんできます。それは仕事のことだったり友人のことだったり家族のことだったり、はたまた人生全般のことだったりします。次はどんな感じにするか?それが決まると帰路につきます。

“デフォルトモードネットワーク”と言われていますが、何もしていない時間でも脳は活発に動いていて、積極的に考えたり動いたりしていた時に取り込んだ情報をまとめて整理しているそうです。脳は意識せずとも活発に動いているんですね。だからこそ時々意識して環境を変え、脳の動き方を調整することが必要だと思います。それはこころの健康にも必要とされています。
【参考:大阪大学大学院人間科学研究科 苧阪満里子 デフォルトモードネットワーク(DMN)から脳をみる】