風のミュージアムというところに行きました。もともとの目的地はもっと遠いところだったのですが、朝早く家を出て、走り出すと思っていた以上に寒くて気持ちが萎えてしまい、遠くに行くのを諦めかけていた時に“風のミュージアム”という看板が目に入り、ネーミングに惹かれて目的地を急遽変更しました。兵庫県三田市にあり、地元の芸術家(新宮晋さん)の作品が展示されています。この作品というのが風車(風で動く彫刻となってます)なんです。
※作者の新宮晋さんは風や水の自然エネルギーで動く作品ばかり作り続けておられる人だそうです。
時間が早すぎて施設はまだオープンしてませんでした。とりあえずバイクを止めて、一面に広がるクローバーの草原を眺めていると、同じ景色を眺めていた先客が話しかけてきてくれました。三田市に移住してきた人らしく、この景色が気に入って毎朝見にくるそうです。『今は花が咲いてる時期だから中には入らず見てるだけですわ』と笑いながら話してくれました。心に余裕があっていいですね。草原の反対側に風車(風で動く彫刻)がたくさんあることを教わり、バイクの話でしばらく盛り上がってお別れしました。
教えてもらった道を歩いていくと、たくさんの種類の風車がありました。
風と青空と風車、いい取り合わせですね。
【風のロンド】という作品名も粋です。
池の周りにはカエルがたくさんいて、歩くとポチャンポチャンと水に飛び込む音がします。トンボが脱皮して成虫になった直後です。
少しでも風が吹くと一斉に風車が回り始めます。金属性のものもあり大きくもあるので相当重いはずですが、無駄なく風を受ける構造なのか、微風でもちゃんと回るんですね。風力発電のための風車もありました。
雲が風に吹かれて移動すると太陽が徐々に顔を出します。するとクローバーの草原にも徐々に光の絨毯が敷きつめられて行きます。そしてまた太陽が雲に隠れると草原の色が一瞬に変わります。それが面白くて長い間見とれてました。
計画した場所に行って、当初の目的を果たして満足して帰るのもいいですが、気まぐれで立ち寄った場所で意外なものを見て意外なことに出会うのも時にはいいですね。一番贅沢な時間の使い方かもしれません。物凄く期待して行ったところが“大ハズレ”なことも何度もありました。
運良く今日は“当たり”でした。