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カウンセライダー日並のこみコミ通信

第21回 中年は就活を楽しむ<その後>

平均年齢50歳という中年の就活集団“キャリア交流サークル”は無事に終了しました。結果としては6人中1人がアルバイト決定、1人が職業訓練を受講することに、残る4人は就職決定まで行かなかったけれども、それぞれが応募・選考・結果待ちという状態になりました。今のペースで応募を続けていけば、そのうち決まるだろうな~と思います。とはいえ、何が起こるかわからないのが就活の怖いところ。今後も支援を続けていきます。

キャリア交流サークルでは講師が何かを教える場面はほとんどありません。人生経験がたっぷりとある人に今更教えることはないからです。むしろ講師側が教わることが多くありました。特に医療や特殊技術を扱う業界の話はほとんど生情報が入ってきませんので、長くその業界で仕事をしてきた人の話は、本当に興味深く面白いものでした。各々の経験談が刺激になり、興味・関心が高まることで視野が広くなり、この仕事も見方を変えると面白そうかなというポジティブな考えになっていき、応募先が広がっていったと思います。

就職活動では経験が多いほど視野は狭くなる傾向があります。経験が自信の裏づけになっているだけに、自分にはこれしかないと思い込んでしまうようです。また年齢が高くなるほど相談もしにくいようです。就職支援機関は若者を対象としているイメージが強いことがあると思いますし、自分よりも若い相談員に仕事の悩みを打ち明けるのはプライドが許さないのかもしれません。私が同じ立場でも積極的に相談はしないと思います。

そんな背景があって今回のサークルを立ち上げたのですが、同じような境遇の人が集まって思いや情報を共有する事は、やはり意味のあることだと感じました。就職で苦労している者同士(特に同年代)が、相互交流を通してやる気を上げていくという効果があったと確信しています。回を重ねるごとに気心が知れて発言やアドバイスも多くなり、何よりも笑顔が多く見られるようになりました。
中年オヤジの笑顔がどのくらいの価値があるかはわかりませんが(笑)
笑顔はコミュニケーションの最大の武器ですし、どんなことでも笑顔でやると失敗や怪我も少なくて済みます。仮に失敗しても早く立ち直れると思います。

仕事が決まらない中年は本当に孤独です。だからこそ笑顔を増やしていい就職をしてもらいたいなと切に願います。改善すべき点も多くあり、次に向けての参加者からのアドバイスもたくさんいただいたので、反省会を開いて、来月から第二期をスタートさせようと思います。